可視化とは？ わかりやすく解説

読み方：かしか

「可視化」とは、目に見えないデータや事象を目に見える状態にする行為のことを意味する表現である。

「可視化」とは・「可視化」の意味

「可視化」とは、目に見えない様々な情報を、目に見える状態にすることを意味している。例えば、顧客の健在的なニーズや潜在的なニーズは目に見えない情報であるが、これをデータ化してグラフや表、テキストに表すことで目に見える情報になる。どのような形で目に見える情報にするかは、情報の性質や情報の用途によって異なる。また、「可視化」は、英語で「ビジュアライズ（visualize）」「ビジュアライゼーション（visualization）」と言われることもある。

「可視化」は、「見える化」という言葉と同義で使われることもある。一方で、「可視化」は「見えるようにしたものを、いつ見るかは任意の状態」であるのに対して、「見える化」は「いつでも見ることができる状態」と区別されることもある。例えば、顧客データを分析した情報をプレゼン資料にまとめるのは「可視化」に分類される。なぜなら、「プレゼン資料は発表者が発表した時に見える」という状態だからである。それに対して、顧客データを分析した内容を営業目標として掲示するような場合は「見える化」に分類される。なぜなら、掲示された営業目標は、誰もが自然に目に入る状態になっているからである。

「可視化」のメリットは、目に見えない情報が見えるようになることで、情報が共有しやすくなったり、情報を分析しやすくなったりと、情報を活用しやすい状態にできることである。ビジネスを例に挙げると、業務の手順を可視化することで、ミスを防いだり、生産性を向上したりすることができる。また、勤務時間を可視化することで勤怠管理がしやすくなるし、業務成績を可視化すれば人事評価として活用することができる。このように、情報を扱いやすくするという点で、可視化することは非常に重要である。

「可視化」の読み方

「可視化」は、「かしか」と読む。いずれの漢字も音読みで組み立てられた熟語である。

「可視化」の熟語・言い回し

情報の可視化とは

「情報の可視化」とは目に見えない情報を、グラフや表、チャートやテキストなどの目に見える状態にすることである。

業務の可視化とは

「業務の可視化」とは、業務内容や業務課題、業務の流れなどの目に見えない情報を目に見える状態にすることである。業務を可視化することで、業務効率を改善したり、チームマネジメントに活用したりすることができる。

「可視化」の使い方・例文

・新入社員の業務効率を改善するためには、不文律になっている社内の業務を可視化することが大切だ。
・自然環境を改善していくためには、大気や河川、森林などの様々な自然に関する情報を収集・可視化して対策を練ることが重要である。
・マインドマップなどのツールを用いて思考を可視化することで、思考を整理することができる。
・防災への意識を高めるためには、過去の浸水被害や地震被害などの情報を可視化して、市民が直感的に危険度を理解できるようなマップを作成するのはどうだろうか。
・人の心は見ることができないが、アンケートや心理テストなどを用いて可視化する方法が開発されている。
・店内の二酸化炭素の濃度を可視化することで、感染症リスクをマネジメントすることができる。
・リモートワークや在宅ワークの広がりにより、業務を可視化することはビジネスにおいてますます重要になってきている。
・可視化ツールを使うことにより、作業効率の向上やデータ分析に役立てることができる。
・情報を可視化する時は、表にまとめる、グラフにまとめる、アニメーションにする、図に表す、チャートで表すなどの様々な方法の中から適切なものを選択するべきである。
・情報を可視化するだけでなく、可視化された情報をどのように活用するかが腕の見せ所である。

読み方：かしか

見えるようにすること、目で見て把握できるように視覚的な情報で表すこと、などの意味の表現。