「Sorry, this page is Japanese only」というフレーズをよく見かけた。
もちろん、この言葉は日本人ではなく、迷い込んできた非・日本語圏の人間に対して発せられている。
このようにホームページは「世界」に開かれているということを意識して作られていた。
「ニューヨークの兄と簡単に連絡がとれる」「オーストラリアの友人とチャットができる」
ホームページにはよく「English」というリンクがあり、海外向けにもコンテンツを置いていた。
この頃、評論家の立花隆は「インターネットはグローバルブレイン」と言って、海外サイトの紹介をしていた。
それがいつしか、日本人は日本人だけの目を気にするのが普通になった。
ブログには「日本語だけですみません」という断りの言葉はない。
私の家の本棚には「海外有名人のメールリスト」を延々と載せてるだけの本がある。
発行は96年だ。それだけの本にこの頃は需要があったのである。今はどうだろうか?
海外の有名人に、メールを送るような日本のネットユーザーはいるのだろうか?
ミクシィは数十人(多くても千人が限度だ)向けだけに日記を書くようになり、
ツイッターは構造的にフォローした人間、された人間としか交流できない。
数百人にフォローされたとしても、その時全員が見てるとは限らないから、
実質的に発言を見ているのは数十人に限られると思う。これを少ないと思うかどうかは、人による。
一番最初に出した「Sorry~」というフレーズは次第に消えていった。
「英語的に間違っている」という嘲笑の的に晒されたからだ。
Eメールという通信手段に機敏性がなくなったのは、世界中にSPAMが溢れたからだ。
ミクシィがハンドルネーム&日記非公開になった原因はなんだろう?
その頃のネットはごく普通の一般人が有名人と気軽にコンタクトがとれて、
有名人の方も気軽に返信をしていたということがわかる。
今はそんなこと、あり得るだろうか?ツイッターでだったら、あり得るかも知れない。
ミクシィに対する個人情報流出のような「外部の攻撃」に晒される時がいつかくるだろう。
そしてその時、ツイッターよりも便利なように見えるホットなサービスが現れるんだと思う。
それはたぶん、ツイッターをさらに閉鎖的にしたものじゃないかと思う。
http://anond.hatelabo.jp/20100425122119 ちょっと脱線するけれど、Twitterだって海外のユーザーをフォローすれば海外と繋がることができる。 でもそれが簡単で無いのは、TLの上で日本語ユーザーと...
狭くなってるんじゃなくて自ら狭くしてるんじゃないの 囲いを作るのはいつだって自意識でしょう