大気圏突入
別名:大気圏再突入
宇宙空間から天体の大気圏へと進入すること。単に「大気圏突入」という場合は地球の大気圏への突入を指すことが多い。
地上から打ち上げた宇宙船や探査機が、地球の大気圏内に突入する場合、学術的には「大気圏再突入」の語が用いられる。なお、宇宙の彼方から飛来する隕石などに対しては「再突入」の表現は用いられない。
地球に向かって大気圏突入を行う宇宙船や探査機は、音速の数十倍に上る速度で大気と衝突する。そのとき、大気が側面などに逃れられず、前方に押しつぶされ、熱を持つようになる(断熱圧縮)。
大気圏突入時の断熱圧縮による熱は千度を超え、十分な耐熱処理が施されていなければ、大抵のものは燃え尽きる。人工衛星や探査機の場合はスペースデブリと化すことを避ける目的で意図的に大気圏に落とされる場合がある。小惑星探査機「はやぶさ」の機体などはこの目的で大気圏へ突入を行っている。
関連サイト:
地球の大気圏(たいきけん)に突入した宇宙船は高温になりますが、この熱はどうして発生するのですか - JAXA宇宙ステーションキッズ
大気圏再突入
大気圏突入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 21:54 UTC 版)
いよいよ大気圏突入が迫るが、運の悪い事に着水海域には台風が迫っており、またスラスターやパラシュートが凍結している恐れ、シールドにヒビがある可能性など、不安要素は山積みであった。さらに侵入角度が浅くなってきてる事も判明したが、これらの問題のすべてには、もはや対処の手段がなく、ここまで英知の限りを尽くして困難を克服してきた彼らも、あとは幸運を祈ることしかできないのだ。間もなく司令船は超高速で大気圏に再突入し、摂氏数万度の火炎に包まれ、ヒューストンとの交信も途絶する。ヒューストンは無線で司令船に呼びかける。
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