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【今回取り上げる書籍】 『十三億分の一の男 中国皇帝を巡る人類最大の権力闘争』(峯村健司/小学館)... 【今回取り上げる書籍】 『十三億分の一の男 中国皇帝を巡る人類最大の権力闘争』(峯村健司/小学館) なぜ隣の国の最高権力者に関するこの本をお勧めするのかは簡単です。日本とはまた違ったスケールの権力闘争に勝ち残った「13億分の1」の男の実情を知ることで、いま私たちが時に恐怖し、時に興味を持つ隣国の真の姿を垣間見ることもまた大事なことだと思うからです。 中国事情本や中国の権力者に関する本は多数出版されていますが、事実関係をしっかりと知りたいというニーズが読者にあるならば、本書が最も優れていると思います。この手の事情本でよくある著者の対象に抱きがちな思い込みを廃し、しっかりとした取材と調査を繰り広げ、真実を把握し事態を咀嚼しています。この分厚く赤いヴェールに包まれた世界を忠実に描写し紡ぎ出すこの本の素晴らしさに震撼するでしょう。 いわゆる「良書」ではなく、むしろ身も蓋もない完全なる生身の権力者と
2015/06/20 リンク