かいおう(列車)とは (カイオウとは) [単語記事]

かいおうとは、JR九州の特急である。

概要

篠栗線・筑豊本線（桂川～折尾間）の電化に伴い設定された特急で、筑豊本線を走る特急は1985年の廃止以来となる。
列車名は筑豊本線の沿線である直方市出身の力士・魁皇にちなんでいるが、存命の人物の名前が列車名に使用されるのは極めて珍しいケースである。また、列車名の由来となった魁皇自身もテレビ番組で「自分の名前がついた特急がある」と語っている。

昼間は設定されておらず朝と夜のみの設定で、朝は博多行き・夜は直方行きのみの運転。使用される車両は787系であり、普通車は全車自由席である。また、他のJR九州の特急と同様に、車内販売やグリーン車のサービスは行われていない。
かつては783系も充当されていた（2011年～2022年 9月）が、2022年 9月23日以降は787系のみとなっている。また、2022年 12月には885系を充当した臨時列車が運行されており、883系以外のJR 型電車特急車両の充当実績がある。

なお、「かいおう」は現在1往復のみの運行であるが、以前は平日のみ運転の1号、土休日のみ運転の5号が存在していた。1号は直方を早朝に出発するが、5号は少し遅い時間帯に出発しており、平日は通勤通学用、休日はお出かけ用として設定されていた。しかし、新型コロナウイルスの影響により2021年のダイヤ改正で双方とも廃止された。