八木山夜露とは (ヤギヤマヨツユとは) [単語記事]

八木山夜露(やぎやま　よつゆ)とは、漫画「ジョジョリオン」の登場人物である。

一応、僕の自己紹介しておこうか・・・　今までずっとニコニコ大百科は見ていて知っているし、　これからも見ているからな・・・

ジョジョリオンに登場する、謎の男。
蔓でできた冠のような髪飾りとブチャラティを彷彿させるおかっぱヘアー、全身にトゲを生やしたマイク・Oのような服装という独特の容姿をしている。

年齢：28歳（自称）
職業：建築家
住所：ひ・み・つ
今一番欲しいもの：社会的名声
好物：チェリーコーク

初登場は6巻。東方家の地下室に迷い込んだ、広瀬康穂の前に姿を現した。
現在の東方邸とフルーツパーラー店舗の建築設計を手掛けた建築家で、その手腕も東方家の主・憲助が他の建築家と比較しても有能と認める程。その後、東方邸を建築した彼が憲助に気に入られフルーツパーラー店舗の設計を行う過程で、東方家に作った地下の一室を仕事部屋として使っていたらしい。

東方つるぎに保護され地下室で単身眠りについた康穂に対して、部屋の壁にかけられたハンガーの裏から、あたかもそこに自然に存在していたかのように出現、「目からラップのような透明な膜を取り出す」という大胆な能力を披露。康穂を呼吸できない状態に追い込み拷問を開始するが、つるぎが置いていった折り紙で康穂はバナナを作り、それを踏ませ転倒させるという予想外の反撃にあった事で一時姿を消す。
その後、康穂を保護しに東方家へ戻ってきた定助に対して、憲助やつるぎを巻き込んで攻撃を開始する。

「東方家の長男は11歳になると病気に発症して死ぬ」東方家の呪いについての情報を知っており、この病に恐怖するつるぎに対して『病気を治す方法を教える代わりに、東方家の地下の部屋に定助を誘き出せ』という取引を交わさせた。またその過程で、東方家がかかる病気と同じく「石のように固まって動かない犬」に対して『何かを食べさせた』事で犬を治療した場面を見る事でつるぎは夜露を信頼したらしい。
一方で、定助に対して明確な殺意を抱く理由は後から明かされるのだが、この時点から定助の正体や定助（と吉良吉影）が失った記憶の全貌を知っているらしく、東方邸を作る段階から彼は定助を殺害する計画を着々進めていたらしい。
夜露によれば、本編（第8話）開始の少し以前、ある理由から定助（のうち、吉良吉影ではない何者か）を岩で挟んで殺害したものの、東日本大震災による壁の目の隆起と吉良吉影がなければ貴様は死んでいた、と述べているため、殺したはずの彼が偶然か運命か「東方定助」として復活した事を忌々しく思っているらしい。

そして、東方つるぎを利用して定助を憲助もろともスタンド能力で追い詰めるが、憲助の協力を得た定助の戦略で岩の状態となって海中へ沈められ網で雁字搦めにされたのち、定助のダメ押しでソフト＆ウェットで肺の中の空気を奪われ戦闘不能に。最期は手足ほか身体の各所が岩のように崩れ動かなくなり、死亡。

その後、陸へ再び引き上げられた夜露は「岩人間」という謎の存在として、死骸を憲助や定助達に検証されている。
眠る康穂の前に姿を見せた際の描写といい、当初は瞬間移動の類の能力とも推測されたのだが後に「皮膚が岩でできている人間」という彼の新たな秘密が明かされた事から、これに関しては（スタンド能力とは別に）岩や壁、地面に擬態して隠れたりする自前の能力であるらしい。戦闘でも、岩になる事で相手からの攻撃を防御できる。
彼らはどこからやって来た存在なのか？どうやって生まれた存在なのか？夜露は（見た目は）男だが、女の岩人間も存在するのか？どういうセックスをするのか？普通の人間相手でも交配は可能なのか？そして彼が（彼らが）何者なのか、多くの謎が出てきたがこれらは段々と詳細が明かされつつある。

死亡後も登場人物達の回想や岩人間という生物の代表格として度々登場している。

オレはひとつの岩だ。そしてひとつの島だ

アイ・アム・ア・ロック（I am a Rock）: 夜露のスタンド能力。卵型の頭部と、全身にトゲを纏った宇宙服のような容姿をしている。
触れた対象に特殊な重力を与え、夜露が指定した同一の物体がその対象へとことん集合していくようになる。（定助曰く『重力の愛情』。）
作中では最初に定助に触れた事がきっかけで、第3部で登場した「バステト女神」のように植木鉢や栗のイガ、農薬の缶が定助めがけ加速しながら押し寄せてくるようになった。しかもよってくる物体は定助の肉体の中心まで押し潰そうと徹底的に集まってくるため、物体が身辺に集まりはじめたら最後、振り払う事もままならず物体次第では皮膚を貫通して体内まで傷つけられる危険もある。また、スタンド能力の影響下にある物体は対象の重力に引かれ集まっていくため、液体の場合は対象が水中にいても溶けたり混ざり合うことなく集まっていく。
射程距離は約5～10m程度で、スタンドの本体である夜露本体から離れれば攻撃能力が解除される。
また、定助がシャボン玉で夜露の身柄を捕らえた際は周辺の岩を自身へ集め、シャボン玉を破壊する芸当も見せているため重力を与える力は自身にも行使できるらしい。
ただ、射程距離は短くはないが、農薬などから逃れるには少々心もとない距離なので、状況を選ばずに乱発すると、相手だけでなく自分自身も巻き込む恐れがある。
名前の由来はアメリカ出身のアーティスト「Simon&Garfunkel(サイモン&ガーファンクル)」の楽曲『I Am A Rock』より。
定助が発した台詞「重力の愛情」及びジョジョリオン31話のサブタイトル「LOVE OF GRAVITY」の由来はエニグマの楽曲『Gravity Of Love』だろうか。

上述の能力にはじまり、作中では様々な能力を発揮して康穂や定助、はたまた憲助を追い詰めているが、どれが彼のスタンド能力でどれが能力ではない現象なのかがハッキリしない。作中ではほかにも、以下のような現象も見せている。

目と口からラップのような透明な膜を形成する
康穂に対して使用した能力。色々とインパクトがデカい描写だが、この膜は彼に曰く「カッターや歯医者が使うドリルでも破れない」程に頑丈らしい。おそらく物理的な破壊は困難と推測される。
そしてラップ膜の上から康穂の口に水を注ぐと口に水が溜まっていくかのような描写が見られ、夜露が姿を消すと水は吐き出された。上記のスタンド能力の一部、ないし応用にあたるのかは現状不明。
スタンド能力を生身で掴む
康穂の「ペイズリー・パーク」を掴んでみせ、スタンド能力の大まかな分析もしてみせた。
スタンドが自身と同化していたり、スタンド能力を読み取る部分に関しては夜露の自前のスキルかもしれないが。