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夕闇に向かって惜別列車はゆく、”ありがとうキハ40形”

普通,338D,撮影地:下野花岡~宝積寺
鉄道写真1604

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ふと時計を見れば間もなく夕刻、それは烏山線をゆくキハ40形との最後の別れが刻一刻と迫っているということを示す。

2往復設定されたヘッドマーク付きの惜別列車も残すは宇都宮行きの338Dのみ、沿線の人々は何を思い、どのような気持ちで同列車を見送るのであろうか?

自身、最後の撮影に選んだ地は下野花岡のストレート、既に多くの同士が集結している。
心配された天候も有終の美を飾るに相応しい回復ぶりで夕焼け空が実に美しい。

そして、定刻を若干遅れて下野花岡駅を発車するキハ40形、夕闇に向かって惜別列車は駆け抜けたのであった。

烏山線を走る”キハ40形”もいよいよ終焉、里野に別れを告げて

普通,334D,撮影地:大金~鴻野山
鉄道写真1585

3/3
1979年に登場し長きに渡り烏山線を走り続けたキハ40形気動車が、2017年3月3日をもって第一線を退いた。

運転最終日のこの日、各駅では様々なイベントが開催され、一部の列車には特別なヘッドマークも掲出された。

公式に引退が発表されてからもなかなか撮影に出向くことができなかったので、せめて最終日はその雄姿を拝みたく沿線へ。

ラストランということである程度の人出は予想していたものの、それを遥かに上回る夥しい数の人と車、特に沿線屈指のポイントである小塙駅周辺や里野の風情が残る宇井地区には多くの鉄ちゃんが集まっていた。

ただ天候が今一つであり、正午を過ぎてもお天道様は顔を出さない。
結局1本目のヘッドマーク掲出列車である331Dは曇天下で通過、すぐさま上りポイントに移動し、天候の回復を信じて待機。

願いが通じたかどうかは定かではないが、時の経過とともに青空の面積が大きくなり、ついにお天道様が顔を出した!

この回復ペースならば本番は大丈夫であろうと悟ったが、その考えは甘く通過直前になって再び太陽周りに陰湿な雲が発生、そして不幸にも踏切が鳴ってしまった。

背景は暗いが線路上はまだ晴れている早く来い!早く来い!

残念ながら全開露出での通過とはいかなかったが、許容範囲の露出状態でキハ40形3連は里野に別れを告げつつ通過していった。

〆の烏山撮影、小塙面縦にて”国鉄一般色”

普通,338D,撮影地:滝~小塙
鉄道写真0044
青幕普通表示を凛々しく掲げ走る、国鉄一般色。

6/3
水郡線から小一時間かけ、再び烏山線沿線へと戻ってきた。
予定していた時間より早くとんぼ返り出来た為、滝駅界隈で後追いではあるが軽く335Dを撮影し、小塙へと向かう。

ここでは、斜陽を浴びてアウトカーブをゆく「キハ40」の面縦撮影に努めてみる。
天候は太陽周りにドデカイ雲は湧いていたものの、上空の風が強い為かあっという間に西に流されていった。

田舎の風物詩?である家路を急ぐ農家の軽トラを眺めていると、踏切が鳴った!
そして、地域色のヨンマルを連れた国鉄一般色気動車がアウトカーブを過ぎ、小塙駅へ入線した。

蒼天下の真っ赤なタラコ、収穫時の麦畑を横目に

普通,326D,撮影地:鴻野山~仁井田
鉄道写真0039
まもなく収穫であろう麦畑を横目に首都圏色キハ40がゆく。

6/3
前項でも記した通り、この日の朝ラッシュ運用にはタラコこと首都圏色の2連が入っていた。
なかなか見ることができない希少価値のある組み合わせなだけに、是非とも抑えておきたい。

そのままキハ3連同様、築堤にて狙おうかとも考えたが、そういえば県道225号線沿いに麦畑があったことを思い出した。
ただ、気掛かりなのは線路際の草、そもそも事前に確認しておかなかった私の不徳の致すところなのだが...

まぁ~ダメだったったらトンボ帰りで宝積寺に戻れば良いので取り敢えず向かってみることに。
すると、現地は思いのほかスッキリしており、安堵した。

ここは時間的に面は全く陽が回らないので、サイドメイン広角アングルにまとめる。
そして数分後、蒼天下に真っ赤なタラコ2連が、風を切り駆け抜けた。

築堤駆ける”キハ3連”、蛙鳴く田園

普通,324D,撮影地:下野花岡~宝積寺
鉄道写真0040
蛙鳴く田園地帯を多くの学生を乗せたキハ3連がゆく。

6/3
鴻野山界隈でキハ3連を見送り、続いて上り始発を同地で抑えた後は、宝積寺の築堤へ移動、ここで返しを狙う。

到着して数分後、323D列車はまだ側面への光が弱いので動画のみ撮影しようと思っていたら、やって来たのはまさかのタラコ(首都圏色)2連!

自身、何度か烏山線へは足を運んでいるが、タラコ2連を見るのは恥ずかしながら初めてである。
しかし、慌ててカメラを構え撮影したため、設定ミスでおじゃんとなってしまった...

でも良い!ここでの履修課題はあくまでも3連、タラコは返しを抑えれば結果オーライということで気持ちを静める。
約40分後、多くの学生を乗せたキハ3連が烏山より帰ってきた。

側面はまだ弱いが、まぁ~合格である♪
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