【翼面荷重】(よくめんかじゅう)
鳥や航空機などの翼に対して加わる揚力を示す単位。
単位面積あたりの荷重(kg/m2)を単位とし、一般的には水平飛行時に計測される。
航空機の場合、測定した時点での機体の質量を主翼の有効翼面積で割った値に等しい。
よって、重さと比較して主翼が大きいほど低翼面荷重、小さいほど高翼面荷重となる。
翼面荷重が高いほど、揚力を確保するために必要な速度も多くなり、失速を避けるのが困難になる。
よって、航空機は翼面荷重が低いほどSTOL性・上昇力・旋回半径に優れる。
反面、翼面荷重が低いほど、抗力が小さくなり、気流に流されやすく、悪天候に弱くなる。
最高速度が高い機体では、これは特に致命的な問題となる。
また、同様の理由から速度を減衰させやすく、同重量の機体と比べて比較的高い推力を必要とする。
戦闘機や曲技機などマニューバーを想定する機体は、翼面荷重を低く抑えるのが良いとされる。
攻撃機・爆撃機・輸送機・旅客機など長距離巡航を前提とする機体は翼面荷重が高い方が良い。
翼面荷重
翼面荷重
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 06:58 UTC 版)
機体重量を翼面積で割った値。つまり翼(の単位面積あたり)が支えるべき重量を示す。
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