私立黒撰高校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 10:12 UTC 版)
「Mr.FULLSWINGの登場人物」の記事における「私立黒撰高校」の解説
伝説の大打者、村中紀洋が監督をしている野球部を擁する私立校。村中が現役を引退してから監督の任に就いた。野球部の中核を成すのは村中の息子の村中魁と村中由太郎。比較的十二支とは友好的なチームであるとも言える。出塁率の高い1 - 3番打者でランナーを溜め、4番の由太郎の一振りで大量得点を狙うのが基本。内野陣も堅守を誇り失点も少ない。モデルは新撰組[要出典]。なお、作者は和月伸宏のアシスタントをしていたことがあり、「るろうに剣心」での新撰組にあこがれて「いつか自分の作品にも登場させたい」と思った結果であると述べている。 村中魁(むらなか かい) 声 - 真殿光昭 3年(主将)右投右打 投手/外野手(右翼手) 4月25日生まれ 血液型A型 身長186cm 体重80kg 十二支の伝説を打ち立てた大打者・村中紀洋を父に持つ。しかし父のように豪放磊落な人間ではなく、むしろ紳士的、武士道精神が根付く男であった。小饂飩の放送禁止用語を聞いて上気するなど「意外とムッツリではないか?」という疑問があったが、何だかんだ言って割と血の通った、愛嬌のあるキャラであった。そして彼もまた、甲子園に強い思いをかけていた。一人称は「拙者」。 ジャンプを指で貫くなどと悪魔的な握力を誇り、特技は『マサカリ投法』による重い球と、最大で32に分裂する高速ナックルボール『小町(こまち)』。マサカリ投法を応用した『マサカリ打法』も使う。なお、ポジションは投手だが沖の登板時は外野手(ライト)を務める。 埼玉選抜に選ばれ一回戦の北海道選抜戦に登板した。特に不調でもなかったようだが、甲子園予選でみせた好投は見せられずことごとく連打を浴びた。 名前の由来は新撰組一番の怪力を誇った隊士・島田魁[要出典]。マサカリ投法のモデルは元ロッテオリオンズの村田兆治[要出典]。 村中由太郎(むらなか ゆたろう) 声 - 吉野裕行 1年 右投右打 捕手 12月6日生まれ 血液型A型 身長163cm 体重58kg(文庫版:61kg) 4番打者。愛称は「ユタ」(小饂飩が呼んでいる)。 自分を真面目ではないため主将には向かないと自己評価している。 外見が少々幼く、性格も天然かつ無邪気で明るく、子供っぽく人懐っこい。しかし繊細な沖をかなりクレバーに扱うなど、捕手として必要な選手把握力にも優れている。 いかなる学校が相手であろうと、ただひたすら純粋に勝負を楽しむ。片仮名の言葉を平仮名で発音する(「だんでぃー」「ねがてぃぶ」「はいせんす」など)。 幼い頃から(『覇竹』伝授に必要な竹の代わりに)鉛を巻いたバットで素振りをしているため、大宮球場から十二支高校まで逆立ちで往復出来るほどの腕力を持つ。選球眼に優れており、投球を数回見ただけで対抗策を編み出せる。犬飼の『飛竜』や鹿目の『魔球XX』も、彼によって打ち破られた。父・紀洋の直伝『覇竹鉛舞(はちくえんぶ)』を使い十二支を追い詰めるも、『燕』を利用した子津と猿野の策に嵌り敗北した。 大阪選抜戦では黄泉の『黒光』に気圧されるも、猿野や御柳、黒撰のメンバーの激励、父・紀洋の喝により三塁前内野安打を決め、次打席の猿野へ繋ぐ快挙を成し遂げた。 名前の由来は新撰組会計方・岸島由太郎(芳太郎)[要出典]。フォームのモデルは元横浜ベイスターズの種田仁。キャラクターのイメージはドラゴンボールの孫悟空[要出典]。 小饂飩勇(こうどん いさむ) 3年 右投右打 三塁手/二塁手/遊撃手 8月1日生まれ 血液型O型 身長176cm 体重64kg(文庫版:66kg) チームのムードメーカー的存在、と言えば聞こえはいいものの、果たしてその実態は放送禁止用語を連発する変態である。その口から放たれる用語たるや作者が自ら「ピー」という効果音を入れるほど。しかしチーム内で最も著しい成長を遂げている1人であり、特攻隊長の役割を果たしている。そして甲子園へかける思いは誰よりも強かった。 特技は異様に長いバット『一番太鼓』を片手で操る『歌舞伎打法』。それの発展系として、前に突き出した左手の隙間から球筋を見極める『不動の見得 手間にらみ』、両手打ちの『歌舞伎打法・両花道 国崩し』、右足で前に踏み出し、左手の隙間から球筋を見極める『歌舞伎打法 十八番 跳び六方 乱動の見得 手間焠ぎ』。守備面においては緋慈華汰との連携が冴え、横に跳ぶ捕球テク『八双跳び』と緋慈華汰を馬にして跳び捕球する連携技『十六双跳び』で魔の三遊間を築き上げた。黒撰では数少ない突っ込み役の一人でもある。 名前の由来は新撰組局長・近藤勇[要出典]。 泥片歳(ひじかた とし) 3年 右投左打 遊撃手 3月14日生まれ 血液型AB型 身長174cm 体重62kg 自称「緋慈華汰斗肢」。この先テニスを取るか野球を取るかはまだ考え中。 会話文がやたら難解でくどくフザケているようだが、本人は至って真面目。家は華族の出身で、それまではずっとテニスを嗜んでいたが、家が没落してしまったため止めざるを得なくなり、黒撰に転校し戯れに元プロが率いる野球部に入った。かつては「コート上の貴公子」とまで言われていた天才プレーヤーだったらしい。ブロックワードは「ビンボー貴族」で、耳にすると猛烈な勢いでキレ出す。甲子園に対する思いというよりは、それまでは個人競技の選手であった彼が初めて魅せられた団体競技でのチームに対する思いが強い。没落前まで自分が過ごしていた環境とは違う世界に住むチームメイトを最初は受け入れがたく思っていたが、やがてチームへの思い入れが生まれた。 技はテニスで培われた体のバネと繊細なボールタッチを利用したものだが、どれも名前がやたらと長い。テニスのバックハンドのような片手打ちの『荒れ狂う神々への贖罪気まぐれな妖精達の悪戯ボレー “FROM楽園(エデン)の東”』、横に跳ぶ捕球テク『天使の血塗られた十字架(エンジェリックブラッディークロス)』、(捕球直後にポエムが付く)ダイビングキャッチの『ローズカーペットレシーブ』がある。 名前の由来は新撰組副長・土方歳三[要出典]。 沖草次(おき そうじ) 1年 右投右打 投手/外野手(右翼手) 10月31日生まれ 血液型B型 身長160cm 51kg 常に帽子を被っている、中性的な少年。中学時代部活でいじめに合い、人との関わりを煩わしく思っており、周囲もまた彼を避けていた。しかし高校に入った後、趣味の壁当てを由太郎に見られ野球部へと連れて行かれる。いじめが原因なのか元からなのかは不明だが極度にネガティブ(マイナス思考)な性格で、彼の陰鬱な体質に惹かれ怨霊達が集まってくる。それにより投球のキレが増す(理屈は不明)。 蛇神により除霊が行われ、一度はポジティブになったが、猿野とのあやとり対決に敗れ再びネガティブに。なお、ポジションは投手だが魁が登板時は魁同様外野手(ライト)を務める。梅星曰く「村中の後任のエース」であり、黒撰の次期エースは沖になる模様。 サイドスローの『ダウナーシンカー』、シュートの『デビアスシュート』、精神状態が極端にLOWになった時にのみ使える、生き物のように不規則に曲がる『レストカーブ』を使う。『シェイムバント』という技も持つが、怨霊が纏わりついている以外は普通のバントである。 十二支戦では子津の『燕』を前に怖気づくも、小饂飩の喝や監督・村中紀洋の説得により、縦バントを使い次打席の由太郎へ命を繋げた。なお、この場面については自分のせいで負けるのが怖いとベンチ裏にしゃがみこんでいる沖が小饂飩に対し「ミヨちゃんにまでブタゴリラくんって呼ばれるぐらいなら死んだほうがマシだもん」と言い返したが小饂飩が「関係ねーだろ、はじめてのチュウすんぞコラ」とゴーグル割りながら突っ込んでいた。 名前の由来は若くして結核で世を去った新撰組一番隊隊長・沖田総司[要出典]。 村中紀洋(むらなか のりひろ) 5月8日生まれ 血液型A型 身長203cm 体重115kg 黒撰高校の監督にして、20年前十二支を甲子園3年連続優勝へ導き、プロでも実績を残した、伝説の大打者。メジャーにも挑戦したことがあり、そのときの球団はユニフォームから見てタンパベイ・デビルレイズ。趣味・特技は野球指導・クルーザーでの一本釣り・自宅麻雀。好きなものはバッティング練習・素振り・練習後のビール・奥さん・愛犬ごん太の散歩。苦手なものは女子高生・政治経済。 十二支の時計の伝説を築いた張本人。しかし羊谷の『砂燕』だけは攻略できず、十二支戦はある種の感慨に耽り見守った。 黒撰の監督となることを決めたのは、日が暮れるまで川原で一人練習をしていた小饂飩を毎日見ていたため(小説版参照)。 名前の由来はプロ野球選手の中村紀洋[要出典]。連載当初の2001年に近鉄を優勝に導く活躍をした日本球界屈指の強打者であり、当時フルスイングの代名詞的選手であった。
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