俺の弟の奥さんが、詐欺まがいのカウンセラーに引っかかっている。しかも本人はそのカウンセラーをおかしいなどとは露ほども思っておらず、周囲の人間の助言を一切聞かないのだ。
ここで重要なのは、このカウンセラーのやっていることが明らかな詐欺ではなく『詐欺まがい』であることだ。明らかな詐欺であればさっさとやめさせることが出来るが、詐欺まがいなので余計にこじれている。
奥さんは数年前から職場の人間関係で非常に悩んでいた。そんなときそのカウンセラーを知り「君に決めた!」と言わんばかりの勢いで傾倒していった。
そのカウンセラーの本などの関連グッズを買いあさり、それらがいかに素晴らしいかをハイテンションで語った。また、カウンセリングで「◯◯という呪文を唱えると幸せになれる」と言われたらしくその呪文を暇さえあれば唱えている。
収入に見合わないほどの莫大なお金をつぎ込んでいるのだ。もちろんお金だけではなく多大な時間も費やしている。カウンセリングだけでなくセミナーにも通いつめ、そこで仲間を作った。
奥さんが言うには「救われたいし、幸せになりたいから通っているの。そして誰かを救ってあげたい。自分の道をやっと歩めている気がする」である。
家族に「やめてくれ」と言われてもやめなかった。しかも家族の知らぬ間に知人から金を借り数十万もする『カウンセラー育成コース』にも申し込んだのだ。このコースを受講すればカウンセラーになれるのであり、また、さらに極めればセミナーの開講もできるというもの。ネズミ講と言えなくもない。
本人は「ようやく自分の道を歩めている気がする」と言っているわけだが、何か勘違いをしているのかもしれない。『身近な人に歯向かい、今までの安定した生活から脱却することこそが自分の道を歩むことだ』と勘違いしているのかもしれない。
夫(俺の弟)が「うちは子供が2人いるんだから、現実を見て。自由なお金はそんなにないんだ。スピリチュアルな世界に行ったら一瞬は救われるだろうが、最終的に残るものは更なる絶望的な現実だよ」と言っても聞かなかった。
奥さんは「こうやってあなたに反対されるのも必然。私は乗りこえる」とさえ言った。
知的(っぽく見える)カウンセラーに耽溺することは心踊ることであろう。確かに、巧みな話術でグイグイやってこられたら心が弱った者は引き込まれる。
俺の弟は一度偵察のためにそのセミナーに行ったことがある。弟の話によるとそのカウンセラーはとても強い口調(ほとんど脅すような口調)で語りかけてくるのだという。そして強い口調によって相手を泣かせたら、優しい口調で諭し、道を示すということであった。足を引っ掛けて転ばせてから手を差し伸べる系の、一人二役カウンセラーなのだ。
その巧みな話術は本物であるが、一方で、ある意味では偽物である…ということに奥さんは気づかない。
何かを盲信しすぎて現実が見えなくなった者の目を覚まさせることは不可能なのだろうか。もちろん、どんな宗教やカウンセラーを心の拠り所にしても構わないわけだが、それによって生活に支障をきたし始めたら問題なのだ。
本人が救われるならそれが一番だよね!では済まなくなる。詐欺まがいのカウンセラーから救ってくれるカウンセラーはいないのだろうか。いや、いたとしても、何かに依存し続ける心の癖が本人にあり続ける限り脱却は難しいのかもしれない。
※全てのカウンセラーを否定しているわけではない。まともなカウンセラーだって沢山いる。いや、そもそも『まとも』の定義が曖昧であるが…
その奥さんが学んでいるのはカウンセリング技術じゃなくて洗脳の技術。
ヘタすると奥さんの所在が少なくともご近所には判明しかねないのに、カウンセラーの名前を晒せとかだいぶ頭がおかしい。 想像力がない。まあもしそうでないなら晒しちゃって構わん...
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