
[写真]玉木雄一郎・民主党衆院議員、同氏フェイスブックページから。
民主党は2013年9月24日(火)の第594回常任幹事会で、国民運動委員会から独立させた「女性委員会」の役員を補充しました。
郡和子委員長、吉川沙織委員長代理に加えて、新しく副委員長に相原久美子さん、徳永エリさん、大西健介さん、斎藤嘉隆さん、さらに玉木雄一郎さんを補充する人事を全会一致で決めました。
民主党女性委員会のホームページは下の通り。
http://dpj-womens.net/
玉木さんは当選2回の44歳で、香川2区選出。本州以外の民主党唯一の小選挙区当選議員。
先日は、ある前衆院議員から「私、半年前の、県連大会で次の選挙出ないと言ったんですけど、いまだに「引退」という記事が出ないんですが、いいんですかね?」ということでしたが、いろいろ聞いたら、「そういえば、玉木は(1期生の与党期に)政策調査会であまり見かけなかった。地元を回っていたんでしょうね」とポツリ。
さて、対する自民党女性局ですが、これはエスタブリッシュメントです。自民党女性局の機関誌、月刊誌「りぶる」の広告を見ると、「特別企画 輝く女性たち 第3回 高市早苗政務調査会長」「連載 金美齢の常識・非常識 攻めの姿勢で単独過半数を」「歌プラス22 西城秀樹さん」など盛りだくさんの内容。月刊購読料は送料込みでわずか3600円(消費税込みかどうかは記載がなく不明)。
森山真弓さんは内閣官房長官になってメガネを7つ購入しましたが、稲田朋美・行革相もメガネを10ほど持っていて、毎朝秘書官にその日の服装にあうメガネを選んでもらうとのこと。
玉木さんは先の通常国会の衆議院内閣委員会で行革について、次のように語っていて、私は天才だと感じました。
[国会会議録から引用はじめ]
これは、政権がかわっても継続維持をしていただけるというふうになった行政事業レビューシートの検索エンジンを、グーグルのカスタム機能を使って新たにつくったものです。お金はほとんどかかっていません。
例えば、鯨と今入れていますけれども、鯨と入れて検索をかけますね。そうすると、行政事業レビューシートの中で鯨と出てくるものが全部出てきて、例えば捕鯨の関係とか、あるいはシーシェパードの対象で外務省だったりとか、つまり、省庁横断的にいろいろなものを横串で検索がかけられるんです。
私は、世の中を変えたのは検索エンジンだと思っていて、政府を変えていくのも、こういう検索機能を徹底的に使うことだと思うんです。そのためには、検索にひっかかるようにもともとの予算とか決算とかを一定のルールの中できちんと整理してそもそもつくっていく。あるいは支出の際には番号なんかをきちんと入れてもらうというふうにすれば、例えば、概念的には予算執行年度が終わった瞬間に決算ができているとか、そういうことも理論的には可能なわけです。
[引用おわり]
私は古い人間なので、自民党女性局と聞いただけで、稲田大臣がしているおしゃれメガネを連想してしまいます。民主党の女性支持層は薄目です。これは、女性、とくに30代、40代以上の女性が「安定を大事にする」という特性があるからだと考えられます。
その意味で、安定感のある玉木さんが民主党女性委員会のメンバーに加わったことは頼もしいことだし、ある意味、巻き返しの始まりだと考えます。
ちなみに、上の玉木さんの議事録は連休前国会最終日にかけこみで衆委員会で可決した「マイナンバー法案」の審議に差し替えで登場したときのものです。言うまでもなく、マイナンバー法案は、玉木さんの先輩である大平正芳首相以来の40年来の悲願でした。大平さんは終戦直後に大蔵省で机を並べていた宮澤喜一さんに「なあ、日本では戦争で何もなくなってしまったが、鉄道は残っているから、あれを担保に外国からお金を借りられないか」とポツリとつぶやいたそうです。ゼロ式戦闘機がゼロ系新幹線になるとは大平さんも驚いたでしょうが、玉木さんの「検索エンジンで予算執行年度が終わった瞬間に決算ができている」と発言はさっぱりわからないでしょうが、まあ、終戦直後に比べれば、2013年の日本も、2013年の民主党も十分に復興できると考えています。
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