回答(1件)

原作では、最後まで特にゴキブリ嫌いということはありません。 急に現れたゴキブリに驚くことはありましたが、ドラえもんに対するネズミのように極端に苦手とかいうことはありません。 ドラミはゴキブリが嫌いだということが、世間に広まったのは、 ・方倉陽二著『ドラえもん百科』 が切っ掛けです。 この漫画の中でゴキブリを怖がるという描写がされたり(このシーンの後にドラえもんがネズミにをその何倍も怖がるというギャグがあり、その前フリとして)、ゴキブリが嫌いあるとプロフィール紹介されていたりがあったため、これによりドラミはゴキブリが苦手という認識が読者の間にも広がりました。 しかしこの漫画では、飽くまでギャグの前フリとしての役割や、女の子としてのプロフィール紹介のゴキブリ嫌いという書き方でしかなく、特に極端にゴキブリを嫌うということにはなっていませんでした。 その後、大山時代のアニメ期に『ドラミちゃん』は短編映画化されることになります。 この際に、ドラミのキャラクター像を固め練り直すという打ち合わせがアニメスタッフと藤子・F・不二雄先生とで行われたのですが、 ドラえもんに対するネズミのように、ドラミはゴキブリに対して極端な恐怖とリアクションをする…というものをアニメスタッフが提案したらしいのですが、F先生はこれにノーサインを出していたとのこと。 (なお実際の映画では、顔の上をゴキブリが這うというシーンでしたので、そりゃあ誰だって驚くし、そんなの嫌なわけで…) やはり、ドラミが極端なゴキブリ嫌いという設定はありません。 そして時は流れ、F先生は亡くなられ、アニメは一旦終了し、新たに水田版アニメの放送が開始されます。 ドラミの登場はこの新たなアニメ開始1年後からでした。 そして…いつ頃からか…いつの間にか… 水田版アニメのドラミは、ドラえもんに対するネズミのように、ゴキブリに対して極端なリアクションをするキャラクターへと変貌していました。 なぜこうしたのか、なぜこうなったのか、理由はわかりません。 と前置きが長くなりましたが、質問の回答としては 「現在のアニメでそうなった」 が答えとなります。 ただ、ドラえもんのネズミ嫌いのように、 ドラミも極端なゴキブリ嫌いなのだろう…というイメージは『ドラえもん百科』の頃(1970年代後半)からあったのかもしれません。

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