時雨沢恵一 『キノの旅 XIII』

 従姉妹の結婚式から帰宅した後,軽く酔いが残っている状態で時雨沢恵一(しぐさわ・けいいち)の新刊『キノの旅 -the Beautiful World- XIII』(ISBN:4048680684)を読みました。心待ちにしているほどではないけれど,1年ぶりの新刊が届くと真っ先に読んでおきたい,くらいの愛好度。
 シニカルなところは相変わらず。安定した出来。
 いつもであればオチに微笑を投げ掛けはするもののストーリーは記憶に残らないまま読み終えるところなのですが,今回は「必要な国 -Entertainer-」が意識に引っかかりました。曲がりなりにも法律家なぞやっていて,「制度を作ったあと誰がどうやって運用するんだよ!」なんてことを考えあぐねていたせいでしょうかね。