水無瀬家
水無瀬家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 00:36 UTC 版)
「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」の記事における「水無瀬家」の解説
水無瀬碧(みなせ あおい)〈44〉 演 - 菅野美穂(幼少期:稲垣来泉) 本作品の主人公。1974年12月22日生まれ。アラフォー。売れっ子の恋愛小説家でシングルマザー。早稲田大学出身。血液型はO型。母の名は藍子。 実家は長年すずらん商店街で写真館を経営していたが地上げにあった際にあっさりと土地を売却し、その際に手にした資金で両親はスイスに移住してしまい、ひとり日本に取り残された20代の駆け出し作家の時に『空の匂いをかぐ』という小説をヒットさせ、成功の象徴としてタワーマンション「エンゼルフォレストタワー」に移り住んでいる。 整体師の渉に一目惚れして「40代の女性と整体師の恋」というプロットの恋愛小説を執筆することを漱石に連絡するが、渉から40代であるのにもかかわらず「五十肩」と連呼されたことで恋から冷めてしまい、後に空の一目惚れの相手が渉であることを知って、先の小説案は没にする。渉とのデートが決まった空からデートでどうすればいいか相談を持ち掛けられ、63項目からなる「男を落とすリスト」を伝授する。 恋愛小説の創作のためにと漱石からボブ・ディランのコンサートのペアチケットを提供され、ゴンとコンサートを楽しんだ帰路に廃校で取り壊しとなる出身校のすずらん小学校を訪れ、小学校時代にゴンに優しくしてもらった思い出からゴンが好きだった気持ちが蘇り、お見合いを断るようにと遠回しに告白するが、ゴンからは見合いを進めるように話をつけてもらっているからと振られてしまう。 著作の『私を忘れないでくれ』が映画化されることになるが、小西から新刊の発表の場を取り上げられることをチラつかされ、原作を改変し、オリジナルを台無しにした脚本で強引に映画化を進めようとされたことに憤慨するが、関係者に抗議して碧の名前に傷がついてはいけないと担当編集の漱石が尽力して原作通りの筋書きで映画化される運びとなり漱石を信頼し、その漱石から好きな作家である碧の担当になりたくて散英社に入社したと告白されたことで彼を愛おしく感じ、抱擁を交わす。後日、小西は原作改変で映画化を進めようとしていたことを「たつや」の羊羹を持参し謝罪するが、新作の恋愛小説を要求されている状況に変わりはなくプロットが全く浮かばず創作に苦しむが、ふと頭に浮かんだ母と娘の物語を2時間ほどで書き上げ、恋愛小説ではなかったが漱石が興味を持ち、企画会議にかけたところ小西が推したこともあり『真夏の空は、夢』の執筆を進めることが決定する。 小説の企画を通してくれたお礼の電話中に、漱石が息を荒げたことから事故に遭遇したと思い、担当編集としてではなく愛する人がいなくなるのではないかという想いが巡ったことから、病院で漱石の無事を確認した際、彼に抱きつきキスをしようとするが、担当編集としての一線を超えるべきでないと考えている漱石からはキスを拒まれて、少し傷つくが、今は恋愛に関しては曖昧なままにして、新作の『真夏の空は、夢』の執筆に注力すべきだと助言される。 渉の目撃情報をもとに一ノ瀬に会う空に同行し、逢瀬島に出かけ20年ぶりに一ノ瀬と再会するが、自分や鈴のことを覚えておらず、ショックを受ける。空に対して自然に接し、いつの間にか仲良くなる空と一ノ瀬を見て、空を一ノ瀬に取られたような気持になり嫉妬するが、一ノ瀬の家に宿泊した翌朝、一ノ瀬と一緒に旅に出ると空から置手紙を残され逢瀬島に取り残される。 数日後、空と共にすずらん商店街に一ノ瀬が現れ、二人は沖縄旅行をしていたことが判明し、一ノ瀬が拠点として手に入れたすずらん商店街のおもちゃ屋の二階に招き入れられ二人で酒を酌み交わすことになるが、その際一ノ瀬は鈴や碧のことを本当は覚えていたことを告白されたことから、病気を抱えた鈴がひとりで空を産もうとしていたことがどれほど心細かったかを訴え、鈴の代わりとして一ノ瀬の頬をビンタするが、贖罪のため鈴の墓参りをしたいと一ノ瀬から申し出され、一ノ瀬と空との3人で鈴の墓前に赴き祈りをささげたことで一ノ瀬とのわだかまりを解消する。 漱石がニューヨークに転勤することとなり彼からついてきて欲しいと申し込れるが、作家としての自信を取り戻す助けをしてくれたことに感謝するがその申し出を断る。また沖縄でセレブホテルの内装の仕事に就く一ノ瀬からも沖縄についてきて欲しいと申し込まれるが、一ノ瀬が碧は自分と一緒に沖縄に来るだろうとゴンを挑発した際、「あいつらは俺が守る!碧と空は俺のもんだ!」とゴンが言い放ったのを空から教えられ、これまでいばらの道を歩く自分に誰が寄り添っていてくれたかを空から問われ、ゴンの顔が浮かんだことから、自分の大切な人はゴンであることに気付いたため、一ノ瀬の申し出を断り、ゴンの傍にいることを心に決める。 水無瀬空(みなせ そら)〈20〉 演 - 浜辺美波(幼少期:沼田明莉) 碧の一人娘。筋金入りの漫画・アニメ好きのオタク。立青学院大学の学生。血液型はAB型。驚いたときに発する口癖は「ウソ ウソ ウソ ウソ コツメカワウソ」。 幼いころに象印のマークを見ると泣き止んだことから、父のいない空の守護神であると碧に言い聞かせられたこともあり、スマホの待ち受け画面にするほど思い入れが強い。 高級ブランドの洋服を買い漁り、高級焼肉店で飲食する「かーちゃん」と呼ぶ碧の浪費癖を家計簿をつけ注意するしっかり者。しかし、大学の同じゼミの男子学生たちからは陰キャラのオタク、腐女子とみなされており自身も自認している。 漫画の趣味はノーマル、BL、ユリと多岐にわたり、コミケでは漫画のキャラクターのコスプレを楽しんでいる。イラストを描くことも好み、画力が高いことからそのことを知った光に漫画の作画を依頼されることになる。後日偶然バイト先の「おだや」を訪れた光からカプセルトイと共にビー玉をプレゼントされビー玉を気に入るが、不注意で小学校の排水溝に落として紛失してしまい、律義にそのことを光に謝罪する。 母のかつてのご近所さんであった鯛焼き店「おだや」でアルバイトをしており、デリバリーを任され、デリバリーの帰り道に公園で転倒した際に助けてくれた整体師の渉に一目惚れする。後日、「はなカフェ」で渉と再会し彼から誘われて上野動物園に人生初のデートに行くことになるが、渉の右の鼻の穴から伸びていた鼻毛が気になり、デートに集中できず、理想の恋と違っていたため幻滅してしまう。しかし後に渉が「忘れられない人」がいるため「付け鼻毛」を付けてデートに現れわざと嫌われるように仕向けたことを知り、その事情を承知したうえで本当のデートがしたいと申し込み、受け入れられる。 渉との仕切り直しのデートで、母から教わった「男を落とすリスト」を使おうとするが上手くいかず、どうしてよいか分からないため光にたびたび携帯電話で相談しつつデートを満喫するが、楽しさと緊張が交互に駆け巡りお腹が痛くなってしまう。そんな空を渉は太葉堂に連れて行き施術で介抱してくれ、デート経験が少ないながら自分を大切に扱ってくれる渉のやさしさにも触れ、次のデートの約束を取り付け楽しみにしているが、渉が整体院の仕事が忙しくなってしまい2週間会えなくなってしまう。渉に会えない間、ときめいて気持ちが苦しいため、光から気持ちを紛らわせるのに漫画の創作に打ち込むことを勧められる。渉との恋愛が充実していることから、漫画の創作にやる気を見せるようにもなり、売れっ子作家である母・碧の血を受け継ぎ、自分も創作能力の才能を引き継いでいるのではないかとジャンプに持ち込みをしようと光に言うまでになるが、漫画の設定を詰める際、光と同じくB型の碧からAB型の自分は生まれることはないことに気付く。不安となり碧の血液型を母子手帳で確認し、病院に行って血液型の確認をしたことで、血液型に思い違いや間違いではなく、碧が自分の母ではなく他人であった事実を知ってしまう。血液型を調べなければよかったと後悔して、ショックを受けたことから、血液検査に付き合ってくれた光から碧は空のことを愛していると励まされるが、取り乱し大泣きして光に抱きつき、彼からオレは直ぐに相談に乗ってやると励まされる。 碧が実母でないことを知り、渉とデートをしても心から楽しむことが出来ず、マンションに帰って碧と顔を合わせる気持ちになれないことから碧には友達の家に泊まると伝え、光を頼り彼のアパートに宿泊をお願いする。光は男女が二人きりになるのは良くないと考え、漫画喫茶に出かけるが、一人になるのが嫌で、光を追いかけ漫画喫茶に駆け付ける。「入野といると心が自由になる」と心情を吐露し、漫画喫茶で一夜を明かした帰り道、カプセルトイを購入し、1回でビー玉を引き当て、お守りにする。 渉の目撃情報を元に、産みの母・鈴、育ての母・碧を捨てた実父・一ノ瀬に鉄拳を食らわせようと逢瀬島に乗り込むが、自然に接してくる一ノ瀬に文句を言う雰囲気にはなれず、一ノ瀬に誘われるまま島でのキャンプの様の生活を楽しみすっかり親しくなってしまい、翌朝、碧に「一ノ瀬と一緒に旅に出る」と置手紙を残し一ノ瀬ととともに碧の前から姿を消し、沖縄旅行に出かける。 光の住む町で悪ガキたちに絡まれメガネが破損し、視界不良のために光に手を引かれ帰宅するが、その道すがら、大学生活でいつでも相談に乗ってくれる光と漫画の合作を通して掛け替えのない楽しい時間を共に過ごし、卒業してしまうともうこのような時間が過ごせなくなるのかとまじまじと感じたことで、光が自分にとって大切な存在であることに気付く。 その後、光との合作漫画『君のいる世界』が応募したジャンプの新人賞で努力賞に入選し、光と喜びを分かち合い、その時、これまで居ると言っていた心という名の恋人は本当は漫画の登場人物で、リアルな恋人はいないと遠回しに光から彼女になってもらいたい気持ちをアピールされている。
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