本来の「斜め」の定義は上述のとおりである。
ニコ動ではしばしば「予想の斜め上を行く」「流行の斜め上を行く」という表現が用いられる。この表現、昔から存在した表現ではあるものの、SFコメディマンガ、「レベルE」(集英社/ 冨樫義博)作中の「奴は必ずその少し斜め上を行く!」が浸透のきっかけとなった。予想を上回ったうえに捻りが加えられ、予想を裏切る、軌道から外れるという意味になる(→同人用語の基礎知知識「斜め上」参照)。
視聴者の裏をかいた「計画通り」の可能性もあれば、視聴者がついていけないほど思考や嗜好が逸脱しているという可能性もある。いい意味でも悪い意味でも使われる用語である。
斜めを利用したものとして、「斜め読み」がある。横書きの文章を左上から右斜め下に読ませることで隠された真
のメッセージが浮かび上がるように作られた簡単な暗号法である。これは縦読みの派生形だが、縦読みと比較して
斜め読みのほうが気付かれにくい。だから(暗号が解読されないという利点はあるが)暗号の受け手も解読できず、
それがミスコミュニケーションの原因にもなりうる。実際、縦読みの掲示板で斜め読みが投下され、掲示板の住人
に伝わらなかったという現象がしばしば報告されている。また、フォントのずれの問題も深刻である。たとえば、
等幅のフォントを使用していない場合には、途中でラインがわからなくなり、意味不明な文章になってしまう。そ
のため、努めて等幅のフォントを使用するよう心掛けなければならない。もう一つの問題として、斜めの多義性問
題がある。左上の一文字目から始めて右斜め下に降りて行くのが通常の斜め読みである。しかし、右上から左下に
読ませる斜め読みもありうる。さらに、縦読みと混合したものとして、左上から真下に読ませ(縦読み)、最下段
に到達したら右上にあがって行く(斜め読み)という複合技も登場した(縦読み掲示板#171参照)。斜め読みは、
縦読みだけでは満足することのない(一部の)大百科住人を満足させるものとして既に使用され始めている。
なお、本節で述べてきたような「斜め読み」の使い方は一般的ではない。一般的には「斜め読み」とは「概要把握
の為の飛ばし読み」を指す。
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誰の目にも明らかだが、斜め読みの動画はごく少ない。「斜め」で検索すると約5000件も検出されるの
だから、斜め読みの動画がもっと多くてもよいはずである。しかし、2020年7月現在、斜め読み関連ではなんと111
件の作品が登録されている(本来の意味の「斜め読み」関連の動画を含む)。今後大幅に増える可能性も否
定しきれないところである。→「斜め読み」で検索
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最終更新:2024/12/23(月) 05:00
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