羽伴毅とは (ウートモキとは) [単語記事]

羽伴毅(うーともき)とは、漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の第8部「ジョジョリオン」の失敗しない登場人物である。

あなた・・・『覚悟して来てる人』・・・・・・　ですよね。
この記事を読むって事は、逆に最新話の「ネタバレ」を見せられるかもしれないという危険を、
常に『覚悟して来ている人』ってわけですよね・・・

羽伴毅…わたしは失敗はしない

ジョジョの奇妙な冒険・第8部「ジョジョリオン」の登場人物。岩人間。

年齢は33歳。実際の年齢は不明だが、70歳位かと思われる。
身長 185 cm。体重79kg。
好物は海苔と高濃度ケイ素入りのサプリ水。
髪型は頭の外周はV字型にストレートに上に伸びた髪、側頭部と中央部はブッダのような螺髪のように見える。
白衣に何箇所も「Doc ToR」と書かれた札が付いている。
日本の国籍・戸籍を持ち、TG大医学部卒業。医師国家資格を保有。
TG 大学病院では整形外科・美容皮膚科専門。東方密葉の担当医。
自身が引き受けた患者は100%治し、もしもの報告漏れは困るので、密葉のために専門外の婦人科の分野も全て診察している。
病院の岩人間の中で中心に近い人物で、ロカカカを患者やスポンサーにプレゼンする動画に出たり、自身のスタンド能力を使ってロカカカによって患部と等価交換される場所が脳部になる事を防いでいた。
税金の未納記録が無く、未婚。
本人によると、学校の試験も医師の国家試験も車の運転免許も一発合格している。
観察眼もあり、危ないと思った女性には近づかないため、恋愛も失敗したことがないらしい。
何事も失敗しない男である。口癖は「羽伴毅わたしは失敗しない」。(これだけでもかなりフラグな気がするが…)

最初に登場した時には、プアー・トムが持っていた新ロカカカの枝を仲間と共に自分たちの救急車で持ち去る。
その翌日、右耳の聴覚異常を訴えて来院した密葉に対して、密葉の右側頭部が岩化しているのにも関わらず、羽自身の好物を飲食しつつどこも異常はなく健康体だと言い張る。自身の美のため、完璧な治療を求めた密葉に対し、担当医、失敗しない医者羽伴毅が言い渡した一度だけの治療法とは…。

それは密葉が2億円を払い、密葉にロカカカを食べさせ、胎児と引き換えに治すことだった。

ロカカカは等価交換する場所が分からないので、右側頭部から両脚に一度交換し、更に食べさせて目的の所と等価交換に成功した後、密葉に入り込み、怪しんで定助達に連絡しようとした康穂をスタンド攻撃して失神させる。その時にはこんな言葉を言って康穂を診察室内に携帯と共に引きずり込む。

わたしは…生の領域から死へと向かう事柄については誰よりも詳しい…
だが詳しい事柄は「幸福」の為に生かされるべきだろう
幸福は見つかってはならない
数の多さは敵であり悪だ
見つかったら「幸福」ではない

その後、密葉と自身の二人分の体重を康穂と携帯にかけて圧迫祭りしていたが、康穂が目覚めた後に耳から侵入に気付いて機転と覚悟で眼球内から自身の破片を摘出されたが、密葉は診察を続けるが康穂を見逃がす意思を示した。だが二人で逃げようとしたので、エアコンのスイッチを入れ、病院のロビーに向かって粒子を飛ばしてアレルギー反応により二人を動けなくさせる。薬も混ぜつつ、再起不能の寸前までいったが、密葉のスタンドが発動したことにより形勢が逆転。攻撃を受けるが、エレベーター内で追いつく。

密葉が代償に気付き、二人に面と向かって「ゲス野郎」と言われても、一歩も引かずに、二人や定助を「悪」呼ばわりし、公益は「悪」ではなく許されるなどと正当化し、しまいには「14週目は合法なんです。」とまで言い切り、マジギレさせる。直後の攻撃は成功したものの、喰らわないはずの攻撃を喰らってしまい、床に張り付けられ抵抗しつつも医療用テープで固定され、頭部はテープでグルグル巻きにされて外の駐車場に捨てられ再起不能となった。

だが「失敗しない」というのもあながち噓ではなかったのか、外の水道管を使って復活。ロカカカがある研究室に移動しロカカカを通じて密葉を再び乗っ取ることに成功する。が、密葉の矢印を使った康穂の攻撃により再び追い出され、セクハラ発言をしながら、自身を正当化し、100個のロカカカを破片にして食わせようとしたが、そこに透龍の伝言により定助と豆銑が到着。定助の医療用セメントを使ったシャボン玉により、頭部が固まってしまい、失敗しない男は再起不能になった。

名前とスタンド名の由来はどちらも一緒で、アメリカのジャズ・ロックバンド「Steely Dan(スティーリー・ダン)」のアルバム「Katy Lied(うそつきケイティ)」内の楽曲「Doc tor Wu」より。この「うー」医師は実在しているが、漢字は「羽」ではなく「呉」。独特な髪型はこのCDからの可能性がある。

余談…というか謎

車椅子がぺちゃんこになって診察室の引き出しにしまわれている描写があるのだが、どうやったのかが謎である。自身のスタンドで密葉と二人分の体重になったとしても、病院の車椅子が頑丈に出来ており、百数十kgだけではあそこまでならないだろう。密葉の体重は明かされてはいないが、とても体重が大きいようには見えないため、スタンドの隠された能力なのか、八木山夜露のラップ能力のように羽伴毅が持っている岩人間の別の能力なのかは定かではない。

偏西風に乗って黄砂が漂うように、わたしの身体は破片で細かくなって、そしてまた集まれる。

ドクター・ウー: 羽伴毅のスタンド能力。物質同化型スタンドで、スタンド像は自身のバラバラになった粒子が集まり戻って元の肉体になる部分。つまり本体自身である。
自身の身体を細胞レベルまで分解して破片で動く事が出来る。パワーは破片の大きさ次第で粒子くらい小さいとほとんどないが、大きく少ない数の破片だとこすり合わせて、耳を塞ぎたくなる程の高音を出すことが出来る。
移動は水や風や空調など液体や気体を利用して遠くまで移動でき、一部が固定されていても、自身の一部が自由であればそこに移動できる。
自身の一部を吸入などで体内に潜り込ませれば、アレルギー反応で人を咳き込ませ、発疹を出させ、くしゃみをさせ、まぶたの充血、筋肉の収縮やアナフィラキシーショックなどの拒否反応も引き起こせる。破片に薬やロカカカを付けて取り込ませることも可能。体内に入れた粒子を骨組織などと同化して取りつくことで人間やその人間のスタンドを操作できる。人体のどの部分に取りつくのが効果的が本体の羽伴毅はよく知っている。
破片の成分は有機ケイ素化合物で酸素で結合してエネルギーを作れるらしい。
この能力を外科手術に使って体内から治療できそうだが、そこまでの精密動作は無理のようだ。だが、体内に取り込まれたロカカカの成分を血管内で一時的に遮断することは可能である。
殺傷力は破片を大きく少ない数でなければ即効性はなく、移動にも手間がかかるが、偵察や他人に意識させずに操る点では優秀である。
他の岩人間が死ぬ時のように水に浸かったり、破片になっても復活でき、更にスタンドと本体が完全に一体であるため、ダメージフィードバックを恐れる必要もないのも強み。岩人間の弱点を克服した上、倒される方法もかなり限られるスタンドである。