植物生理学とは? わかりやすく解説

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しょくぶつ‐せいりがく【植物生理学】

読み方:しょくぶつせいりがく

植物対象とする生理学広く植物みられる発生生長代謝呼吸などの現象諸機能生理学的に研究する学問をいう。


植物生理学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/27 19:20 UTC 版)

植物生理学(しょくぶつせいりがく)とは、植物学の一分野で、植物の生理機能を研究する領域である。光合成呼吸植物ホルモン、生長、栄養光形態形成、環境に対する応答(屈性休眠)などを研究対象とする[1]。 関係する分野には植物形態学、作物学、植物病理学生化学分子生物学などがある。

歴史は古く、17世紀までさかのぼる。フランシス・ベーコンは水栽培実験により、土壌は植物を支えるだけであると考えた。続いてヤン・バプティスト・ファン・ヘルモントは1648年に定量的な実験を行い、植物の重量は土壌ではなくのみから得られると結論した。17世紀末にはジョン・ウッドワードが土壌成分も生育に重要であることを示し、18世紀にスティーヴン・ヘイルズがこれをさらに発展させた。

19世紀になるとユリウス・フォン・ザックスが以上のような植物の栄養に関する研究をまとめ、植物生理学という分野を確立した。19世紀には生長や屈性についての研究も始まり(ザックスらのほか、ダーウィン父子の研究もよく知られる)、植物ホルモンを示唆する結果が得られた。

20世紀になると光合成の明反応暗反応の存在が予想され、これは20世紀半ばの生化学の発展により具体的に解明された。一方、生長調節などに関わる植物ホルモンも20世紀前半から実体が次第に明らかにされ、現在では長らく不明だった花成ホルモンの実体や、その他のホルモンの分子メカニズムの解明が進みつつある。

関連項目

脚注

  1. ^ 日本大百科全書(ニッポニカ). “植物生理学”. コトバンク. 株式会社DIGITALIO. 2022年2月8日閲覧。

外部リンク


植物生理学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/11 08:01 UTC 版)

植物学」の記事における「植物生理学」の解説

植物が餌も採らずに生長することについては、ヘルモント1648年)がヤナギ生長その間の土の損失測定した実験など、古くから探求が行われてきた。様々な光合成にかかわる条件その影響出方から、20世紀初頭には明反応暗反応存在予想される至ったものの、その機構について具体的な解明が行われたのは、呼吸鎖解明以降であったまた、個体レベル生理学は、成長調節傾性屈性研究から、植物ホルモン発見などが挙げられる

※この「植物生理学」の解説は、「植物学」の解説の一部です。
「植物生理学」を含む「植物学」の記事については、「植物学」の概要を参照ください。

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