ジョジョリオンとは、荒木飛呂彦の漫画「ジョジョの奇妙な冒険」第8部の副題である。
概要
これは「呪い」を解く物語――
その始まり――「呪い」とはある人に言わせると、自分の遠い先祖の犯した罪から続く「穢れ」と説明する
あるいは――坂上田村麻呂が行った蝦夷征伐から続いている「恨み」と説明する者もいる
また違う解釈だと 人類が誕生し物事の「白」と「黒」をはっきり区別したときにその間に生まれる「摩擦」と説明する者もいる
だが とにかくいずれの事だが「呪い」は解かなくてはならない
さもなくば「呪い」に負けてしまうか…
口上で語られているが、これは「呪い」を解く物語となる。
舞台は、第4部『ダイヤモンドは砕けない』と同じ地名のM県S市紅葉区杜王町が舞台となっている。ただし並行世界の話となる(第1巻カバー折り返しより)。
3月11日の大震災(東日本大震災がモチーフ)の被害を受けた杜王町に出現した「壁の目」にて、記憶喪失の男が発見された。その男が記憶を取り戻そうと、発見者の広瀬康穂とともに行動するが……
主な登場人物
- 東方定助(ひがしかた・じょうすけ)(仮名)
- 今作の主人公。「壁の目」と呼ばれる場所に裸で倒れていた青年。スタンド使い。広瀬康穂によって発見され、病院に運ばれる。睾丸を4つ持ち、背中に星形のあざを持つ。発見された時点で記憶喪失のため、日常生活における記憶以外の、自分の名前や住所などは何も憶えていない。
- スタンド名は「ソフト&ウェット」。胸に大きな碇マークの入ったロボットのような人型スタンド像。星型のあざから飛び出した「しゃぼん玉」が触れて割れることで、触れたモノから物理的な「もの」を奪い取ることができる。徐々に自身の生い立ちを知ることにより、吉良吉影の「爆発するしゃぼん玉」能力を獲得。しゃぼん玉に「浮力」を持たせ人や物を移動させることもできる。
- 広瀬康穂(ひろせ・やすほ)
- 19歳の大学生。壁の目の近くにいたところ、星型のあざを持つ記憶喪失の東方定助を発見する。
定助の記憶を取り戻そうとすることで彼と関わり、彼の周りで起きている不可解な出来事に巻き込まれていく。東方常秀の家に引き取られた彼に「定助」の名前を与えた(以前飼っていた犬のジョースケに似ていたことから)。
スタンド使いではなかったが、壁の目で噛み跡が付いてからスタンド能力に目覚める。スタンド名は「ペイズリー・パーク」。全身に地図が描かれているような人型スタンド像。康穂自身の意思とは関係なしに発現し、他人や自分を「行くべき方向」へと導く能力である。康穂自身がスタンド能力を理解してからは、康穂の意思を汲んで電子機器に「ハッキング」出来るようになった。
- 豆銑礼(まめずく・らい)
- 東方憲助が信頼を寄せる東方家専属の果樹栽培師の植物鑑定人の男。31歳。当初は東方家の中では憲助しか存在を知らなかった。人間嫌いで夏場は鼻炉山のスキーリフトに住み、スキー場の斜面で果実を作っている。生存率を求めるのが得意で、確率論的な言い方をする。
スタンド名は「ドギー・スタイル」。逆三角形型の胴体部分に二本の脚が両端に付いたスタンド像。体をワイヤー・ロープ状に伸ばし飛ばすことが出来る。そのワイヤーは手足のような感覚で動作させることができ、ワイヤーの強度は伸ばしたときの太さ次第で決定される。ワイヤーは伸ばせば伸ばすほど、本体の身体が欠けた状態になる。本体自身をほぼ完全にワイヤーにすることも出来る。
東方家
- 東方憲助(ひがしかた・のりすけ)
- 身元不明の定助を「奉仕の精神」で快く引き取った、四代目東方家当主。59歳。
- 明治の頃北米大陸横断レースで第2位になった「ノリスケ・ヒガシカタ」を曽祖父に持つ。
- 職業は「フルーツの輸入販売」。それなりに稼ぎはあるらしく、「壁の目」にほど近いところに立派な一軒家を構えている。何か狙いがあって定助を引き取ったようだが・・・?
スタンドはジグソーパズルのような外見を持ち、標的の匂いを追跡できる「キング・ナッシング」。狭い隙間でもパズルピースに分解して標的を追跡できる。
- 東方常敏(じょうびん)
- 東方家長男。32歳。
- 相田みつをのファンで、毎日が夏休みだと思っているタイプの人間。定助とムシキングクワガタバトルを繰り広げる。
スタンドはボロボロな人形のような不気味な外見を持つ「スピード・キング」。射程距離は10cm程度と超近距離でほんの限られたポイント(点)に『熱』を持たせることができるが、『熱』を持たせた後はその『熱』は最低でも数十m以上持ち、その『熱』を触れた温度の低い所へ伝導できる。ラッシュ時には「SPEEEEEEYIYYYYY」という声を放つ。
- 東方常秀(じょうしゅう)
- 東方家次男。18歳の大学生。広瀬康穂の幼なじみで、康穂に執着している。
- タラちゃんみてェーな刈り上げヘアースタイルが印象的で、非常に嫉妬深い。
- 物語の中で一番最初に、定助の「ソフト&ウェット」の能力を受けた人物。
- 最初はスタンド使いではなかったが、壁の目で定助と争った後、カツアゲロードにてスタンドが発現する。
- スタンド名は「ナット・キング・コール」。首元に沢山のネジとナットが付いた仮面ライダーのような顔を持つ人型スタンド像。物体に(スタンドの)ネジとナットをくっつけて、ナットを取るとその物を分解してバラバラにできるという能力。違う物と違う物をくっつけるということもできるようである。
- 東方鳩(はと)
- 東方家長女。24歳。雑誌のモデルをしている。
- 頭は残念な人物であり、家族と一緒にハワイ旅行に行く予定なのに、「真珠湾」が漢字である為、外国だとは思っておらず旅行が、取りやめになってしまった。
- スタンド名は「ウォーキング・ハート」。藁人形のような人型スタンド像を持つ。両足のかかとを硬質化して伸ばせる能力。靴を履いていれば、靴のヒールごと伸びる。伸びる限界は4m程である。
- 東方大弥(だいや)
- 東方家二女。16歳のスタンド使い。
- 目が悪く、ほとんど物が見えない。これについて父・憲助は「生まれつき」と語るが、大弥本人は「2歳か3歳ごろに断層の近くで転んだところ、段々視力が弱くなった」と語る。
- スタンド名は「カリフォルニア・キング・ベッドちゃん」。連なったペンダントのような形状を持つ。大弥に対し「公正なルールを破った」相手の記憶を1つだけ盗むことができる能力。記憶を取り返すためには、大弥本人が、「記憶を奪われた人間の足元の影を踏む」必要がある。奪われた記憶はチェスの駒となり、大弥の「コレクション」に加えられる。
- 東方密葉(みつば)
- 常敏の嫁。つるぎの母。31歳。
- いつも口を覆ってしゃべることも少ない。露出多い服の上から透明なドレスを着用している。自分の美に気を遣っている。元ミスさくらんぼで世界旅行中に常敏と知り合って結婚した。
スタンド名は「アウェイキング・Ⅲリーブス」。頭から膝までローブで覆われ、体のあちこちに矢印が付いている人型スタンド像。本体が出す矢印を使って人や物のベクトルを操作出来る。
- 東方つるぎ
- 常敏と密葉の子供。2歳。赤ん坊にも関わらず大きなサングラスをかけている。
のちに9歳の男の娘として登場した(コミックス2巻でも、「9歳」と表記が差し替えられている)。
スタンド名は「ペーパー・ムーン・キング」。能力は、折り紙に折ったものと同種の能力を与えたりそれを触った相手からもののデザインを認識する能力を奪う。ウルトラジャンプ連載時は「ペーパー・ムーン」というスタンド名だった。
- 康穂のことが好き。定助について何か知っているようなそぶりを見せるが、あまり良い感情は持っていない様子。
- 東方花都(かあと)
- 憲助の元妻であり、常敏たち4兄弟の母親。52歳。
- 他人の子供をある事情で殺害し、第1級殺人罪で15年間服役していた。刑期満了で出所後、東方家の面々の前に姿を現した。スタンド能力は保持しているようだが、名称、スタンド像は不明。トランプのカードを使い、カードの間に挟み込んだものを「収納」できる能力だと推測される。
東方家関係者
- 虹村京(にじむら・きょう)
- 東方家に仕えるお手伝いさん。22歳のスタンド使い。
スタンド名は「ボーン・ディス・ウェイ(BORN THIS WAY)」。大型バイクに乗った黒色のスタンド像。自動追跡型のスタンドであり、メモ帳のページ、閉じているドア・・・等、閉じてあるものを「開く」と大型のバイクと共に出現、攻撃対象を執拗に追いかけ続ける。
ただし、瞼を開ける、唇を開ける、といった生理的な現象には効果がない。
- ジョニィ・ジョースター
- 言わずと知れた第7部「スティール・ボール・ラン」主人公。本名はジョナサン・ジョースター。
同じく第7部の登場人物「ノリスケ・ヒガシカタ」の娘、「理那」と1892年に結婚している。
- 東方理那(ひがしかた・りな)
- ジョニィの妻。1874年生まれ。結婚後1898年にジョージ・ジョースターⅢ世を産んでいる。
- スティール・ボール・ラン最終話でジョニィが乗り込んだ船に先に乗っていた、ノリスケ・ヒガシカタの隣に立っている女性がこの理那ではないかと思われる。
- ジョセフ・ジョースター
- 1924年生まれ。ジョニィ・ジョースターの孫でホリーの父、吉影の祖父に当たる。本編中では名前のみの登場だが、東方定助とジョースター家、東方家、岩人間のミッシングリンクに大きく関係する。
- 吉良・ホリー・ジョースター
- 1959年生まれ。女性。ジョニィと理那の曾孫にあたる。吉良吉輝と結婚後、1982年に「吉影」を産んでいる。
- 職業は眼科医で、1993年にTH医大病院に勤務。その後2008年にその役職を退き、現在はTG大客員教授をしている。
- 吉良吉影(きら・よしかげ)
- 定助と非常によく似た背格好、服装をしている男。29歳。笹目桜二郎曰く、『とても美しい手を持つ』男。
- 杜王町258番地にあるマンション『つつじヶ丘』に住んでいた。
- 自分の『手』をモデルにした彫刻をいくつも作ったり、同じ食品や調味料をいくつも保存していたりと、第4部「ダイヤモンドは砕けない」に登場した「吉良吉影」に負けず劣らずの変わった『性(さが)』の持ち主。ちなみに第4部の吉良と同様に自分の爪を保存しておく『癖』がある模様。既に死亡しており、「壁の目」に遺体が埋められていた。死因は不明。死体にはタマが無かったという。
- スタンド名は「キラークイーン」。4部の吉良吉影とは違い、爆発するしゃぼん玉を放つ。「シアーハートアタック」も持ち一度に複数発射できる。また、ある程度爆発の方向や威力も変えられる模様である。
岩人間・岩動物
- 八木山夜露(やぎやま・よつゆ)
- 東方邸を建てた建築士。28歳。住んでいる所は…ひ・み・つ。
- 仕事の際に憲助と面識を持っていたが、定助の過去についても何か知っていたらしい。とある目的から定助の殺害を目論み、計画の一環として自らが建てた東方家(地下室)や憲助の孫・東方つるぎを利用した。
- スタンド名は「アイ・アム・ア・ロック」。夜露の触れた人間の中心に向かって物質がとことん集合してくる。集まるのは同一の物質だけだが、その種類は夜露が決められる。
目からラップのような透明な膜を作り出す、体を岩に変化させるなど、普通の人間とは違った存在のようである。戦いのさなかに康穂を巻き込んだことで定助の怒りを買い圧倒されるも、突如岩の姿のまま崩れはじめ、完全に死んでしまった。
- 大年寺山愛唱(だいねんじやま・あいしょう)
- 晴天バーディーズの本拠地、杜王スタジアムの職員。29歳独身。住所は杜王町846の6。
表向きは杜王スタジアムの職員だが、裏の顔は東方家の長男が代々発症する皮膚が岩のようになる病気を治すといわれている謎の果実「ロカカカ」の売人。 以前東方常敏にロカカカの取引を持ち掛けており、それを知った広瀬康穂と東方つるぎに尾行された為、自身のスタンド能力で始末しようとする。
康穂達のスタンドに尾行されてドキドキしていたり、鳥にフンをかけられて異常に取り乱して過去のトラウマを思い出すなど、性格はかなりの小心者。
スタンド名は「ドゥービー・ワゥ!」。竜巻を纏い、王冠状の頭部と一つ目をした人型スタンド。自動追尾型。
生物の呼吸に反応して吐息から現れ、鋭い爪で対象を切り裂く。 呼吸が大きいほどスタンドは大きくなって出現し、逆に呼吸が小さいほどスタンドも小さくなる。 無論呼吸をしなければスタンドも現れないが、射程距離が無限であるため、本体やスタンドから遠く離れても息を吐けば再びそばに出現する 。
- エイ・フェックス兄弟
- 後述の作並カレラを追って杜王町に来た双子の兄弟。カレラを始末しようとするも、それを止めようとした定助と交戦。定助の過去に関わる「吉良吉影」ではないもう一人の人物「空条仗世文」を知っている模様。
- 兄のスタンド名は「ショット・キーNo.1」。右手の一部が岩になっており、左手で触れた物体を右手の岩に瞬間移動させるスタンド。
- 弟のスタンド名は「ショット・キーNo.2」。サッカーボール状のバッグの中に入っている小型の人型スタンド。第5部のパープル・ヘイズのような毒を放出するスタンドだが、射程距離は20cmと短い。本体の弟はサッカーの足さばきを駆使して自分に毒が来ないようにしていた。
- 田最環(だも・たまき)
- 東方鳩が東方邸に連れてきたボーイフレンド。見た目は中年だが、自称23歳。
- ダモカンクリーニング店を経営。
- 実は、夜露、愛唱、エイ・フェックス兄弟を率いるロカカカ密輸チームの首領。
東方家を一人残らず抹殺するために訪問し、一人ずつ自身のスタンド能力で消そうとする。
正体を表すまではボソボソと喋り丁寧で落ち着いた口調で話していたが、正体を現した後は本来のサディストな性格を表した。
スタンド名は「ビタミンC」。胸部から下がなく、頭にCの文字が付き、沢山の手の付いた道化師のようなスタンド像を持つ。能力は本体が付けた指紋に触った結果内の標的を極限までビニール状に溶かすことが出来る。本体を狙った攻撃も、本体かスタンドで触ることで溶かして無力化することもできる。
- ドロミテ(泥駒政次)(どろこま・まさじ)
- 六壁神社内の池で生活している岩人間。両手両足が欠けた姿をしている。
かつてはイケメンな顔立ちであったが、付き合っていた人間の彼女を救おうと高圧電線に触れて感電したために、現在のような姿形となってしまった。恋人と共に「青い珊瑚礁」に行くことを夢見ている。
田最環グループとは知り合いだったが、距離を取って暮らしていたが、常敏に唆され夢のため常敏と手を組む。
スタンド名は「ブルー・ハワイ」。頭部が無く、代わりに臀部に魚の頭の様なものが付き、鶏のような手足と羽を持つスタンド像。本体の体液に触れた者を意識をなくさせ、標的に向かって直線的に自動的に進ませる自動追尾型能力。追跡者が倒れてもその体液に触れた者が次の追跡者となる。いくら追跡者との距離を離しても追跡は止むことは無い。人に限らず他の動物も追跡者となることが可能である。
- アーバン・ゲリラ(下里良)(しもさと・りょう)
- 定助、康穂、豆銑礼を自身のペットであるドレミファソラティ・ドと共に追いかけてきた岩人間。ワイパーとシュノーケル状の物が付いた独特なマスクをしている。
38歳。TG大学病院勤務の医師。
- 植物鑑定人を新ロカカカ収穫の為確保しようと、3人と戦う。
- スタンド名は「ブレイン・ストーム」。組み木パズルのようなスタンド像で群体型。自身で触ったものにスタンド移動させ、そのスタンドに触ったものを溶血させながら細胞を破壊して身体を崩壊させる。媒体を使って相手に直接触れずにスタンドを移動させることも出来る。
- ドレミファソラティ・ド
- アーバン・ゲリラのペットで岩動物。有袋類。
- 地中を高速移動し、豆銑礼達を飼い主のアーバン・ゲリラを収納して追跡してきた。
- スタンド能力はないが、自身のキャタピラー推進能力で高速移動し、推進時にかき分けた者を同体化して後方に瞬時に送ることが出来る。人一人入るスペースがあり、土砂を噴出することも出来る。
- 康穂の髪留め(名称不明)
- 康穂が中学時代にフリーマーケットで買った中国の清の時代の髪留め。岩動物。ロボットのように髪留めの形から変化することができる。
- 持ち主の髪の中に入り、何かを吸い上げて皮膚をひび割らせて、大量のフケを出す。その出たフケで人間を象ることができ、その姿で喋らせることも出来る。父親の姿を作り、康穂に会えなくなると言って康穂を自殺未遂に追い込んだが、康穂が助けられて入院後吉良吉影によって踏まれて「壊れた」。壊れてはいるが他の岩人間・岩動物と同じように死亡後消滅はせず、康穂が今も家に取って置いている。
- プアー・トム
- 常敏に自身のスタンドを埋める様言ってきた岩人間。赤ん坊の様な小さな姿ではあるが年寄りの様にたくさんの皺があり、裸の上半身にボディペイントか刺青をしている。
57歳。TG大学病院勤務の医師。
- 定助達に新ロカカカ収穫させないために東方家を封鎖しようとする。
- スタンド名は「オゾン・ベイビー」。外見はレゴブロックの建物であるが、起動時は二脚の歩行器のような脚と針が突き出た紙袋のような頭部があるもや状の像が出る。遠隔起動操作型。射程距離は100m程。射程内の閉じた空間の空気を加圧していく能力。本体中心にして加圧される直接操作に切り替えることも出来る。
- 羽伴毅(うー・ともき)
- TG大学病院勤務の東方密葉の担当医。白衣のあちこちに「DocToR」という札を付けている。V字型のストレートヘアと螺髪が混ざった髪型が特徴。34歳。
東方密葉を使い何かを企んでいる。
スタンド名は「ドクター・ウー」。物質同化型で、スタンドは本体と常に一体。自身を細かい粒子にしてその状態から戻ることが出来る能力。大きく数の少ない粒子を操って殺傷したり、人を操作することも出来る。
- ドゥードゥードゥー・デ・ダーダーダー
- 山岳地帯に生息する肉食の岩昆虫。
TG大学病院で東方定助と豆銑礼に対して放たれた。
通常は南京玉すだれのような形状で床や壁に溶け込んで移動し、対象攻撃時はクレーンに似た形に変化してクレーンの先から繋がった棒で切りつける。
切られた対象は手足の関節を伸ばすと身体中の穴から石綿が噴き出るようになり、切りつけられ続けると噴き出た石綿で窒息してしまう。
その他登場人物など
- 笹目桜二郎(ささめ・おうじろう)
- 吉良が住むマンションの部屋の真上の部屋に住んでいた男サーファー。22歳のスタンド使い。
- 吉良とは面識があったが昔ひと悶着を起こし恨みを抱いており、自身の能力で襲う計画を立てていた。定助を吉良と勘違いし襲撃するも、定助に返り討ちにされる。
- スタンド名は「ファン・ファン・ファン」。4本の長い脚と短い脚をそれぞれ持ち、鳥かごの様な胴体部分にそれらが付いている。能力の対象にしたい人間の真上に立った状態で、人の両手両足、すなわち4箇所に傷を付けることで、その対象の動きを完全に支配することができる。スタンド能力の餌としての利用に無関係の女性を何人か拉致監禁していたようで、その姿を収めた写真のアルバムを用意し、吉良の仕業にでっちあげようとしていた。
- 広瀬鈴世(ひろせ・すずよ)
- 康穂の母親。44歳。康穂との仲はあまり良くない。
- カツアゲロード
- 杜王町の地名。正式名称は「六壁(むつかべ)遊歩道」。
- 「カツアゲロード」の人々はここのスタンドの仕組みを理解しており、それを利用して、「金品を強請る(カツアゲ)」、「怪しげなブツの回収」・・・等、様々なことに役立てているようである。
- この場所にいるスタンドの名前は「オータム・リーブス(Les Feuilles(仏))」自然現象能力という位置付けで、スタンドでありながら本体を持たない。
- 背番号のような数字を背中にしょった水玉のついた小さくて横に平たい群体型のスタンドである。
- カツアゲロードの落ち葉の下に潜んでおり、その落ち葉を踏むとものスゴいスピードで移動、そしてまた元の位置に戻ってくる。
- スゴいスピードで移動した、という事実に踏んだ本人はほとんど気付かず、また、目で認識することもできない(カメラなどでの撮影は可能な模様)。
- カツアゲロードが出来たわけには何か伝説があるようである。
- 作並カレラ(さくなみ・かれら)
- 定助を「セッちゃん」と呼び近づいてきた謎の女の子。20歳、無職。
- 定助が記憶を失っていることを知らず、また定助を構成する「吉良吉影ではないもう一方の何者か」や「ロカカカの樹」に関する情報を持っているらしいが・・・
スタンド名は「ラブラブデラックス」。全体がフワフワした毛で覆われて頭部の一部が袋のようになっている人型スタンド像。他人が触れた場所に、その人物の髪の毛を生やすことができる能力。射程距離は80m程。
- 空条仗世文(くうじょう・じょせふみ)
- 作並カレラと親交が深いと思われる、定助の過去に深く関わる人物。19歳。
- 第四部の主人公である東方仗助を思わせるリーゼントヘアーにしている。
- スタンド名は「ソフト&ウエット」。
- ミラグロマン
- 人名ではなくスタンド名。東方常秀がアイドルの握手会に行った時にとある出来事で前の持ち主から常秀に憑いたスタンド。スタンドでありながら本体を持たない独立型スタンド。
- 金を増殖してくれるスタンドで、常秀が金を使う度、どんどん所持金が増え気分上々だった常秀だったが…。
- 透龍(とおる)
- 広瀬康穂の高校時代の元カレ。天然パーマで植物の柄が入ったズボンを履いている。
現在は医学生で、TG大学病院で清掃などのバイトをしている。
- 明負悟(あけふ・さとる)
- 89歳。医師。TG大学病院の院長。初登場から顔が一切暫くの間分かっていなかった。病院に勤務する岩人間たちをまとめていたとみられている。
小ネタ
ジョジョリオンでは、ジョジョ第1~7部に関連する名前やアイテムがそこかしこに登場する。今後物語に関わってくるのか?はたまた荒木先生のセルフパロディ、ファンサービスなのか?定かではないが、そのうちのいくつかを紹介する。あなたもぜひ探してみよう。
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関連リンク
関連項目
ファントムブラッド - 戦闘潮流 - スターダストクルセイダース - ダイヤモンドは砕けない - 黄金の風 - ストーンオーシャン - スティール・ボール・ラン - ジョジョリオン - The JOJOLands