ソーイング・ビー3(13)「インド風パンツ対決」
ソーイング・ビー3(13)「インド風パンツ対決」
準決勝の最初の課題はインドの民族衣装のパンツ ドーティ。
素材選びは出場者が決め、型紙の指示は最小限です。
このドーティの元になった衣装はインド独立運動のシンボルでした。
イギリスの統治下にあった19世紀後半、
インドの伝統的な手織りの綿織物は衰退の一途を辿っていました。
イギリスはもともとインドから綿織物を輸入していましたが、
次第に原料の綿花をインドから安く買い、
国内の工場で加工した綿織物をインドに売りつけるようになったのです。
独立運動を指導していたマハトマ・ガンディーはとても憤っていました。
1921年ガンディーは西洋式のスーツと決別することを決め、
伝統的な手織りの綿布を使ったドーティを身にまとうようになります。
ガンディーは農村経済の復活がインドの再生に繋がると考えました。
そこで彼は自ら糸を紡ぎ、イギリスの綿製品を買わないよう呼びかけたのです。
不買運動はイギリスに大打撃を与えます。
ランカシャーだけで4年間で74もの工場が閉鎖されました。
工場を営んでいたデイビス家の人たちはガンディーを招き説得しようと考えます。
ガンディーが自分たちの苦しい状況を知れば、考え直してくれるのではと期待したのです。
1931年ガンディーはこの招きに応じランカシャーを訪ねます。
工場の労働者たちは不況にあえぎながらもガンディーを暖かく迎えました。
ガンディーは彼らに同情しましたが、従業員用に建てられた小綺麗な住宅を見て、
祖国インドの貧しさとは全く違うと感じました。
そして、窮状を訴える労働者に「あなた方は本当の貧困を知らない」と言ったのです。
不買運動や世界的な綿産業の発展によって、
ランカシャーの多くの工場は閉鎖に追い込まれました。
一方インドは1947年に独立。
ドーティは大きな役割を果たしたのです。
知りませんでした。
イギリスにとってインドは原料を安く買える生産地であり、
巨大なマーケットでもあったのですね。
人口は力なりと思いました。
パンツ対決の結果は、
1位はジェン 形のすばらしい、完璧なパンツと褒められました。
彼女だけシルクを選んだので、生地の張りはどうかしら?と思いましたが、
問題ありませんでしたね。
2位はジュリエット
3位はリカルド
4位はリア 縫い代を切り取ってしまったのはマズ過ぎでしたね。
次の課題はリメイク。
西アフリカの服 ダシーキの柄を生かして全く違う服を作るというもの。
無地の布を合わせて使ってもOK。
結果は次回です。
私の予想は1位リア、2位ジュリエット、3位リカルド、4位ジェンかな~
ソーイング・ビー3(13)「インド風パンツ対決」
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