せい‐ち【聖地】
せいち 【聖地】
聖地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/08 19:21 UTC 版)
聖地(せいち)とは、特定の宗教における本山・本拠地・拠点となる寺院・教会・神社のある場所、またはその宗教の開祖・創始者にまつわる重要な場所、あるいは奇跡や霊的な出来事の舞台となった場所。聖地へ参拝することは信者にとって特別なことであり、聖地巡礼は信仰生活にとって特別な意味を持つ。
各宗教における主な聖地
転用
元々は宗教的な要素の強い言葉であるが、その意味合いから政治・文化・スポーツなどで様々な形で転用が見られる。
政治
政治においては、政治指導者のゆかりの地や、革命の根拠地などが聖地として表現され、執政や統治における象徴とされる場合がある。特に初代アメリカ大統領のジョージ・ワシントン邸宅は、南北戦争中に聖地扱いされ、北軍・南軍の兵士いずれも敷地に入ることすらタブーとされていた。このほかに北朝鮮においての金日成に関連する場所・施設、北朝鮮と韓国においては抗日・朝鮮独立運動に関連する場所・施設が聖地とされ、神聖化された表現がしばしば見られる。
文化・スポーツ
文化・スポーツにおいては、特定の産業や文化・風俗の発祥地、シンボルとなる施設や、そのカテゴリにおいて最高峰のイベントが開催される場所が聖地と称される場合がある。日本プロ野球に於ける旧後楽園球場[1]、学生野球全般に於ける明治神宮野球場、高校野球に於ける阪神甲子園球場や、大相撲に於ける両国国技館、高校ラグビーに於ける東大阪市花園ラグビー場、日本モータースポーツに於ける鈴鹿サーキット、サッカーに於けるウェンブリー・スタジアムなどがある。いずれも収容能力の高い会場が多いものの、中には競技かるたにおける近江神宮、格闘技の後楽園ホールのように会場の収容能力が必ずしも関わらない場合もある。
他には熱心なファン心理から、スポーツ選手などの著名人や、映画やアニメなどの著作物などに縁のある土地を「聖地」と呼ぶ現象もある。
脚注
- ^ “プロ野球のメッカだった後楽園球場! 日本唯一の近代的スタジアム”. 一皮剥けたい男のWEBマガジン. MEN人 (2014年4月24日). 2018年11月24日閲覧。
関連項目
外部リンク
「聖地」の例文・使い方・用例・文例
- 聖地
- ブルース音楽の聖地
- 手始めは、三大宗教の聖地、エルサレムを訪れることだった。
- ここは聖地だ。
- 聖地を血で汚す.
- 聖地.
- 聖地, 霊場; 拝殿.
- …へ聖地詣でに出かける.
- インドの聖地ベナレスは最近バラナシという古い名称に戻された.
- 聖地への旅行
- 殆ど絶え間のない軍事遠征の総称で、11世紀から13世紀にかけてヨーロッパのキリスト教勢力がイスラム教勢力から聖地を奪還しようとしたもの
- 十字軍は、聖地の多くを制圧した
- 野蛮な手段の聖地による正当化―HJミューラー
- 聖地の前に畏敬の念を表した沈黙で立った
- フレディリック神聖ローマ帝国皇帝IIを破門して、聖地に対して新しい十字軍を計画していた1245年の西方教会の協議会
- 十字軍の戦士は、イスラム教徒から聖地を奪い返そうと試みた
- 信仰心に基づく行為として聖地を旅する人
- 聖地を巡礼する宗教行事
- イスラム教徒の聖地巡礼
- 城と聖地は琉球王国の歴史には不可欠なものである。
聖地と同じ種類の言葉
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