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私は加知養鯉場というものが何なのかすら分からないけど、 「放っておいても治る」、と軽々言う人は信用してはならないわ。 魚の寄生虫感染疾患において、放っておいても大丈夫な病気はせいぜい初期のエピスティリス症くらいだわ。 勉強し出して間もないのなら、難しい概念かと思うけど、大抵の寄生虫は単体ではなく病原性細菌とセットで魚に感染するの。穴あき病というのは細菌性の病気で間違いないと思うのだけれど、体を叩きつけるというのは大抵寄生虫感染に見られる症状だわ。だから、穴あき病の方は日和見感染と言って、もともと何か他の病気で弱っている魚に別の細菌がチャンス!だと思ってついでに侵入しているだけで、メインは寄生虫感染の方だわ。寄生虫を治療しないと、穴あき病が治っても何度も再発するわ。かと言って、穴あき病を無視するわけにもいかないから、寄生虫感染の治療は大抵駆虫剤と抗菌剤の両方をセットで併用するものなの。覚えておいて損はないわ。 抗菌剤のグリーンFゴールドリキッド或いはグリーンFゴールド顆粒を投薬することは確定として、問題は寄生虫に対してどの薬を使うかだわね。正直、体を叩きつける症状はどの寄生虫にも当てはまる症状だから、それだけでは寄生虫の正体を全く同定できないの。だから、マゾテンが有効である場合もあるし、運が悪ければアグテンでなきゃ治らない病気という可能性もあるわ。でも、複数の鯉を殺すほどの寄生虫だから、これは個人的にはギロダクチルスだと考えているわ。ギロダクチルスの治療にはマゾテンが有効なのだけれど、使用法が肝心だわよ。池全体に薄い濃度を投薬する方法もあるけれど、私なら高濃度の短期間薬浴をおすすめするわよ。今時の寄生虫は薄い薬に耐性を持っている場合もあるの。高濃度薬浴をするなら、マゾテン(粉)を25〜30g/Lに溶かして、5~10分間薬浴させるんだわ。一匹ずつよ。薬液は全部の鯉で使い回して大丈夫だわ(落ちた寄生虫はどうせ仮死状態で別の鯉に再感染できない) マゾテンでも治らないのであれば、おそらくトリコディナだわね。この場合はアグテン規定量を池全体に投薬する必要があるわ。でも鯉がトリコディナで全滅することは稀だわ。どちらかというと日和見感染の方にやられることが多いのだけれど。 まあ、いずれも厄介な寄生虫なのだけど、貴方もせいぜい頑張りなさいね。寄生虫は汚い水や栄養飽和な水では特に増えやすいから、水質やエサの量を見直しても損はないわ
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