株のストップ高ってなんのためにやっているんですか？いくらでも買いたいなら買わせたらいいのではないですか？儲けるぶんには良い事だらけでは？ 落ちる時にストップかけるのは破産あるかもなのでストップかけるのはわかるけど、儲かる分にはみんながウインウインじゃないの？

日本株でストップ高、ストップ安という値幅制限があるのは、端的に言うと投資家保護のためです。効果としては、異常な株価の防止、また、過度な取引により冷静な判断ができなくなっているときがあるので、（特にパニック売り）クールダウンの意味があるとされています。 対してストップ高、ストップ安という値幅制限がないアメリカ株は、自己責任が徹底されており、流動性の確保、市場の効率性を重視しており、この仕組みとなっています。 また、落ちるときには、破産するからストップ安が必要というのであれば、上がる（特に暴騰）ときには、売り方は破産する可能性があることから、ストップ高が必要となりませんか。 参考までに「ゲームストップ事件」で調べてみてください。映画化されているほどのドラマチックな事件です。 値幅制限なしのアメリカ株のゲームストップ株が暴騰し、売り方のヘッジファンドが大損失を出し、破産したところもあります。（なお、これは値幅制限なしの市場で暴騰した際にヘッジファンドさえ破産しうる点において、極端な例としてだしています。売り方としてヘッジファンドの例をあげましたが、個人投資家でも、売りで入っている人はいます。） 株が上がれば儲かって、みんなウインウインというのも、株価が企業の成長で上がり続ける時や、好材料で株価が暴騰し、上で定着すればという前提なら、正しくはあると思いますが、ストップ高になるほどの暴騰は、仕掛けであることも多く、必ずしも儲かるとはいえません。引け爆弾で焼き尽くされるまであります。