金の相場が明らかにおかしいくらい暴騰していますが、この金の相場も株式と同様に上がりすぎた分、いつか大きく暴落してしまうのでしょうか？ グラフで見ると角度が急過ぎるように見えます。

現在起こっている現象は、需給のバランスが崩れたときに生じるphase transittion いわゆる相転移ですね。こうなると、普通の調整が入りにくくなってます。 ちょうど10年前に書いてますね。 ＞現在、ゴールド現物に対するペーパーゴールドの比率は200倍を超えています。 ＞つまりETFや先物で買われたゴールドの200分の1の現物しか市場には存在していません。 ＞世界的な国債バブルが崩壊する時（物理的には相転移といいますが笑）、 ＞今までの金融のセオリーが通用しなくなるでしょう。 ＞そして再び、科学的整合性を伴った価値基準に修正されていくはずです。 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14154068719 もうすこし、詳細に説明しましょう。 もともと、ゴールドはFRBとイングランド銀行らが価格操作を行っていました。 （これはイングランド銀行の元総裁であるキング氏が暴露している） 手法は、COMEX（NY商品先物取引所）の時間外取引で空売りをする方法です。 以前、買い手は現物を欲しがらず、現受けをしなかったので問題は生じなかったのですが、 トランプ就任後、現受けが急増しました。 現物はペーパーの100分の1以下なので、現物を受け取るのに何か月も待たされるようになったわけです。 こうなると、売り方は価格操作はできなくなります。 もともと現物を持っていないのに、現物を要求されると困るわけですよ。 だから「先物売り」による露骨な価格操作が難しくなりました。 ちなみに、COMEXでの買い手はおそらく「米国政府関係筋」だと思います。 トランプは周りを金信奉者で固めています。 ベッセント財務長官も、ラトニック商務長官も、みんなゴールドを大量保有しています。 それとは別に、中国もロシアもインドも、皆買っています。 唯一の売り手だったFRBとイングランド銀行が不正操作を行えなくなったから、 価格上昇が止まらないわけです。 さらにファンドや機関投資家はほとんどゴールドを持っていません。 最新の調査によれば、ファンドのゴールドへの資金配分率は平均でわずか2.4％です。 彼らが債権や株から乗り換えようと動き始めたばかりですよ汗 一旦、このようになってしまうと、行きつくとこまで行かないと、暴落はおきません。 もちろん、多少の調整はあると思いますが、中央銀行が底値で拾いますので 大きな暴落はありえません。 しかも、10年前に予想した、債権（国債）バブル崩壊の兆候が見えています汗 この過程でゴールド価格の落ち着きどころ、つまり適正価格を算出するとなると、 それはかつてそうであった「通貨の代替」に見合う価格となります。 世界の中央銀行のマネーサプライ（M2）から算出される適正価格は ジム・リカーズによると、23,000ドルです。 2年程度で2000ドルから4000ドルに上昇しましたが、それは大局的に見れば、 大きな上昇とは言えません。