奉公とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 言葉 > 表現 > 奉公 > 奉公の意味・解説 

ほう‐こう【奉公】

読み方:ほうこう

[名](スル)

他人の家雇われて、その家事家業従事すること。「行儀見習いとして—する」

国家朝廷のために一身ささげて働くこと。「滅私—」

封建社会で、主家対す従者奉仕義務主家からの恩に対して家臣軍事義務奉仕すること。

主家に対して功績があること。忠義であること。

「いかが頸(くび)をば斬るべき。さしも—の者であるものを」〈平家一一


奉公

読み方:ホウコウ(houkou)

(1)中世武家社会従者主人奉仕すること。
(2)近世主家家業家事従事し仕えること。


奉公

読み方:ほうこ,ほうこう

  1. 監獄服役ノコトヲ云フ。〔第一類 言語及ヒ動作部・長野県〕
  2. 入監することを云ふ。
  3. 入獄。奉公は年季が明けるまでつらいところより。〔盗〕
  4. 入監すること。

分類 盗/犯罪長野県

隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

奉公

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/07 02:44 UTC 版)

奉公(ほうこう)とは、国家朝廷のために一身をささげて尽くすこと。転じて、特定の主君・主人のために尽くすことも指す。

概要

元は国家の公事奉行奉仕することを指していたが、後に天皇上皇摂関家と言った特定の人物や家に奉仕することも指すようになった。武士が台頭すると、主君・主人に対する奉仕を意味するようになり、御恩とともに主従関係を構成する要素として考えられるようになった。

鎌倉幕府は「御恩と奉公」の関係の下で成立した政権であったとされる。鎌倉幕府を創始した源頼朝伊豆国で挙兵して鎌倉を本拠地として関東地方を支配下に置いた際に、頼朝の流人時代あるいは挙兵当時から随っていた家人的な従者と関東平定時に随った家礼的な従者によって軍団が形成され、幕府の成立と共にそれは公的な主従関係へと移行した。

鎌倉殿」と称された頼朝に随った武士たちは「御家人」と称され、守護・地頭への補任、朝廷の官職への推挙、本領安堵や新恩給与などの権利保護などの御恩を与える代わりに御家人に対して軍役をはじめとする御家人役の形によって忠誠と奉公を求めた。

御家人の奉公は恒常的な義務とされ、これを怠った場合にはそれまでの各種の御恩を剥奪された。その一方で、鎌倉殿の御恩は御家人の現状を維持(安堵)するのみでも成り立ち得た(必ずしも常に新たな御恩を与える必要はなかった)ため、実質的には鎌倉殿は御家人との間で片務的な主従関係を結ぶことができた。

その後、鎌倉幕府の支配が日本全国の武士に向けて広がっていく一方で、源氏嫡流の断絶によって鎌倉殿と御家人との間の個人的なつながりが希薄となると、組織としての鎌倉幕府と御家人との間の「御恩と奉公」へと変化していき、また本来は鎌倉幕府に仕える御家人であった北条氏が執権として幕府の実権を掌握すると、その内容も希薄化していった。

特に北条氏の嫡流である得宗との間で「御恩と奉公」の関係を結ぶ御内人が幕府内部にも進出してきたことは、その傾向に拍車をかけた。鎌倉幕府の法律書である『沙汰未練書』には、「外様者将軍家奉公地頭御家人等事也」「御内トハ相模守殿御内奉公人事也」と記され、鎌倉殿と「御恩と奉公」の関係にない陪臣である御内人(ただし諏訪氏のように御内人の中には御家人を兼ねていた者もいる)が幕府で一定の地位を占める現状を示している。

だが、それによって外様として幕府の中央から排除された御家人たちの不満を高め、鎌倉幕府の滅亡をもたらした元弘の乱の際には多くの御家人は中立もしくは倒幕側に回り、北条氏ならびに同氏と「御恩と奉公」の関係にあった御内人が幕府の滅亡と運命を伴にすることとなった。なお、北条氏における御内人と同じようにそれ以外の御家人にも「御恩と奉公」の関係にある従者は存在していた。だが、その多くは私的関係に留まっており、幕府や北条氏における従者との主従関係と比較すると、より従属性の強いものであった。

その後も、奉公の概念は継続されるが、室町幕府期には「御恩と奉公」の関係は双務的に近くなり、反対に江戸幕府期には朱子学の影響によって片務的な色彩が強まるとともに、民間の商人や農民の間でも「奉公人」(ほうこうにん)と呼ばれる身分が成立するようになった。

参考文献

関連項目


奉公

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 18:30 UTC 版)

鎌倉幕府」の記事における「奉公」の解説

御家人鎌倉殿に対して負担する軍役経済負担などを言う。具体的には、「いざ鎌倉」などに代表される緊急時軍役内裏警護である京都大番役幕府警護である鎌倉番役、後の元寇の頃には異国警固番役長門警固番役という形で行われ、また関東御公事と言われる経済負担もあった。

※この「奉公」の解説は、「鎌倉幕府」の解説の一部です。
「奉公」を含む「鎌倉幕府」の記事については、「鎌倉幕府」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「奉公」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

奉公

出典:『Wiktionary』 (2021/10/16 23:55 UTC 版)

名詞

ほうこう

  1. 朝廷国家権力武家商家などに仕えること。

動詞

活用

サ行変格活用
奉公-する

「奉公」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



奉公と同じ種類の言葉


品詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

','','','','','','','','','','','','','','','','','',''];function getDictCodeItems(a){return dictCodeList[a]};

すべての辞書の索引

「奉公」の関連用語








8
100% |||||

奉公のお隣キーワード
検索ランキング
';function getSideRankTable(){return sideRankTable};

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



奉公のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
皓星社皓星社
Copyright (C) 2025 株式会社皓星社 All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの奉公 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの鎌倉幕府 (改訂履歴)、御恩と奉公 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの奉公 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS