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夢の Las Vegas 旅行記(4)  Luxor(ラクソー)‥‥正気か?闇に浮かぶピラミッド

Las Vegasの夕食は、それぞれのホテルで工夫を凝らしたバフェがあり、好きなホテルのバフェをチョイスして食べ歩くのは、それ自体が観光になっています。バフェとは、要はバイキングです。Las Vegasは4泊なので、4回バフェを食べるチャンスがあります。どこのホテルのバフェにいくかは、日本でいろいろ研究してきました。

初日の夕食の目的地が、ここHotel Luxor(ラクソー)。
このホテル、ガイドブックには英語を無理やり日本語読みにして「ルクソール」と書いてあるのが一般的だと思いますが、タクシーで「ルクソールホテル、プリーズ」と言っても絶対に通じません。現地の発音は「ラクソー」なので、今後旅行する人のために少しでも参考になればということで、この旅行記では現地発音に準拠することにしました。

FUJI 047
Hotel Luxor, The Monster Pyramid 2011.8

オープンは1995年ですから、 Las Vegasの中でもそろそろ老舗の中に入りつつある。いや、知名度という意味では一番かも知れません。何しろピラミッドをそのままホテルにしてしまったのですから。

暑い中を歩いていくと、闇の中に巨大なスフィンクスが浮かび上がってきた。と、その後ろに巨大なピラミッドが。本物と違い真っ黒のピラミッドなので、昼間も目立つけど、夜の闇に浮かぶ様は異様です。
ピラミッドの4辺の斜面がすべて客室になっていて、窓はきっとハーフミラーになって、中から見ると普通に外が見えるのでしょうが、昼間でも外からはどこが窓だかわかりません。最上階屋上から上空に照射されているレーザービームは、月からも見えるとか。(絶対アメリカンジョークでしょう。)

このピラミッドがともかく巨大。地上30階建てで、床面積約35,000m2(霞ヶ関ビルと同じ)。
エジプトの一番有名なクフ王のピラミッドの約80%の大きさだとか。客室は4400室超!


Main Entrance Of Luxor 2011.8

正面玄関を入ると石像があちこちに立っている。壁も石造風になっている。もちろんすべてフェイク。
Las Vegasのポリシーは、すべてがフェイクだということ。
いかにもアメリカが誇る世界一の観光地らしいポリシーだ。
ここには本物は何一つない。凱旋門もない、イスラム寺院もない、摩天楼もない、自然の湖もない、史跡も遺跡もない。でも、フェイクではすべてがそろっている、観光客を驚かせ、楽しませるために。
貴重な物が何も無い、と顔をしかめるのはわかって無い人。
ワハハ!と笑い飛ばして、そのエンターテイメント精神を100%楽しんでしまうのが Las Vegas流。


Inner Space Of Pyramid From Grand Floor 2011.8

ホテルの中に入ると、客室が4方の壁になっていて、その下は4角錐の形の内部空間になってます。1Fの一番中心にいって、真上を見上げたのがこの写真。写真ではまったくその巨大さが伝わりませんが、最頂部中心の高さが、ビルの20階くらいかな。
ともかく信じられないような巨大な空間。建築家なら、どうやって設計したのか興味があるでしょう。
多分、地震の多い日本ではこんな柱のない大空間は法律上、作れないと思います。


Buffet Of Luxor 2011.8

Luxor(ラクソー)のバフェは、ホテルに匹敵するくらい大きかった。
さあ食べるぞ、と意気込んで入った。が、トラブルの連続でバフェに着いたのが21:45。22時半に閉店だからあと45分しかないけどいいの?なんて受付の女性に聞かれてしまった。見回すと客もパラパラとしかいない。少し寂しかったけど、食事はまだまだ沢山あったので、十分食べられました。
時間が無くて写真がほとんど取れなかったのが残念でしたが。

なんでも、カジノで遊ぶ時間を少しでも増やしたい客が、なるべく手間を省き1分でも食事時間を短縮するために、オーダーを待つのではなくこういう形式の食事を欲したのが由来だとか。もっとも今は、Las Vegasの客層が、ファミリー層と老夫婦層に大きくシフトしてきているので、安くて好きなものを好きなだけチョイスできるバフェが別の意味で見直されています。

各ホテルを探検するのも、 Las Vegasの楽しみの一つ。初日で、相当疲れていましたが。
客室に向かう、ピラミッドの外壁沿いの斜行エレベーターにも乗ってみたかったのですが、宿泊者のカードキーが無いとエレベーターに乗れないシステムなので、残念ながら断念。(海外の1流ホテルは、セキュリティ上、このシステムのところが多い。)

地下1階のカジノに下りる。ピラミッド構造から当然ですが、フロアーは正方形で、それが点対称、線対称にレイアウトされているので、カジノを少し歩くと、一体自分がどこに向かって歩いているのかさっぱりわからなくなってきます。ガイドブックにも書いてあるので、これはわざとお客を惑わせるようなレイアウトにしているのではないのかな、アメリカ人特有のジョーク精神というか。
結局、日付が変わる直前までLuxor(ラクソー)のカジノを3人で彷徨っていました。

そういえばこのLuxor(ラクソー)、母と亡き父が唯一訪れたアメリカ本土の観光地だったっけ‥‥


Fake Of Egyptian Remains 2011.8
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