急進主義
急進主義(きゅうしんしゅぎ、英語: Radicalism、ラディカリズム)とは、政治学において、革命等の手段による社会構造の変更や価値体系の根本的変更を主眼とする政治原理である。
用語
英語の「ラディカリズム」(radicalism)はラテン語: radix (根)に由来する。この用語は18世紀に創出され、次第に全ての政治的範囲を包括するように変化したが、革命的社会変化によって「根本から変える」という内包的原理をもち続けている。
ブリタニカ百科事典によると「急進」の最初の政治的な使用はイギリスのホイッグ党議員であるチャールズ・ジェームズ・フォックスであると記録している。1797年に彼は参政権を一般成年男子に開放する「急進的改革 (radical reform) 」を提案した。それによって「急進」が英国議会の改革を支持するものをさす慣用句用法を確立させた。19世紀の間に、この用語は政治的観念・信条と結合され、労働者階級急進主義・中流階級急進主義・哲学的急進主義・民主急進主義・ブルジョワ急進主義・トーリー急進主義・平民急進主義などの用語が使用された。結果的には政治的影響力のある急進的指導者が彼らの政治的急進主義の流行を生じさせた(例:Spencean radicalism・Carlilean radicalism)。哲学的分野では、フランスの政治学者ジャン=ジャック・ルソーが、ジョン・ロックの自由主義のアンチテーゼとして、共和主義の政治哲学(すなわちフランス革命や他の近代的革命)同様に政治的な急進主義を提唱している主要な理論家である。
概要
政治的急進主義の様態は社会改良主義 (19世紀初期ごろ)から保守的急進主義にまで至り、各々における穏健派の対義語となっている。19世紀のCyclopaedia of Political Science (1881, 1889)は“radicalism is characterized less by its principles than by the manner of their application”(急進主義は、その信条よりも請求の態度によって特徴づけられる)と報告している[1]。現代の政治的急進主義者は原義を損なう程度に保守的であるにもかかわらず、保守はしばしば「急進」という言葉を侮蔑的に使う[2]。つまり現代における「急進」や「急進主義」、「政治的急進主義」の定義は、極左や急進左派[3] 、極右(急進右派)[4] を包括する。
脚注
- ^ Cyclopaedia of Political Science, Political Economy, and of the Political History of the United States, 1893, p. 492, article "Radicalism", by Maurice Block
- ^ Mike Sanders (ed.) (2001) "Women and Radicalism in the Nineteenth Century", ISBN 0415205263, "General Introduction"
- ^ Edward Walter (1992) The Rise and Fall of Leftist Radicalism in America, ISBN 0275942767
- ^ Gilbert Abcarian (1971) American Political Radicalism: Contemporary Issues and Orientations
関連項目
- 急進党 (曖昧さ回避) - 急進主義を掲げる政党のリスト。
- 過激派
- 過激派保守主義
急進派(真・妖鬼教団)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/03 15:28 UTC 版)
「精霊特捜フェアリィセイバー」の記事における「急進派(真・妖鬼教団)」の解説
主流派に不満を持ち今すぐ事を構えようとする急進派。教団をまとめる為、さやかの夫であり三田洋二郎(妖鬼)の実兄でもある浅井努に目をつけ、教団の教祖に祭り上げる。実は、夕子によって、妖鬼教団壊滅作戦を進める為の前線基地として、この教団の弱小支部の1つが乗っ取られている。 浅井努 真妖鬼教団の教祖。主流派教団の教祖・三田洋二郎(妖鬼)の実兄。 教祖就任後、妻のさやかが身を寄せているジドムの本部を電撃(アポ無し)訪問する。 (上記の登場人物・協力者の欄の浅井努を参照。) 三田村荘太 三田村道元の息子。妖鬼教団使徒見習い。志津水姫に恋心を抱いている。父親の三田村道元が主流派のNo2の為、「実は主流派のスパイじゃないか」と真妖鬼教団幹部の間で、噂されている。 妖怪「カラス翁精」 妖鬼教団使徒。邪来魔従師。S級妖怪。三田村荘太のお目付け役。三田村荘太同様、「実は主流派のスパイじゃないか」と真妖鬼教団幹部の間で、噂されている。 カラス翁精自身、倭守夕子の様な強力な敵(ヒロイン)と戦うことを好む獰猛な性格をしており、活動を休止するという主流派の方針には不満を持っている。そのため、お目付けの三田村荘太が水姫に恋心を抱いていることを知っていても、強く諫めないでむしろ事態を面白がって静観している。 井上支部長 妖鬼教団の弱小支部の低級幹部だったが、教団への潜入工作を進める夕子のサポートで幹部に昇格する。 実は、癌で病死した妻をゾンビとして蘇らせる為、夕子の生き肝を狙い命を狙っていた。しかし、夕子はジドムからの情報提供(密告)と妖怪「貞ガラッパ」との先約によって難を逃れる。夕子が「死人憑き」で井上支部長の妻を蘇らした後は、夕子の忠実な部下となる。 ヨゼフ・アスタロテ・大崎 西洋黒魔術の魔道師。黒十字会が滅んだ後、新たな教団を立ち上げるために日本に来た。表向きは、夕子の中学校の英語教師。 妖鬼教団を立ち上げる前の三田洋二郎の師匠。 1000年前に魔法界から追放された犯罪者の末裔。 黒魔術でゾンビを作ることができる。 美剣神社を襲い、大妖怪「一眼鬼」を蘇らせようとするが、失敗する。 一度は当時中学生だった夕子を捕らえることに成功するも、娘の夕子を救出に来た倭守亜夜野の計略にハマり、結局は亜夜野・夕子の母娘コンビに倒され、魔力を封印され、強制帰国させられる。 亜夜野に倒されてから6年後、自殺しゾンビになり、再び日本に来て真妖鬼教団に協力する。浅井努をゾンビ化して、蘇らせる。 しかし、最後には、夕子に籠絡された墓田はじめの裏切りに遭い、夕子に浄化滅殺される。 墓田はじめ 妖鬼教団の奥多摩支部教会の少年使徒。ヨゼフの弟子。子供とは思えない程、用心深く沈着冷静な性格。一度は黒魔導法「ヘルハウス」で夕子を捕らえることに成功するが、逆に夕子に籠絡され、ヨゼフを裏切って、夕子の部下になる。密かに自分の父親と夕子の婚姻届を役所に提出し、夕子を名実共に自分のママにする計画を企んでいる。
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