メタルスラッグとは、1996年にナスカにより開発され、SNKより販売された2Dアーケードアクションシューティングゲーム、及びその続編の総称、また登場する一人乗り戦車の名称である。
概要
神がかり的なドット絵、よく練られた演出や音楽、高いゲーム性が魅力のアクションシューティングゲームである。
基本操作は8方向レバー+3〜5ボタン(シリーズにより異なる)による移動・ショット・ジャンプ・ボム。武器や「スラッグ」と呼ばれる乗り物を駆使して出現する敵を倒し、ステージ最奥のボスを倒せばステージクリアとなる。
初代から5まではNEOGEO(MVS)、6はアトミスウェーブ、7はDS、XXはPSPをメインハードウェアとしており、アーケード作品は各種ハードに移植版が出ている。
ファンの間では1〜3、ネオジオポケット版が特に評価が高い。
シリーズ
- メタルスラッグ(初代)
- 第1作目。
近未来、モーデン元帥率いる反乱軍が軍事クーデターにより世界を掌握、生き残った正規軍隊員は反撃の機会を伺い、極秘に一人乗り高機動戦車「メタルスラッグ」を開発するが、それを察知した反乱軍に試作品を奪われてしまう。試作品の奪還とモーデン撃破のため、2人の兵士に特命が下った!…というストーリー。
「2」以降と比べ比較的ミリタリー色が強いのが特徴。
- メタルスラッグ2
- 第2作。
壊滅させたはずのモーデン軍だが、世界各所で怪しい影が蠢いていた…というストーリー。
今作より開発もSNKとなっているが、開発チームごとSNKに編入しているのでスタッフは実質変わらない。
ゲーム内容では女性キャラのエリとフィオが参入し、自機を自由に選べるようになった。
また、クリーチャーや異星人なども登場するようになり、エンターティメント作としての色合いが強くなった。
- メタルスラッグX
- 第3作。
「2」のマイナーチェンジ版だが、新たな敵や武器を実装し、敵やアイテムの配置が変更されており、全く別のゲームとなっている。一部を紹介するとミイラ犬の登場、2の1面ボス、ザ・キーシIIが3面の中ボスに変更(Xの1面ボスは初代の5面ボス、アイアン・ノカーナが代わりに務める)など。
- メタルスラッグ3
- 第4作。二度にわたるモーデンの反乱は正規軍特殊部隊の活躍により失敗に終わった。しかし世界各所での巨大生物、異変生物の目撃例、謎の飛行物体、異常現象、まだモーデンの野望は潰えていない!…というストーリー。
- 世界中の様々な舞台、分岐のあるステージ、ユーモアたっぷりの敵デザインやギミック満載で、シリーズ最高峰との呼び声も高い。
- 「3」を出してしばらく経った後にSNKは倒産したため、本作がSNK時代での最後のシリーズ作品となった。
そのため、この作品までがいわゆる「旧作」となる。
- メタルスラッグ4
- 第5作。
この作品よりSNKプレイモアからの発売となる。開発はノイズファクトリー、販売はサン・アミューズメント(後にSNKプレイモアに合併・吸収された)。資金提供を韓国のメガエンタープライスが行った。
今作ではモーデン軍ではなく世界中のコンピューターを乗っ取る事ができるコンピューターウィルスを入手したテロリストとの戦いが描かれる。なぜか日本人のターマとエリがリストラされ、代わりに韓国人キャラが追加された。前述の新キャラ・新武装の登場や良質な音楽等評価点もあるが、数多くの使いまわしと妙な難易度設定から、残念ながらファンの間では最駄作と呼ばれてしまっている。音楽は田中敬一が担当。
- メタルスラッグ5
- 第6作。
この作品の敵もモーデン軍ではなく、正規軍よりメタルスラッグの機密を奪ったテロリストが相手となる。開発はSNKネオジオ(これまた後にSNKプレイモアに合併・吸収された)。販売はSNKプレイモア。
一般兵や捕虜などのグラフィックが新たに追加され、新システムとしてスライディングを導入するも、使いどころが微妙な上頻繁に暴発するので事故死が急増。ストーリーも分かりづらく、公式から補完もなされなかった(ラスボスの名前すら設定が無い)のでファンには不評だった。
音楽は「4」と同じ田中敬一が担当。メタル・ロック色が強く、「Final Attack」のアレンジは高評価。
- メタルスラッグ6
- 第7作。
時系列で言えば「3」以降「4」以前が舞台となり、ストーリー開始時の敵はモーデン軍となる。従来のNEOGEO・MVSに代わり、アトミスウェーブ基板で登場した。『KOF』シリーズからラルフとクラークが参入の他、従来作のセオリーを覆す3つのシステムを実装している。
まずはウェポンストックシステム。これは2つの強化銃を所持する事ができ、自由に持ち変えられるというシステム。また、このシステムの為か、強化銃の装弾数が約半分に減らされている。
次にラッシュブラスターシステム。これは敵にダメージを与える事でゲージが蓄積し、その量により敵撃破時のスコアに倍率がかかるというもの。最大16倍+16倍中は敵を倒すとコインが出現するというシステムの為、従来ではありえないスコアが叩き出されるようになった。
- アインハンダーで見たことがあるシステムだと言ってはいけない
そしてキャラクターの特殊能力。マルコ→ハンドガンの威力2倍といった具合に、各キャラクターに特有の能力が備わったが、稼ぎ以外は愛でキャラクターを選ぶのが漢。なお、「5」で不評だったスライディングは削除された。
- メタルスラッグ7
- 第8作。
アーケードではなくニンテンドーDSでの登場となったが、外伝やスピンオフではなくナンバリングタイトルである。
舞台は巨大産廃処理施設「スクラップ島」。ゴミの山に潜伏したモーデン軍の目的とは…というストーリー。
ラルフとクラークが引き続き参戦し、ウェポンストックシステム、ラッシュブラスター、キャラクター能力等のシステムは「6」の物が改良された上で引き継がれている。前作と同様にコンバットスクールモードも搭載。
開発には後にエルシャダイを産んだイグニッション・エンターテイメント・リミテッドが関わっている。
- メタルスラッグXX
- 第9作。
「7」のマイナーチェンジ版。機種はPSP、Xbox360(XBLA)。「X」から10年ぶりのコードネームタイトルとなる。
「7」で削除されたステージ分岐や2人プレイ機能が復活している。
また、DLCを購入することにより、新規にKOFからレオナ・ハイデルンが参戦する。
スピンオフ・移植
ネオジオポケット、GBA、PS2でシリーズを題材としたスピンオフ作品が登場している。Android/iOSのスピンオフアプリ「メタルスラッグディフェンス」については単独記事があるので詳細はそちらを参照。
また、初代〜6・Xの7作品を1ディスクに収めた「メタルスラッグ コンプリート」がPSP、PS2、Wiiで発売中。
PSPで発売中の「SNKアーケードクラシックスVol.1」には初代が収録されている。
インターネット配信
以上のサービスにおいて、それぞれの作品が配信中である。
システム
捕虜
道中には敵の他、捕縛された捕虜が配置されており、ショット(散弾をぶち込もうが火炎放射器で焼こうが、きれいに縄だけほどける)や格闘で開放した後、接触することで救出となり、アイテムや強化銃(後述)をシマパンツの中から出してくれる。また、救出後ミスすることなくステージをクリアする事で、救出人数に応じて得点ボーナスを得る事ができる。
ちなみにニコニコ動画のコメ等では「ジジィ」呼ばわりされる事が多いが、彼らは一兵卒、及び前線での補給の為わざと捕まった工作員であり、捕虜生活により髭が伸び放題になっているだけで、別に高齢なわけではない。
またこの他にも、捕虜扱いのキャラクターとして戦場を放浪する「相川姉妹」、何故か捕らえられており、救出するとシークレットサービスがアイテムを置き、去っていく「ダイトウリョウ VIP」、ストーリー上味方となったマーズピープル、スーツ姿のサラリーマン(この2者は専用のドット画が用意されている以外、通常の捕虜と変わりない)、氷漬けにされたモーデン兵(アイテムを所持していないが、得点ボーナスにはなる)などがいる。
その他、まれに一文字百太郎というキャラクターがマップに配置されており、気功弾や格闘で支援してくれる。
武器・攻撃
デフォルトではプレーヤーの武器はハンドガンと手榴弾であるが、上述の捕虜から手に入れたり、敵を倒したり、配置されている箱を破壊したりする事で強化銃を入手する事ができる。全て補給ありの残弾制で、爆発系の武器には「直撃」と「爆風」の2つの判定があるのが特徴。括弧内は略称。
- ハンドガン
- 拳銃。デフォルト武器で無限に撃てる。斜めに撃つことはできない。初代ではどんな状況でも同じ連射速度だが、「3」以降しゃがみ水平>立ち水平>上方向・下方向の順に連射速度が出るようになっている。「6」以降ではマルコが使用すると威力が2倍になる。
- 格闘攻撃
- 人及び生物兵器に接近する事で、自動で射撃から切り替わり行う。主にナイフやトンファーを使うが、条件によっては蹴りを出したりマジックハンド付きパンチグローブを使ったりするなどバリエーション豊富。また「4」のナディアと「6」以降のラルフは格闘攻撃で機械の敵を倒す事ができる。
- ヘビーマシンガン(H)
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- 重機関銃という名のアサルトライフル。威力はハンドガンと同じだが、連射が効き射撃方向を変えながら撃つことで弾幕を張れる。シリーズ中最も入手機会が多いパワーガンであり、ゲームオーバー時にも支給される。
「6」以降ではモードによってはこれがデフォルトの武器になる。
- ロケットランチャー(R)
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- 発射後徐々に加速しながら飛翔し、着弾すると進行方向に対して広い爆風を展開するロケット弾。初代では若干の誘導性能があったが、「2」以降は射撃時のレバー入力方向にブレていくようになった。至近距離で連射することで真価を発揮する。
- ショットガン(S)
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- 散弾銃。撃つと目の前に無数の弾を撒き散らし、広い範囲に高いダメージを与える。ダメージ効率はフレイムショットと並び最強の部類だが、射程が短く連射が効かないデメリットも。
- フレイムショット(F)
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- 火炎放射器。初代では前方に火の玉を飛ばす貫通弾だったが、「2」以降は目の前に炎を壁のようにして展開し炎に触れた敵に連続して与える武器へと変更された。生物兵器はほとんど即死、機械の敵にも連続してダメージを与えるので、「2」以降では最強武器の一角。
- レーザーガン(L)
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- 光線銃、「2」以降に登場。ヘビーマシンガンの数倍の勢いでヒットするが消耗も早く、1発当たりの威力はハンドガン以下。「6」から斜め撃ちも可能に。歩兵を貫通し、一部の機械の敵をヒットストップさせることもできる。
- エネミーチェイサー(C)
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- 連射可能な追尾ミサイル、「X」以降に登場。高速で敵に向かって行き誘導精度もなかなかい。Rと比べ装弾数が多く、画面内に存在できる数もRは2発なのに対してこちらは3発で、弾が尽きるまで爽快な破壊行為を楽しめる。
- アイアンリザード(I)
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- 地面を疾走するロケット、「X」以降に登場。垂直な障害物か敵に当たる事で爆発する。上に向かって撃ってもすぐ地面に張り付いてしまうので高いところを攻撃できないが、状況しだいではとても役に立つ。元ネタは『ルパン三世』に登場するトンデモ武器らしい。
- ドロップショット(D)
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- 前方に跳躍する球状の爆弾を3発まで連射可能な武器、「X」以降、3D版以外に登場。「武器の形をした罠」とまで言われる酷い有様だが、一部のステージにおいては超優秀な武器に化ける。滑らかに潰れたり跳ねたりする弾のドット絵を愛でる武器。
- スーパーグレネード(G)
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- グレネードランチャーという名の、手持ち戦車砲。「X」以降に登場。高い威力と広い爆風を持つ。物凄い弾速で一瞬で着弾するので使いやすい。しかし弾数が少なく、その威力をいかんなく発揮できるシーンは残念ながら少ない。「6」の武器切り替えシステムの恩恵が大きい。
- サンダークラウド
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- ハンドガンと併用する武器、「3」「4」に登場。頭上に小さな人工雷雲が発生し、敵の頭上に自動で移動して雷を落とす。また、ゾンビ状態とも併用できる。気まぐれな兵器で、あんまり正確に狙ってくれない。ただの雲だから仕方ないね。弾数が尽きると雨になって消える。
- モビルサテライト
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- 小型攻撃衛星、「3」の終盤と「XX」で登場。これもハンドガンと併用する武器で、取得するとプレイヤーの頭上に浮かび、自機の攻撃に合わせて自動で敵を狙い、射撃を行う。
- トゥーマシンガン・ダブルマシンガン(2H)
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- 二丁拳銃ならぬ二丁短機関銃、「4」以降に登場。一発の威力はHと変わらない為、Hの2倍の火力というそのまんまな武器。ただし斜め撃ちはできない。ちなみに、「Two(2)」よりも「Double(倍の・倍にした)」の方が意味合いがしっくり来る為か、「6」の公式サイトあたりから「ダブルマシンガン」の表記が増えてきている。
- ザンテツソード(Z)
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- 斬鉄剣、「6」以降に登場。どこでも近接攻撃を出せ、発生する三日月形の衝撃波は生身の敵はもちろん機械の敵、果ては敵弾までも破壊する事ができる。ちなみに敵の攻撃判定も斬れる為、「6」のシステムを利用して破壊不可能な敵弾や攻撃を斬って稼ぐ事でスコアを伸ばすという手法が生み出された。
- サンダーショット(T)
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- 電撃銃。「7」「XX」で登場。CとLを足して二で割った性能で、敵から敵へと感電するように伝播していく。セイブ開発やタイトーのSTGで見たことがある気がしないでもない。攻撃範囲の広さから殲滅には向くものの威力は低い。
- 手榴弾
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- アーケード版ではCボタンで使用。投擲後一定時間が経つか敵に接触する事で爆発し、ダメージを与える。画面内には2発までしか出せないが、敵に接近すれば画面に出現する時間を短くする事ができるため、一度に大ダメージを与える事ができる。また初代のみ、メタスラに乗っていれば画面内にいくらでも出せるという仕様(バグ?)がある為、ボス速攻に役立つ。「6」以降ではエリ使用時に遠投や垂直に投げることが可能に。
- ファイアボトル
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- 火炎瓶。手榴弾がこれに変化する。地面に落ちると一定範囲を炎で包み、機械の敵に当たれば爆炎を展開する。機械敵にしか直撃せず、その威力は手榴弾より若干少ないが、攻撃範囲が広いのが強み。
- STONE
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- ただの石。火炎瓶同様、アイテムを取ると変化する。ヨハネスブルグの石強盗が参考にしたかどうかは定かではない。手榴弾と威力は変わらないが、爆風はない。汽車に積載された石炭の中から出てくるあたりにセンスの良さが感じられる逸品。
- スーパーアルゼンチンバックブリーカー(SAB)
- クラークの必殺技。一部を除き、生物敵を一撃で倒す事ができる。『KOF』の物とは違い投げっぱなし、どうやってダメージ与えてるんだ。ぜひプロレスラーの方に再現していただきたい物である。またこの技が発動すると一定時間の無敵が付き、更に無敵時間中に連続して出す事で得点が増加、そこにラッシュブラスターシステムの補正がかかる。全国の「メタスラ6」のスコアランキングがクラークで埋め尽くされたのは記憶に新しい。
- バルカンパンチ
- ラルフの必殺技。1ヒットハンドガン10発分の威力で、同じ敵に対しては4回まで当たる(連続したフレームで当たるのではなく、技の終わりから最後まで当てて4回当たる)。威力こそ高いが技の最中は動きが止まり、ジャンプでキャンセルするほか止める方法は無いため、使いどころが扉の破壊とラッシュゲージ溜めぐらいしかない、ロマン攻撃。
- ムーンスラッシャー
- レオナの必殺技。強力な近接攻撃で、敵の弾の多くを消すこともできる。出も早く終了後の硬直もしゃがみ入力で消せるため、連打することで戦車をも即破壊可能。バルカンパンチ涙目である。
異常状態
「2」〜「5」ではプレーヤーが通常とは異なった姿となる攻撃やトラップが存在する。
- ミイラ化
- 「2」〜「4」に登場するミイラの吐く紫色のブレスや罠の毒霧を浴びるとこの状態になる。
移動速度が落ち、武器はハンドガンのみになり、手榴弾を出すのに時間がかかるようになる。たまに手榴弾ではなく自分の頭を投げる(しかもきっちり爆発したり頭が生えてくるのは謎)。通常のミス要因のほか、ミイラ化攻撃にもう一度当たるとミスとなり、回復薬を取る事で通常状態に復帰する事ができる。
- ゾンビ化
- 「3」「4」に登場するゾンビの体液を喰らうとこの状態になる。
移動速度・振り向き速度・ジャンプ距離が落ち、しゃがめなくなり、武器はハンドガンのみになる。
- が、通常攻撃に対して耐性を持ち、手榴弾が前方を薙ぎ払う吐血ビームとなる。ボスの攻撃、ゾンビの体液をもう一度喰らうとミスとなり、回復薬を取る事で通常状態に復帰することができる。「3」終盤で登場するプレイヤーのクローン敵にはゾンビ化状態の者もおり、当然のように吐血ビームを使ってきてプレイヤーを驚かせた。
- オランウータン化
- 「4」に登場する研究員のライフル弾を喰らうとこの状態になる。
移動速度が落ち、武器はサブマシンガンのみになり、ジャンプ力で画面上部の手すりに掴まって移動できるようになる。通常のミス要因のほか、もう一度オランウータン化弾を喰らう事でミスとなり、回復薬を取る事で通常状態に復帰する事ができる。
- デブ化
- 食べ物アイテムを取り過ぎるとこの状態になる。
移動速度が落ち、当たり判定が大きくなるが、攻撃の判定も大きくなる(威力は変わらない)。アイアンリザードやロケットランチャーなどは事実上弾速が落ちて使いものにならなくなるが、ショットガンやフレイムショットは判定がでかくなって使いやすくなる。一定時間経過か痩せ薬を取ることで通常状態に復帰する事ができる。なおデブ状態で死亡すると風船のように破裂する(ひでぶっ‼)
登場キャラクター
- マルコ・ロッシ(マルクリウス・デニス・ロッシ)
- 正規軍ペルグリン・ファルコン隊(通称PF隊)少佐・第一中隊隊長。26歳。本編の主人公。
イタリア系アメリカ人で、金髪にケツアゴと典型的なフランク外人といった容貌だが、見た目に反して非常に生真面目な性格。叩上げの軍人で、プログラミングに秀でる。その能力は最早ハッカーレベル。ハンドガンの威力が高くだけでなく、「7」からは弾数制限をキャンセルして連射出来る「バーストショット」が使えるようになった。
- 「ネオジオバトルコロシアム」「ネオジオヒーローズ」などにも出演している。前者はイタリア系らしい豪快なキャラクター、後者では民間人相手に威張り散らしたり、強敵が出てくると萎縮してしまう雑魚っぽい性格……と何故か全然キャラが違う。
- ターマ・ロビング(ターマイクル・ロビング三世)
- 正規軍PF隊大尉・第一中隊副隊長。サングラスがトレードマーク。
北海道出身のバイクチューナーを目指す若き板金職人で、その技術が生かされているのか、スラッグの強化も修理もお手の物。主に蹴りで。実際に「6」では各種スラッグの弾の威力や主砲の補充数が増加、耐久力が上がったりバルカン砲の砲身固定まで可能になり、スラッグに乗って戦う局面ではめっぽう強い。マルコをアニキ!と慕ったり、語尾に〜ッス!と話しかけたりしてかなり軽いノリの性格らしいが、媒体によって全く異なるので安定しない。
「4」では背景とデモのみ登場。納豆が大好き。
- フィオ・ジェルミ(フィオリーナ・ジェルミ)
- 正規軍情報特殊部隊・スパローズ上級曹長。23歳。
イタリアの軍人家系の一人娘で、一家のメンツを立てるため無理やり軍へ入隊させられ、新兵にも拘らず戦場の最前線であるスパローズに配属された。が、いざ戦場に立てば鬼のように強く、数多くの戦果を挙げ今に至る。
良家の出身で恵まれた環境で育ったためか、おっとりとした性格でやや天然な部分があり、戦場の真っただ中で敷物広げてサンドイッチを頬張る。
周囲に銃声飛び交おうが、戦いの傷跡が残っていようが、「平気です、大丈夫です。」なんだろうか。
その容姿と性格ゆえにファンも多く、作中のサービスシーン(?)も相まってかそっち系の題材によく用いられる。
- 「KOF2000」や「KOF99Evolution」ではストライカー専用キャラクターとして登場したり、
- 「KOF MAXIMUMIMPACT」シリーズではメタスラ勢として始めてKOFに出演したりと外部出演も多い。格闘大会に大量の武器を持ち込んでくるなど相変わらずフリーダム。「6」以降は目立った能力はないが、武器取得及び、補充時の弾数が多くなるため弾切れが起こりにくい。
- エリ・カサモト(笠元英里)
-
- 正規軍情報特殊部隊・スパローズ二等軍曹。23歳。反対から読むと「ともさかりえ」。何故?
広島県出身で、メンフィスの爆弾娘の異名を持つ。捨て子として町の教会で育てられたが、教会を出奔し喧嘩に明け暮れていた際に正規軍へスカウトされる。そんな生い立ちからか性格はかなりキツめの模様。元々は諜報や暗殺といった任務をこなしていたが、性に合わなかったせいかスパローズに転属し現在に至る。
数々のミッションをこなしてきたフィオとは仲が良く、彼女と話す際には時折広島弁が飛び出すらしいが、3のストーリーでは強烈な広島訛りで喋っていた。「4」では背景とデモのみ登場。
ツンデレ属性。3のEDはエリファン必見。
- トレバー・スペイシー
- 正規軍PF隊に新たに配属されたアメリカ系韓国人。階級は軍曹。20歳。
テコンドー(ただし使うと動きが止まる)を武器に戦う。コンピューターの知識は天才的らしいが、残念ながらあまりストーリーで生かされてない。ジャンクパーツに目が無いらしく、某電気街に行ったら興奮する可能性大。
「4」にのみ登場。
- ナディア・カッセル
- 正規軍スパローズに新たに配属されたフランス出身の兼業軍人。18歳。
本業はモデルのタマゴで、従軍により体力を使って太らない事を目的として正規軍に入隊した。
その割にしっかり太る。美味しいモノには目がない。
「4」にのみ登場。
- ラルフ・ジョーンズ
- 「6」以降で登場。『怒』や『ザ・キング・オブ・ファイターズ』にも登場している南米非合法傭兵部隊・大佐。
巨大戦車を殴って壊す、本当に人類なのか疑わしい39歳。まあ、初出演した『怒』シリーズじゃタイムスリップしたりもっと凄いことしてたりするけど。軍人でありながら
- クラーク・スティル
- 「6」以降で登場。『怒』や『ザ・キング・オブ・ファイターズ』にも登場している南米非合法傭兵部隊・少佐(KOFシリーズと異なるのは時系列、及びレギュラーキャラとの年齢差による物とされる)
キン肉族奥義投げ技に特化したグラサン。
モーデン兵 百人いれば クラーク祭(字余り)
- レオナ・ハイデルン
- 南米非合法傭兵部隊隊員。「XX」でDLCを使用することにより追加される。
ハンドガンの威力が強い、手榴弾の所持数が少し多い、ミスをしても武器を失わない、必殺技のムーンスラッシャーを持つなど、全体的に高性能。フィオとは顔見知りらしい。恐らく「KOFMI」でのことだろう。
- コンバットスクール教官
- 家庭版でおなじみの要素、コンバットスクールにおいてプレイヤーをビシビシ鍛える女性教官たち。「初代」「X」「6」「7・XX」に登場し、それぞれキャラクターが違う。階級が上がれば上がるほどデレるのは最早お約束。ツンデレの見本。最初は辛口なコメントしか発さない真っ黒な性格だが、プレイヤーがランクを上げて最高ランク付近ではデレデレになり、もなや別キャラ。ツンツンモードもデレデレモードも、それぞれに熱心なファンが居る。
- デビルリバース・モーデン(ドナルド・モーデン)
- シリーズを通しての敵役、元正規軍司令官、反乱軍(モーデン軍)元帥。
腐敗した世界を正すため軍に反旗を翻し、自身もロケットランチャー担いで最前線でボスとして行く手を阻む。
ところが作品が進むにつれて次第にギャグ要員みたいなことになって行き、現在パンツ一丁で土下座がトレードマークになってしまった。厚い人望とカリスマ性が一番の武器。
- アレン・オニール
- 初代〜「3」および「7」「XX」に登場、通称「オニ軍曹」。高笑いしながら、重機関銃と手榴弾で戦場を屍で埋め尽くす。何故か寒いところに縁がある。妻子持ち。
- マーズピープル
- 「2」から登場した、いわゆる火星人。タコかクラゲかは判断に迷う所。自分たちを助けてくれたモーデン軍に協力しているが反乱そのものに対しては快く思っていないようだ。やってることはえげつないが、変装したり煙草を吸ったり恋に落ちたりと愛嬌もある。その人気故外部出演も豊富。なんと彼らが主人公のスピンオフまで作られた。
- モーデン兵
- モーデン軍の兵士、雑魚。何を食らわせても一発で死ぬが、手榴弾やイカミサイル、シールドなど多彩な武器と数、他兵器との連携で攻めてくる。100人呼びつけられたり未来からやってきたりと忙しい。
- ミュータント
- 「2」以降登場する。ミイラ、ゾンビ、人食い花、改造人間などなど。全面的にアナクロだが愛嬌のある奴ら。
- ジャポネス兵
- 「3」ステージ4の分岐ルートで出現する、旧軍色が濃い兵士たち。
- 人力で動くチハや零戦で攻撃してきたりと演出が大変凝っているのだが、彼らが出現するルートは最難関であり敬遠されているため、なかなか日の目を見ない。
- 通称「日本兵」。ステージBGM名が「日本兵」のため間違いとは言えないが、ステージ名は「旧正規軍アジト」であり実際のところどれが正式名なのかは明らかでない。
スラッグ
プレーヤーが搭乗できる乗り物。初代では戦車タイプの「メタルスラッグ」のみだったが、次第に種類が増えて行き、結果ドリルや巨大ロボ等のバリエーション豊かなマシンだけでなく、象だのダチョウだのまで乗り物になってしまった。
- メタルスラッグ
-
- 高機動一人乗り戦車。ジャンプしたりしゃがんだりするかわいいやつ。発射無制限のバルカン(という名の12.7mmガトリングガン、強化銃のHと同性能)と主砲で敵を蹴散らす。
メタルスラッグシリーズの代名詞だが、種類が増えるにしたがって出番も少なくなってしまった。
- スラグノイド
- 高い跳躍力をもつ二足蟹脚歩行戦闘メカで。バルカンは二丁積んでいるが、一丁当たりの発射速度は半減しているうえ、被弾するごとに一丁ずつもげる。キャノンは下向きに発射され、作品によってキャノン以外の弾が込められていることがある。余談だがメタルスラッグとスラグノイドには色違いの物があり、通常よりも機動力が高くなっている。
- スラグフライヤー
- VTOL戦闘機。完全な垂直離着陸機構を備えており、対地掃討から空戦までこなす。キャノンではなくミサイルを装備。「3」以降はバルカンの射角が45°までに制限されるようになった。あと弾が小さい。
他多数。
メタスラアタック
説明しよう!メタスラアタックとはスラッグその物を巨大な弾頭として突撃させることで手榴弾10発分ものダメージを与え、相手を粉砕するスラッグ乗りの最終奥義なのだ!
……と言えば聞こえはいいが、「3」までは射撃とジャンプ同時押しで起動する仕様だったため、攻撃しようとして暴発するケースが多かった。「4」以降は専用のボタンになったため暴発する危険性がほぼ無くなり、気兼ねなくジャンプ撃ちが出来るように。「6」ではコイツでボスにとどめを刺すとボーナスが加点されるので、スコア稼ぎや魅せプレイに活用する人もいるのだとか。
鬼避け
上記の乗り物に乗ったり下りたりした際、完全無敵になることを利用したテクニック。作品ごとに異なるが、共通して乗り物から飛び出している間は無敵である。また「プログラム上の問題で」と言わざるを得ないような微妙な現象まであり、一見チートか何かのように見えるものもある。「3」はこれを活用しないとうまくクリア出来ないところもある。
ソル・デ・ロカ
「メタルスラッグ3」のミッション4ボスである。悪夢のようなもの。
発狂後の弾幕攻撃が「発狂黄弾」と呼ばれ畏怖の対象になるほど鬼畜で知られる。ランダムで吐き出される黄色い弾はクリアラー・スコアラー・タイムアタッカーを問わずして、多くのメタルスラッガーを葬った。
詳細はソル・デ・ロカで。
メタルスラッグ〜堕ちた女教官〜
ニコニコ動画においては最も再生数・コメント数を稼いでいるメタスラ動画である。
もはや何も言うまい。
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