エルコンドルパサー(ウマ娘) とは、Cygamesのメディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
実在の競走馬、エルコンドルパサーをモチーフとするウマ娘である。 CV:髙橋ミナミ
誕生日:3月17日 身長:163cm 体重:微増(筋トレ効果) スリーサイズ:B89・W58・H86
アメリカからやってきた、とても明るくエネルギッシュなウマ娘。トレードマークであるマスクは父から譲り受けた大切な物。 内緒でペットを飼っており、ルームメイトを困らせている。好きな物は格闘技観戦と激辛料理。
赤いマスクとコート型の勝負服が印象的。プロレス(メキシコ的に言うとルチャ)を何より愛好し、アメリカ帰りだがスペイン語交じりで語尾に「デース」口調である。時に暑苦しいほどの情熱と闘争心の持ち主。
なお、外国語混じりだったりデースだったりするだけで、それを除くと普通に日本語が堪能である。
「マンボ」という名の鳥を飼っており、ゲームでG1を勝利したときなどに見ることができる。本人は「コンドル」と言っているがどう見ても鷹。トレセン学園の寮はペット禁止だが、ルームメイトのグラスワンダーは黙ってくれている。名前は実馬の父キングマンボが由来と思われる。その父親はマスクマン。メキシコっぽいような感じがしないでもないが、WWEで活躍しているのだろう、多分。
実は普段の快活な言動は全て「演じている」ものであり、強い自分であろうとする証であるマスクを外すと弱気な本心が顔を覗かせ、幼さの残る少女のようになる。滅多なことでは晒さない姿であり、目にするのは劇中では今のところ(家族以外に)グラスワンダーと担当トレーナーに限られる。
主人公スペシャルウィークのクラスメイトとして登場。持ち前の明るさで早速スペシャルウィークと打ち解ける。
学園最強のチーム「リギル」の入団テストをスペシャルウィークが受けるといった時は、彼女もテストを受けることを打ち明け、ライバルであると宣言した。そのテストでは有言実行とばかりに見事1着を獲り、正式にチーム「リギル」の一員となる。
アニメ1期ではいくつか史実と異なる内訳のレースがあるが、その影響を最も強く受けており、物語におけるライバルキャラとしての立場が強くなっている。
まず、デビューして順当に頭角を表したエルは日本ダービーへの出走を表明。史実では当時の規則上外国産馬に出走資格がなかったのだが、元々基準が現代なうえに馬ではないウマ娘の世界なら問題ないのももっともである。
そしてスペとの激闘の末に、両者同着の1着という形での決着を迎える(なお、現実の競馬においても同着という概念はかなりのレアケースながら存在はする)。
続いては史実通り、毎日王冠でグラスワンダーと共にスズカと対決するが、その規格外の走りの前に初の敗北を喫する。
そしてその後、史実ではダービー同様出走資格がなかった天皇賞(秋)に出走。史実の勝ち馬オフサイドトラップに代わり、虚しさを残した勝利を手に入れる役目を与えられる(オフサイドトラップとは馬主が同じという繋がりが一応ある)。
以降は史実通り、ジャパンカップでスペに完勝してフランスへ遠征、凱旋門賞でブロワイエに僅差で敗れ、涙を呑む。
日本に戻った翌年、ブロワイエが出走を表明したジャパンカップ。それを迎え撃つスペは、ブロワイエに「いい勝負をしましょう」と挨拶するため、フランス経験者のエルに教えを請うが、その結果……。
育成ウマ娘:エル☆Número 1
|
育成ウマ娘:ククルカン・モンク
|
育成では☆2で初期実装。☆3への才能開花で固有衣装になり、いつもの赤コートになる。
7月にファンタジーRPGモンク風のウマネスト衣装が実装され、そちらは☆3として実装。
史実での馬場も国も問わない実績を反映した万能な適性が目を引く。
特にダートBが貴重で、☆2以下では随一の戦力となるためチームレースではもっぱらダート要員として使われがち。史実では初期にダートを走っていただけで本人の活躍は完全に芝なのに……
中距離適性が最低レベルのハルウララ、距離は問題ないが有馬記念出走の都合で2年とも挑戦不可能になるオグリキャップに代わり、中距離適性の修正が比較的容易なタイキシャトルと並んで東京大賞典の勝利を狙える貴重な人材である。ただしエルは宝塚記念出走の都合で帝王賞を取れないため、全ダート重賞単独制覇は残念ながらできない。シニア三冠が目標レースに入らないオグリキャップや、ダートG1を満遍なく走るスマートファルコンといった春シニア三冠レースに出場しないダートウマ娘で狙おう。
目標レースは、NHKマイルカップから連闘になる日本ダービーが正念場。ここさえ乗り切れば、1着指定こそ多いが時期的な猶予の長い設定になっている。長い猶予ターンをトレーニングに回すのもありだが、そのまま育成目標レースのみを走ると三冠を取ることができないため、ファン数稼ぎ+三冠狙いの場合は目標外レースも走る必要がある。
終盤は中距離中心なうえに適性Bの長距離レースである有馬記念にも勝つ必要があるので、チームレースのダート(=マイル)要員として育成する際にはスタミナを削りすぎないようにする必要がある。
初期版は固有スキルの発動条件が「最終直線で」「一定のスタミナが残った状態で」「2番手以内」であることで、極力早く順位の条件を満たしたいので差しとの相性は良くなく、スキル構成からも先行・中距離に特化しているのが明白である。距離が長すぎると、先頭で最終直線に入ったのにスタミナの方が足りずに不発という場合も。
また、この固有スキルは速度と加速力の両方に効果があるスキルであることから、終盤の大半を最終直線が占めるコース構成であるチャンピオンズミーティング・キャンサー杯(東京芝1600)では、「中盤の速度スキルで無理やり逃げウマに追いつきつつ条件を満たし、終盤早々に発動することで最大限の効果を発揮した固有スキルで勝ち切る」構築のエルが流行した。中距離特化と言ったがあれは嘘だ。
ウマネスト衣装では一転して差し・マイル特化となる。
覚醒レベルで「豪脚」と「昇り龍」を獲得でき、固有スキルも発動タイミングが最終コーナー、かつそれ以降で重要となる加速力を上げるため終盤で一気に差しに行くスキル構成になりやすい。作戦の都合で中団にいることが有利に働く差しならば思いの外簡単に発動できることが多い。
ただ、固有スキルは「最終コーナーが中盤のうちに来るコース」だと発動が早すぎるおそれがあり、つまり前述した(マイルG1の主戦場である)東京芝1600や阪神芝1600と相性が悪い……と、通常版共々スキルと固有スキルの適性が噛み合っていないところがある。
なお、史実通りに進むとクラシック級限りで海外に旅立ってしまうため、毎日王冠でスズカと対決したことで自信を喪失、海外進出を断念し、そこから時間をかけて再起して翌年ジャパンカップに臨む筋書き(史実の1年を2年に引き伸ばしたような形)になっている。
一方、スペシャルウィークが主人公を務めるメインストーリー最終章では史実通り(ダービーに参戦したりすることもなく)フランス遠征を行うさまが描写される。
2023年8月実装の新シナリオ『Reach for the stars プロジェクトL'Arc』にて、待望の凱旋門賞挑戦が実現。勿論シナリオリンク担当でありメインと云える存在。ただし、メインストーリーにあったモンジューとのイベントは特になく、あくまで凱旋門賞チャレンジャーの代表的扱いになっている。
固有二つ名「怪鳥」の取得条件は「全レースで2着以内かつ、作戦「先行」でジャパンC(クラシック級)で勝利し、ファン数が320000人以上になる」というもの。全レースで3着以下になってはならず、ファン数稼ぎも平行しなくてはならないと厳しめ。しかし元の適性のおかげで出走できるGIレースの数は多く(日本ダービー含め、史実では望めなかったクラシック三冠も狙える)、適性Bの長距離も1着指定の目標レース1つのみなので、マイル・中距離を主軸に全勝狙いとファン数稼ぎができてしまえば取得は難しくない。他のウマ娘に多い作戦指定はクラシック級ジャパンカップのみだし通常版ならそもそも先行から変える理由がないが、差し特化であるウマネスト衣装だと得意の戦術を捨てる必要があり注意を要する。
共通R[トレセン学園]に加えて、SSR[パッションチャンピオーナ!]が初期実装。友情トレーニング対象はパワー。
育成通常版同様、所持スキルは中距離・先行向けで豊富。汎用性の高い緑スキルである「晴れの日○」と「根幹距離○」まで持っており、ラインナップは優良。
共通イベントでも「晴れの日○」が取れたり、SSR連続イベントは途中で体力+30できたりと優良。
レアスキルは、通常版で持っている「テンポアップ」上位の「キラーチューン」を確定入手でき、中盤の位置取りが評価されるようになった現環境では欲しい場面も多い。
しかし、上限解放が進まないとトレーニング性能が低いのが難点で、初期はさらに中盤スキルの評価が低く、研究が進んだら今度は逃げ育成においてパワーサポート不採用の構築が主流になって先行以外で使いにくくなったり、パワー枠にも強力なライバルが健在だったり、序盤・終盤でのポジション争いに根性が重要になると同時に根性も上げられるスタミナサポートの方が採用される……等で逆風気味である。
もっとも、逆に最大レベルならトレーニング効果10%・やる気効果40%の共存と高めの友情トレーニング性能を併せ持ち、レースボーナスも10%と、需要の高いサポート効果を高水準で備えている。SSRキタサンブラックの復刻PUにおいて共にPUされたのも語り草で、そこでエルばかり出てしまったトレーナーにも引いて損はなかったと言わせられる機会はあるだろう。
|
エルコンドルパサーは、1995年生まれの外国産競走馬。しかし、馬主は日本人であり、日本へレースをしにやってくることになった。
父Kingmambo(父父Mr. Prospector)、母父Sadler's Wellsと、欧米系の良血。父は後年大種牡馬として名を馳せることになるが、その先鞭をつけた初年度産駒が彼となる。馬主の意向によってかなり強めで複雑なインブリード配合が行われているのが特徴的。
ちなみに、彼の名前の由来は南米の民族音楽「コンドルは飛んでいく(El Cóndor Pasa)」であり、メキシコとは特に関係ない。
2(3)歳11月にダートでデビューし、新馬戦から7馬身差の圧勝。3戦目まではダートを走るが(3戦目の共同通信杯で芝に挑む予定が、降雪のためダートコースに変更されるという珍事があった)、以降は芝に乗り換え、当時の外国産馬の王道路線と言えるNHKマイルカップへ出走(この年代はクラシック三冠が外国産馬に解放されていなかった。三冠全て解放されるのは2002年)。この時、ライバルになると見られていた2歳馬チャンピオンのグラスワンダーが骨折で戦線離脱しており、彼は一番人気に応えて完璧な勝利をしてみせた。
そして毎日王冠。これはGIIレースにもかかわらず、サイレンススズカとグラスワンダーが彼と直接対決する舞台として、異様な熱気の中で行われた。NHKマイルカップまでは的場均が騎乗していたが、的場騎手のもう1頭のお手馬であるグラスワンダーが毎日王冠で復帰した為、この毎日王冠以降は蛯名正義が手綱を握る事となった。「逃げて差す」サイレンススズカには届かなかったものの、グラスワンダーを抑えてみせたことで外国産馬ナンバーワンの評判を揺るぎないものとした彼は、ジャパンカップに挑戦。この年のダービー馬であるスペシャルウィークをチギってみせたことで、世代の最強馬と評されることになった。
翌年、念願の海外遠征をスタート。シーズンを通して海外に滞在しつつレースに挑戦するという珍しい手法をとった甲斐もありGⅡフォワ賞、そしてフランスGⅠサンクルー大賞典を制覇、頂点の凱旋門賞に挑んだ。惜しくもアイリッシュダービー馬モンジューに敗れ2着となったが、現地メディアからの絶賛「今年の凱旋門賞は勝利が二頭いた」と称されるほど実力では互角以上だったと評されることになった。海外での戦績は4戦でGⅠ1勝・2着2回、GⅡ1勝。しかもサンクルー大賞は2馬身半の圧勝、GⅠ2着もほぼ差が無いという申し分ない結果だった。
この活躍が認められ、この年一度も日本で走っていないにもかかわらず、この年の年度代表馬に選出された。
結局日本で再び走ることはなく凱旋門賞を以て引退。11戦8勝、生涯連対を達成。高い期待の中で種牡馬入りし、その期待を裏切らずダートGI/JpnI9勝のヴァーミリアンを筆頭に3頭のGI馬をわずか3年で輩出したが、2002年(7歳時)に腸捻転で早逝してしまった。
2022年度現在、父系はヴァーミリアン産駒のノブワイルドが種牡馬入りして繋いでいる。
母父としてはクリソプレーズの娘でありエリザベス女王杯・宝塚記念を制したマリアライト(父・ディープインパクト、主戦はエルコンドルパサーと同じ蛯名正義)が繁殖入り。アニメ3期において「リバーライト」という変名で登場している。
半弟クリソライト(父・ゴールドアリュール)がジャパンダートダービーを勝利し、ダイオライト記念を3連覇して韓国で種牡馬入り。
その全弟クリソベリルが川田将雅を主戦にジャパンダートダービー始めダートGⅠ/Jp1を4勝して種牡馬入りしたほか、
マリアライトの仔オーソクレース(父・エピファネイア)が2020年のホープフルステークス(勝ち馬ダノンザキッド)・2021年菊花賞(勝ち馬タイトルホルダー)で2着になった後にトルコで種牡馬入りが予定されていたが、受け入れ態勢の不備や新型コロナウイルスの影響で中止になり、2022年8月から岡山県の引退馬繋養施設オールド・フレンズ・ジャパンにて繋養されている。
2014年、海外での活躍が評価されJRA顕彰馬として選出される。外国産馬としてマルゼンスキー、タイキシャトルに続く快挙であり2021年時点で最後の外国産の顕彰馬でもある。これを以てエルコンドルパサーを「世代最強」とする声は大きい。
一方、海外路線を選んだ都合上グラスワンダーやスペシャルウィークとの対決が1回きりで、各々が活躍を見せた古馬時代の対決が実現しなかったのが、世代最強論争を混迷させる大きな要因となる。「ひとりでは強くなれない」というキャッチコピー、同世代の中では一番似合わないような……。
詳細は当該記事へ→エルコンドルパサー
年度代表馬とは、中央競馬における活躍を称える為に設けられている、「JRA賞」の中でも最高峰の賞である。ウマ娘でも「年度代表ウマ娘」という名称で登場している。
前述の通り、1999年、フランスでの活躍が認められ、同年の年度代表馬に選出されたが、この時の選考が物議を醸し、選考方法が変更される程の影響が出た。
選出に至る経緯・年度代表馬の歴史・選考方法など、簡単なゆっくり解説動画があるので、参考にして欲しい。
エルコンドルパサーの場合、この事が尾を引いたのか後の2014年の顕彰馬選出においても影響があったとされる。とはいえ、98年黄金世代唯一の選出であり国内最強とされたスペシャルウィーク・グラスワンダーという二大巨頭に競り勝った、海外で最も権威あるレースで優勝と同格と地元からの激賞、日本籍馬を世界レベルに引き上げたという実績は間違いなく彼が名馬たらんとする事には異論の余地はないだろう。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2025/01/10(金) 15:00
最終更新:2025/01/10(金) 15:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。