とらえる
別表記:囚える、捕える、捕らえる、捉える
「とらえる」とは、人やものなどを手中におさめることを意味する表現。
「捕(ら)える」と「捉える」は、言葉の対象が何であるかによって使いわけられている。「捕」は、人や動物などの生物あるいは肉体を持つものに対して使われるのがもともとの使い方であった。その後、動きのある物体(機械・乗り物・投げられたボールなど)に対しても「捕」が用いられるようになっていった。例えば、「畑を荒らすイノシシを捕らえる。」「空を飛んでいたドローンを捕らえる。」「大きく打ちあがったボールをグローブで捕らえる。」のように使う。
対して「捉」には、主に動物や生物といったもの以外を握って離さないという意味がある。「捉」は、感性や物事の理解といった実態を伴わないものにも及ぶ。そのため「とらえる」を「捉える」とした場合「はっきりと感じられるさま」や「(事物の一部だけに)こだわる様」を意味する。また、「強く(人の)関心を引く」「(人を引き付けて)影響を与える」との意味になることもある。「とらえる」を「囚える」と表記している場合は「(犯罪者を)つかまえて刑務所などに入れる」「身柄を拘束する」といった意味を示す。
なお「捕」「捉」「囚」ともに小学生の必修漢字ではない。しかし、「数字のとらえ方」や「言葉のとらえ方」といった表現で「とらえる」は小学生の段階から用いられている言葉だ。
「一瞬をとらえる」とは、「極めてわずかな時間の間隔を保持すること」を意味する言い回しである。例えば、「写真は一瞬をとらえる芸術だ。」「ベストな一瞬をとらえる。」のような用い方をする。
「特徴を捉える」とは、「ほかと比べて目立った部分を認識する」という意味の言い回しである。「モデルとなる人物の特徴を捉えることが似顔絵を描くコツだ。」や「事件の特徴を捉えることができれば、犯人像が見えてくるかもしれない。」といった使い方をする。
「姿を捉える」とは、「(生き物や物体などの)外観を認識する」もしくは「(事物が)どういったものか知る」という意味だ。「暗闇に目が慣れ、ようやく姿を捉えることができた。」「ユーザーの姿を捉えることがマーケティングでは重要である。」と使う。
「物事をとらえる」とは、物事の根本の性質や要素を把握し、自らに取り込むことを意味する表現。「複数の視点で物事をとらえる習慣を持つ。」「広い視野を持って全体から物事をとらえる。」のように使う。
「意味をとらえる」とは、言葉や話が持つ本質や概念を理解することを指す表現。例文としては「漢字の意味をとらえる。」「癪に触るだろうが言葉の意味をとらえることだね。」のような使い方が挙げられる。
「そう捉える」とは、「(前の言葉を受けて)そのように理解するとは」といった意味の表現だ。「そう捉えるなんて、思いもよらなかった。」「家族を含めてそう捉えるとは限らない。」といった使い方をする。
・連続殺人事件の犯人をとらえるために警察は全力を尽くしている。
・彼は体格が大きいので、ボールの芯を正確にとらえることができれば、長打を飛ばせるだろう。
・わずかな味の差をとらえるなんて驚いた。
・人の言葉尻ばかりとらえる話し方をしていると嫌われるよ。
・君はずいぶんと若者の心をとらえるのがうまい。
・絵画や写真といった芸術は、言葉で表すことが難しい特質をとらえることができる。
・今回の企画はニーズをとらえることができていないと感じる。
・視界の端でかろうじて姿をとらえる。
・彼の顔を正面からとらえるや私は怒鳴りつけた。
「とらえる」とは、人やものなどを手中におさめることを意味する表現。
「とらえる」とは・「とらえる」の意味
「とらえる」は、「(動くものを)つかまえる」「(生物などを)捕獲する」あるいは「(逃げる者を)取り押さえる」「(離すまいと)手でつかむ」といった意味で用いられる言葉である。この意味における「とらえる」の漢字表記は「捕(ら)える」となるのが一般的だ。また、「(物事を確実に)手中におさめる」「(物事の本質や内容を理解して)自分のものとする」という意味でも使われる。この場合「捉える」と表記するのが通常だ。「捕(ら)える」と「捉える」は、言葉の対象が何であるかによって使いわけられている。「捕」は、人や動物などの生物あるいは肉体を持つものに対して使われるのがもともとの使い方であった。その後、動きのある物体(機械・乗り物・投げられたボールなど)に対しても「捕」が用いられるようになっていった。例えば、「畑を荒らすイノシシを捕らえる。」「空を飛んでいたドローンを捕らえる。」「大きく打ちあがったボールをグローブで捕らえる。」のように使う。
対して「捉」には、主に動物や生物といったもの以外を握って離さないという意味がある。「捉」は、感性や物事の理解といった実態を伴わないものにも及ぶ。そのため「とらえる」を「捉える」とした場合「はっきりと感じられるさま」や「(事物の一部だけに)こだわる様」を意味する。また、「強く(人の)関心を引く」「(人を引き付けて)影響を与える」との意味になることもある。「とらえる」を「囚える」と表記している場合は「(犯罪者を)つかまえて刑務所などに入れる」「身柄を拘束する」といった意味を示す。
なお「捕」「捉」「囚」ともに小学生の必修漢字ではない。しかし、「数字のとらえ方」や「言葉のとらえ方」といった表現で「とらえる」は小学生の段階から用いられている言葉だ。
「とらえる」の熟語・言い回し
一瞬をとらえるとは
「一瞬をとらえる」とは、「極めてわずかな時間の間隔を保持すること」を意味する言い回しである。例えば、「写真は一瞬をとらえる芸術だ。」「ベストな一瞬をとらえる。」のような用い方をする。
特徴を捉えるとは
「特徴を捉える」とは、「ほかと比べて目立った部分を認識する」という意味の言い回しである。「モデルとなる人物の特徴を捉えることが似顔絵を描くコツだ。」や「事件の特徴を捉えることができれば、犯人像が見えてくるかもしれない。」といった使い方をする。
姿を捉えるとは
「姿を捉える」とは、「(生き物や物体などの)外観を認識する」もしくは「(事物が)どういったものか知る」という意味だ。「暗闇に目が慣れ、ようやく姿を捉えることができた。」「ユーザーの姿を捉えることがマーケティングでは重要である。」と使う。
物事をとらえるとは
「物事をとらえる」とは、物事の根本の性質や要素を把握し、自らに取り込むことを意味する表現。「複数の視点で物事をとらえる習慣を持つ。」「広い視野を持って全体から物事をとらえる。」のように使う。
意味をとらえるとは
「意味をとらえる」とは、言葉や話が持つ本質や概念を理解することを指す表現。例文としては「漢字の意味をとらえる。」「癪に触るだろうが言葉の意味をとらえることだね。」のような使い方が挙げられる。
そう捉えるとは
「そう捉える」とは、「(前の言葉を受けて)そのように理解するとは」といった意味の表現だ。「そう捉えるなんて、思いもよらなかった。」「家族を含めてそう捉えるとは限らない。」といった使い方をする。
「とらえる」の使い方・例文
・この海では大きな魚をとらえることができる。・連続殺人事件の犯人をとらえるために警察は全力を尽くしている。
・彼は体格が大きいので、ボールの芯を正確にとらえることができれば、長打を飛ばせるだろう。
・わずかな味の差をとらえるなんて驚いた。
・人の言葉尻ばかりとらえる話し方をしていると嫌われるよ。
・君はずいぶんと若者の心をとらえるのがうまい。
・絵画や写真といった芸術は、言葉で表すことが難しい特質をとらえることができる。
・今回の企画はニーズをとらえることができていないと感じる。
・視界の端でかろうじて姿をとらえる。
・彼の顔を正面からとらえるや私は怒鳴りつけた。
とら・える〔とらへる〕【捕(ら)える/捉える】
「捕える」の例文・使い方・用例・文例
- 早起きする鳥は虫を捕える;早起きは三文の得
- 魚を1匹捕える
- あなたはどのようにして蝶を捕えるのですか。
- あなたは蝶を捕えるために何をしますか。
- 早起きの鳥は虫を捕える。
- 賊を捕える
- 犯人を捕える
- 敵を捕える
- 彼は捕える者には千円の懸賞がある
- 他の動物を捕食して、特に生きている餌食を捕えることによる生きるさま
- 追いつく、または捕えるために追う行為
- 生計のために魚を捕える仕事
- 人の心を捕える質問
- 誘惑し、捕える
- 価格の少しの相違を捕えることを意図したヘッジ投資の一種
- 強制的に、暴力的にまたは比喩的に捕えることで得る
- 仮足をつくることによって食物を動かして、捕える原生動物
- 捕獲のように捕える、または殺す
- 数羽のキジを捕える
- まるで狩りをすること、わなで捕らえるように、あるいは罠にかけるかのように、捕える
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