もんとは？ わかりやすく解説

《「もの」の音変化》

［接助］「もの」に同じ。「実力があるんだ—、合格するにきまってるよ」

［終助］「もの」に同じ。「だって教えてくれなかったのだ—」「無理なこと言うんです—」

読み方：もん

［音］モン（呉）　［訓］とう　とい　とん

［学習漢字］3年

〈モン〉

１ といただす。とう。とい。「問診・問責・問題・問答／学問・喚問・疑問・詰問・愚問・検問・顧問・拷問・諮問・質問・尋問・設問・難問・反問・不問」

２ 人をたずねる。「慰問・弔問・訪問」

〈とん〉「問屋(とんや)」

［名のり］ただ・よ

読み方：もん

［接尾］助数詞。質問・設問などの数を数えるのに用いる。「六—のうち四—は正解」

読み方：もん

［音］モン（呉）　［訓］もだえる

１ もだえ苦しむ。「悶死・悶絶・悶悶／苦悶・煩悶」

２ もつれる。「悶着」

読み方：もん

もだえること。煩悶。

「酒をもて—を解(げ)すという年上の友」〈啄木・忘れがたき人々〉

読み方：もん

〈文〉⇒ぶん

〈聞〉⇒ぶん

読み方：もん

１ 《中国、唐の開元通宝1枚の重さが1匁(もんめ)あったところから》銭貨の個数・貨幣単位。1貫の1000分の1。「早起きは三—の徳」

２ 《寛永通宝の一文銭を並べて数えたところから》足袋底の長さの単位。ふつう、1文は約2.4センチ。靴・靴下にも用いる。

３ 文字。また、文章。ぶん。

「史書の—をひきたりし」〈徒然・二三二〉

４ 呪文(じゅもん)。経文(きょうもん)。

「口に—を呪したるに」〈太平記・二四〉

読み方：もん

「もの（物）」の音変化。近世後期頃から関東の言葉によく見られる。「うまい—が食いたい」「何か書く—はないか」「ばかなことをした—だ」

読み方：もん

［常用漢字］　［音］モン（呉）　［訓］あや

１ 模様。あや。「紋様／衣紋(えもん)・小紋(こもん)・指紋・地紋・蛇紋・掌紋・声紋・波紋・斑紋(はんもん)・風紋・無紋」

２ 家のしるし。「紋章・紋所(もんどころ)・紋服／家紋・金紋・定紋(じょうもん)」

［名のり］あき

読み方：もん

１ 物の表面に表された図形。あや。紋様。「波形の—を描く」

２ 代々その家で定め伝えられる家のしるし。紋所。定紋(じょうもん)。「—のついた羽織」

読み方：もん

「もの（者）」の音変化。近世後期頃から関東の言葉によく見られる。「若い—に任せる」

読み方：もん

［音］モン（呉）　［訓］かど

［学習漢字］2年

〈モン〉

１ 出入り口。「門戸・門歯・門番／開門・関門・鬼門・軍門・舷門(げんもん)・肛門(こうもん)・獄門・柴門(さいもん)・山門・城門・水門・正門・声門・洞門・閉門・砲門・登竜門」

２ 家柄。一族。「門地・門閥／一門・家門・権門・名門」

３ 教えを受ける所。師を同じくする仲間。「門下・門人／蕉門(しょうもん)・同門・入門・破門」

４ 学問や教義の系列。「宗門・専門・部門・仏門」

５ 梵語の音訳字。「沙門(しゃもん)」

〈かど〉「門口・門出・門松」

［名のり］かな・と・ひろ・ゆき

［難読］鳴門(なると)

読み方：もん

［名］

１ 建築物の外囲いに設けた出入り口。また、その構築物。かど。「—を閉ざす」

２ 事物が必ず通る所。ある事のために通らなければならない過程。「合格への狭き—」「再審の—が開かれる」

３ 弟子となって教えを受ける所。また、一人の師を中心とする一派・流れ。「著名な学者の—に学ぶ」

４ 生物分類の段階の一。界の下、綱の上に位置する。「動物界脊椎動物—哺乳綱」

５ 門限。

「いやもう、直(すぐ)に帰らう。—がやかましい」〈洒・辰巳之園〉

［接尾］助数詞。火砲(かほう)の数を数えるのに用いる。「大砲五—」

読み方：もん

夏目漱石の小説。明治43年（1910）発表。不義の結婚による夫婦のわびしい生活を通し、人生の深淵を描く。