参加民主主義
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参加民主主義 (さんかみんしゅしゅぎ、英語: participatory democracyあるいはparticipative democracy) は、政治システムの方向性と運用において有権者の広範な参加を重視する、民主主義のモデルの一つ。民主主義の語源 (古代ギリシア語のdemos+kratos)は、人民が権力を有しておりすべての人々が参加していることを意味する。しかし参加民主主義は、伝統的な間接民主主義よりも、より複雑な形の市民参加とより大きな政治的権利を提唱する傾向がある。
- 1 参加民主主義とは
- 2 参加民主主義の概要
参加民主主義
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「C・B・マクファーソン」の記事における「参加民主主義」の解説
マクファーソンは民主主義のモデルと理論を次の4つに分類し、それらを発展諸段階として位置づけた。そのうち第3のモデル・均衡的民主主義は現代において主流の「民主主義」形態ともいえるが、これに対する批判として参加民主主義を提唱したうえで、第3のモデルに次ぐべき第4のモデルとして位置づけた。 防禦的民主主義 - ジェレミ・ベンサムやジェームズ・ミルに代表される民主主義モデル。自由主義国家に民主主義(労働者の政治参加)が付け加えられたもの。民主主義が自由主義化されたものとして捉えることができる。 発展的民主主義 - ジョン・スチュアート・ミルに代表される。労働者階級が政治アリーナに参入したことを受けて、民主主義を人間性と人間生活と社会を物質的にも道徳的にも豊かにする契機になるものとして想定した。この民主主義論に見られる理想主義は後退を余儀なくされる。 均衡的民主主義 - シュンペーターによって最初に定式化されロバート・ダールによって展開されたモデル。多元的エリート主義ともいえる。現代において最も一般的な民主主義の捉え方でもある。シュンペーターにおいては民主主義とは「政治家による政治」である。ダール自身は民主主義がより一層の深化と発展を遂げて完成に近づくことに期待したが、一方でポリアーキー概念を用いて実在の民主制を捉えている(これは自由民主主義と呼ばれることもある)。これがマクファーソンの言う均衡的民主主義にあたる。政治的な財の需要と供給の均衡を維持し最適配分を生み出すシステムである。 参加的民主主義 - 均衡的民主主義を批判し、そこに生まれている「民主主義の空洞」を埋めることを企図したモデル。田口富久治は発展的民主主義的立場とマルクス主義的立場を止揚した立場から提唱されたモデルであると評している。
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