元禄地震
元禄関東地震
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 06:20 UTC 版)
詳細は「元禄地震」を参照 元禄16年11月23日(1703年12月31日)午前2時頃発生。規模は河角廣(1951)によればM8.2、中央防災会議の首都直下地震モデル検討会による元禄関東地震断層モデルではMw8.5と推定されている。 このタイプの地震は房総半島南方沖を震源域とし、笠原(1973)のモデルによれば、相模トラフに平行な逆断層として、1923年関東地震の震源域を含みさらに外洋に伸びていたと考えられている。宍倉(2005)は、元禄タイプの地震は大正関東地震タイプに対して数回に1回の割合で連動し発生していると考えている。 本地震の震度分布は大正地震に大変類似し、相模湾以北の隆起・沈降の様子も類似しているが、今村(1931)は本地震において房総半島南部の隆起量がより大きいことを指摘しており、また紀伊尾鷲や土佐など遠方に波及した津波や、外房における津波が特に著しく、外房沖への震源域の伸びに整合するとされる。九十九里浜を襲った津波は遡上高3m程度(羽鳥の推定は5 - 6m)と推定されるが、射流となって3 - 4km程度内陸まで遡上し襲ったため3千人以上の犠牲者を出した。
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