FAとは？ わかりやすく解説

別表記：エフエー

「FA」とは、ファイナンシャルアドバイザーやフリーエージェントのことを意味する英語表現である。

「FA」とは・「FA」の意味

「FA」とは、ファイナンシャルアドバイザーやフリーエージェントなど、様々な言葉の略称である。業界や現場によって意味が異なることがあるため、どのようなシーンで用いられているか注意して判断する必要がある。

ビジネス用語・金融業界における「FA」とは「ファイナンシャルアドバイザー（Financial Adviser）」の略で、日本語に訳すと「財務アドバイザー」となる。個人・組織・企業の財務関連に対してアドバイスを行う役割を担う。特にM&Aにおいては、計画立案、価格交渉・条件交渉、成約に至るまでのアドバイスも行う重要な存在である。また、「自由回答」を意味する「フリーアンサー（Free Answer）」の略であることもある。

工場・製造業における「FA」とは、「ファクトリーオートメーション（Factory Automation）」の略称である。コンピューター制御によって工場を自動化することを意味する。人員削減・コストカットのために導入されるケースが一般的だったが、技術の発展と共に、品質向上・省エネ実現などを目的として導入されるケースも増えた。

医療における「FA」とは、症例である「乳腺の良性腫瘍（Fibroadenoma）」の略称である。また、医療・看護においては「家族（family）」や「応急手当（First Aid）」などを示すこともある。

野球やサッカー、バスケットボールなどのプロスポーツにおける「FA」とは、「フリーエージェント（Free Agent）」の略称である。プロ選手が所属チームとの契約を解消し、他のチームとの契約を結ぶことができる状態、あるいはその状態にある選手のことを意味する。「FA権」とも言うことがある。元はアメリカにおいて誕生した制度で、選手の自由意志による移籍が制限されているだけでなく、不当な立場で契約交渉を強いられるようなことを解消すべく生まれた。日本においても各スポーツにおいてそれぞれ導入され、改正などされながら運用されている。

インターネット上におけるイラストに対して用いられる「FA」とは、「ファンアート（Fan Art）」の略称である。作品や作者への愛情や、感謝の気持ちを込めて制作される絵のことを示す。ネット用語として発展し、イラスト投稿サイトやTwitterなどのSNSでよく用いられている。作者とファン同士が繋がることもあるツイッターなどでは、作者が「FA」を描いた相手に対して絵でお返しをすることがあり、これを「FA返し」などと呼ぶこともある。ただ、作者やファンによっては「FA」を好まない人もいること、オタク用語として扱われることもあるため注意が必要である。

ゲームにおける「FA」とは、「ファーストアタック（First Attack）」を意味することが多い。インターネット上で多数の仲間と同時に冒険するMMOなどゲームにおいて、最初に攻撃を仕掛けること、あるいは仕掛ける人のことを意味する。MMOにおいては「ヘイト」と呼ばれる「敵から攻撃される順番」を示す目に見えない数値があり、「ファーストアタック」によって「ヘイト」を高めて、自分が敵のターゲットになることを目的としている。一方、プロゲーミングチームが存在するapex Legendsなどのゲームにおいては、「FA」と言われた場合は、スポーツと同様に「フリーエージェント」を示すことが多い。

「FA」の熟語・言い回し

FA機器とは

「FA機器」とは、工場・製造業における「ファクトリー・オートメーション」を行うための機器のことを意味する。もとは産業用ロボットなどを指し示す言葉であったが、人間の作業をアシストする、あるいは人間の作業を自動化する、大小を問わず様々な機器が「FA」として呼ばれる。また、デジタルデータのデータベースや、データを取り込んで加工を行うようなシステムも「FA機器」である。具体例としては、金属加工をする機械、重たい荷物の運搬を補助する装置、素材に対応した工具の使用順番や作業工程などを数値情報で制御する、NC装置を搭載したNC工作機械などがある。