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現在、なだ万で代表権を持つ取締役は、創業家で社主兼社長の楠本正幸だけ。昨年12月、アサヒビールの傘... 現在、なだ万で代表権を持つ取締役は、創業家で社主兼社長の楠本正幸だけ。昨年12月、アサヒビールの傘下に入ったことで、今後、親会社から派遣される役員が代表取締役会長に就き、新たな経営体制が発足する予定だ。 アサヒビールでは、なだ万が培った和食のノウハウを取引先の外食店に提供していくという。ビール会社にとって家庭用のみならず、飲食店向けなどの業務用も重要な販売ルート。既存の取引先に加えて、新規開拓の提案営業にも活かす狙いだろう。また、「なだ万は海外に7店展開しており、(初出店から)33年が経つ。すべての店舗が黒字経営で、海外展開のノウハウも取引先に提供できる」(小路明善・アサヒビール社長)と言う。一連のノウハウ活用はもとより、1300人の従業員を抱える外食企業の経営をどう発展させるのか、手腕の問われるところだ。 かつては株式上場も視野 なだ万にしてみれば、大企業の傘下に入ることで事業基盤の安定
2015/01/15 リンク