久しぶりにまともな職に就いた。
最初は給料の額面しか見てなかったけど、入ってみて驚いたのは職場の男女比だ。
とにかく些細なことまで
「これ、○○さんの分も取っておいたほうがいいかな」
とか、
「○○さん体調どうかな」
「休憩室で誰か困ってなかったかな」
とか、
配慮が常に飛び交っている。
どうにも居心地の悪さを感じはじめている。
変な感覚になる。
誰もが少しずつ場の空気を手直ししては、次の人の反応を待っている。
自分は今まで、もっと無骨な空間、最低限のやり取りしかない職場で働くことが多かったせいか、こういう繊細で滑らかな配慮まみれの社会にすんなり馴染めない。
何か失礼なことをしたようなわけでもないのに、常に何か抜けてるのでは、自分も何か足りないのでは、とそわそわとしてしまう。
もう少し慣れれば解像度も上がるのかもしれないけど、今のところは違和感ばかりが先に立つ。
自分も「○○さん」への気遣いを自然にやれるようになるのか、それともこの異物感を抱えたまま、とりあえず仕事だけ淡々と進めるのか。
今のところまだ答えはわからない。
あれただの気遣いマウントなんだよな 「こんなことにも気を遣えない◯◯さんって」って陰口言ってる