2010-01-13(Wed)
君に届け #14 くるみ
暗躍が全てバレて気まずさMAXからヤケっぱちのくるみちゃん。
くるみ編もいよいよ佳境です。
例の噂の出所がくるみちゃんと聞いて愕然の爽子でしたが、持ち前の空気の読めなさが幸いしてどよんどな空気は一転、しかし噂の内容にバカウケのちづ&矢野ちんが「アホ」を連発しているのを聞いたくるみちゃんは立場も考えずご立腹です(笑。その勢いでついに噂を流したことを自供してしまいました。あははは、かわいいなあ。そんな自供を信じられない爽子。ピュアピュア故に他人を疑うことなど無かった、「ともだち」と言ってくれた相手がまさか裏切るなど思っていなかったのでしょう。爽子視点からすれば寝耳に水の話にうろたえるばかり。しかしくるみちゃんは爽子に対し冷たい言葉を投げ付けます。
「ともだちなんて一度も思ったことない」
さすがに気まずいのかくるみちゃんは目を逸らし、さらに表情を見せないアングルを続け先程までとは打って変わってどよんどな雰囲気をこれでもかーと見せていました。くるみちゃんの開き直った態度にちづ&矢野ちんはご立腹なれど肝心の爽子はよほどショックだったのでしょう、涙を落として立ち尽くすのみ。
ここで立ち上がったのはちづ。というか面倒くさいこと抜きで言いたいことを言っちまう漢気、過ぎたことはどうでもいいから爽子を泣かすな!とじつにちづらしい叫びでした。ほんと爽子のことが大切なのだなあ。
「他人を利用して何が悪いのよ!?」
くるみちゃんはかわいい上に社交的なため他人から利用されたことも多々あるのでしょう。利用し利用され…損得抜きの人間関係を築いて来られなかったくるみちゃんは友達がたくさんいるようで実は孤独な日々だったのかもしれません。だからこそつい最近まで孤独な日々を送っていた爽子と妙に波長が合った、鉄壁の外面を崩してついつい素の自分を見せてしまったことが何度もありましたね。
そんなくるみちゃんに矢野ちんの最後通牒は「この件を風早にバラす」というもの。この追い討ちはさすが矢野ちん…まあ個人的感情もあったようですが(笑。全てがバレてヤケっぱちのくるみちゃんのリアクションがじつに人間くさくてよろしい。この一連シーンは爽子をして「フランス人形」と言わしめたくるみちゃんが「人形」から「人間」になった瞬間だと思います。サッサと撤収のちづ&矢野ちん、かける言葉が見つからないのか爽子も無言で立ち去り、一人残され座り込むくるみちゃんのカットは自業自得とはいえちょっとかわいそうでした。
去った二人に追い付いた爽子が発した言葉は「風早くんには言わないでほしい」というもの。あそこまで言われてもくるみちゃんを庇う爽子の胸中は、くるみちゃんの「思い」は真実だと知っているからでしょう。同じ人を好きになった仲間を貶めたくない、爽子のピュアすぎる優しさが眩しいです(笑。それを聞いた矢野ちんがやり過ぎを反省するのも良いシーンでした。みんないい子だなあ。考えてみれば例の噂騒動のおかげで彼女たちの友情が確立したようなもの、雨降って地固まるじゃないけれど悪いことばかりでは無かったですね。
バレーの試合の後に体育館前で話すくるみちゃんのクラスメイトたち。外面の良さで人気者のはずが一皮剥けば結構ボロクソに言われちゃってました。やはり作り物の笑顔は見抜かれてしまうのですね。くるみちゃんの深層にある「他人を利用する」という意識は本当の友情を育むこと叶わず、綺麗に飾った外面に相応な「表面上のお付き合い」だけで成り立っていた関係なのでしょう。
引き続き女子サッカーの試合中のちづはモヤモヤを吹き飛ばす勢いで通常以上の勢いで試合を進め、一方の爽子はくるみちゃんのことが頭を巡って試合などどこ吹く風。思い浮かべたくるみちゃんとのあれこれ、そこで爽子はくるみちゃんに伝えようとしていたことを思い出します。
足早にくるみちゃんの所へ駈け出した爽子。するとそこへピンがやってきて言わなくてもいいことを。落ち込みMAXのくるみちゃんのキズに塩と辛子を擦り込む所業は何と申してよいのやら。ともすれば重くなりすぎそうな今回のエピソードに吹き抜ける一陣の笑い…とはいえさすがにこれはくるみちゃんが気の毒でした(笑
先程の場所で一人どよんどのくるみちゃんの所へ駆け付けた爽子。今さら何をと憎まれ口を呟くくるみちゃんへ爽子がかけた言葉は「風早くんが好き」という宣言でした。爽子は最初このことを伝えるためくるみちゃんの所へ来た、噂バレの騒動でお流れになってしまったけれど爽子は「同じ人を好きになった仲間」にきちんと伝えにきたのであります。なんという馬鹿正直とお思いでしょうが、これこそ常にまっすぐな爽子の持ち味なのですね。ちゃんと話せば気持ちは通じる、風早くんが教えてくれたことを実践しているという側面もあるでしょう。恋愛宣言に緊張する爽子の描写はドキドキが伝わってくる絶妙な演出が光っていました。
そんな爽子に立ち上がるくるみちゃん。刃向かうように「嫌い」と叫ぶくるみちゃんでしたが…涙を落としながら胸中を吐露するシーンは私の涙腺も絶賛決壊でしたよ。風早くんのことをずっと見ていたくるみちゃんは彼の気持ちを知っていた、叶わぬ思いとわかっていても止められないオトメゴコロに彼女の控えめな胸はどれほど押し潰されたか。作り物の笑顔ではなく本心からの泣き顔は遙かにかわいいです。マスカラが落ちて涙に色が着いている描写も細かいなあ。
「私のほうがずっと…」
「お似合い」と思っていた爽子に対しくるみちゃんが続けた言葉は「私のほうが好きだもん」でした。さらに
「私がかわいいなんてわかってる。でもそんなの意味ないじゃん。風早が好きになってくれなきゃ意味ないじゃん」
つまりくるみちゃんは周囲からどう思われようが構わない。結果的に八方美人になっていたのは全て風早くんから良く思われるためで、全ての道は風早くんに通じていたのですね。風早くんのことが好きで好きでたまらない、どれほど周囲がちやほやしようと風早くんが振り向いてくれなければ無意味と断じるくるみちゃんの純粋な思いはじつに切ない。
同じ人を好きになった者同士でいろんな話をしたい。他の誰とも話せないことを話したい。素直になれないくるみちゃんは「大っ嫌い」と返しますが、今まで心を開ける友達がいなかったくるみちゃんにとって爽子は初めて「ともだち」と呼べる存在になるのではないでしょうか。
今回でくるみ編の締めかと思ったら次回に続くようです。
↓記事が役立ったら一票どうぞ。
くるみ編もいよいよ佳境です。
例の噂の出所がくるみちゃんと聞いて愕然の爽子でしたが、持ち前の空気の読めなさが幸いしてどよんどな空気は一転、しかし噂の内容にバカウケのちづ&矢野ちんが「アホ」を連発しているのを聞いたくるみちゃんは立場も考えずご立腹です(笑。その勢いでついに噂を流したことを自供してしまいました。あははは、かわいいなあ。そんな自供を信じられない爽子。ピュアピュア故に他人を疑うことなど無かった、「ともだち」と言ってくれた相手がまさか裏切るなど思っていなかったのでしょう。爽子視点からすれば寝耳に水の話にうろたえるばかり。しかしくるみちゃんは爽子に対し冷たい言葉を投げ付けます。
「ともだちなんて一度も思ったことない」
さすがに気まずいのかくるみちゃんは目を逸らし、さらに表情を見せないアングルを続け先程までとは打って変わってどよんどな雰囲気をこれでもかーと見せていました。くるみちゃんの開き直った態度にちづ&矢野ちんはご立腹なれど肝心の爽子はよほどショックだったのでしょう、涙を落として立ち尽くすのみ。
ここで立ち上がったのはちづ。というか面倒くさいこと抜きで言いたいことを言っちまう漢気、過ぎたことはどうでもいいから爽子を泣かすな!とじつにちづらしい叫びでした。ほんと爽子のことが大切なのだなあ。
「他人を利用して何が悪いのよ!?」
くるみちゃんはかわいい上に社交的なため他人から利用されたことも多々あるのでしょう。利用し利用され…損得抜きの人間関係を築いて来られなかったくるみちゃんは友達がたくさんいるようで実は孤独な日々だったのかもしれません。だからこそつい最近まで孤独な日々を送っていた爽子と妙に波長が合った、鉄壁の外面を崩してついつい素の自分を見せてしまったことが何度もありましたね。
そんなくるみちゃんに矢野ちんの最後通牒は「この件を風早にバラす」というもの。この追い討ちはさすが矢野ちん…まあ個人的感情もあったようですが(笑。全てがバレてヤケっぱちのくるみちゃんのリアクションがじつに人間くさくてよろしい。この一連シーンは爽子をして「フランス人形」と言わしめたくるみちゃんが「人形」から「人間」になった瞬間だと思います。サッサと撤収のちづ&矢野ちん、かける言葉が見つからないのか爽子も無言で立ち去り、一人残され座り込むくるみちゃんのカットは自業自得とはいえちょっとかわいそうでした。
去った二人に追い付いた爽子が発した言葉は「風早くんには言わないでほしい」というもの。あそこまで言われてもくるみちゃんを庇う爽子の胸中は、くるみちゃんの「思い」は真実だと知っているからでしょう。同じ人を好きになった仲間を貶めたくない、爽子のピュアすぎる優しさが眩しいです(笑。それを聞いた矢野ちんがやり過ぎを反省するのも良いシーンでした。みんないい子だなあ。考えてみれば例の噂騒動のおかげで彼女たちの友情が確立したようなもの、雨降って地固まるじゃないけれど悪いことばかりでは無かったですね。
バレーの試合の後に体育館前で話すくるみちゃんのクラスメイトたち。外面の良さで人気者のはずが一皮剥けば結構ボロクソに言われちゃってました。やはり作り物の笑顔は見抜かれてしまうのですね。くるみちゃんの深層にある「他人を利用する」という意識は本当の友情を育むこと叶わず、綺麗に飾った外面に相応な「表面上のお付き合い」だけで成り立っていた関係なのでしょう。
引き続き女子サッカーの試合中のちづはモヤモヤを吹き飛ばす勢いで通常以上の勢いで試合を進め、一方の爽子はくるみちゃんのことが頭を巡って試合などどこ吹く風。思い浮かべたくるみちゃんとのあれこれ、そこで爽子はくるみちゃんに伝えようとしていたことを思い出します。
足早にくるみちゃんの所へ駈け出した爽子。するとそこへピンがやってきて言わなくてもいいことを。落ち込みMAXのくるみちゃんのキズに塩と辛子を擦り込む所業は何と申してよいのやら。ともすれば重くなりすぎそうな今回のエピソードに吹き抜ける一陣の笑い…とはいえさすがにこれはくるみちゃんが気の毒でした(笑
先程の場所で一人どよんどのくるみちゃんの所へ駆け付けた爽子。今さら何をと憎まれ口を呟くくるみちゃんへ爽子がかけた言葉は「風早くんが好き」という宣言でした。爽子は最初このことを伝えるためくるみちゃんの所へ来た、噂バレの騒動でお流れになってしまったけれど爽子は「同じ人を好きになった仲間」にきちんと伝えにきたのであります。なんという馬鹿正直とお思いでしょうが、これこそ常にまっすぐな爽子の持ち味なのですね。ちゃんと話せば気持ちは通じる、風早くんが教えてくれたことを実践しているという側面もあるでしょう。恋愛宣言に緊張する爽子の描写はドキドキが伝わってくる絶妙な演出が光っていました。
そんな爽子に立ち上がるくるみちゃん。刃向かうように「嫌い」と叫ぶくるみちゃんでしたが…涙を落としながら胸中を吐露するシーンは私の涙腺も絶賛決壊でしたよ。風早くんのことをずっと見ていたくるみちゃんは彼の気持ちを知っていた、叶わぬ思いとわかっていても止められないオトメゴコロに彼女の控えめな胸はどれほど押し潰されたか。作り物の笑顔ではなく本心からの泣き顔は遙かにかわいいです。マスカラが落ちて涙に色が着いている描写も細かいなあ。
「私のほうがずっと…」
「お似合い」と思っていた爽子に対しくるみちゃんが続けた言葉は「私のほうが好きだもん」でした。さらに
「私がかわいいなんてわかってる。でもそんなの意味ないじゃん。風早が好きになってくれなきゃ意味ないじゃん」
つまりくるみちゃんは周囲からどう思われようが構わない。結果的に八方美人になっていたのは全て風早くんから良く思われるためで、全ての道は風早くんに通じていたのですね。風早くんのことが好きで好きでたまらない、どれほど周囲がちやほやしようと風早くんが振り向いてくれなければ無意味と断じるくるみちゃんの純粋な思いはじつに切ない。
同じ人を好きになった者同士でいろんな話をしたい。他の誰とも話せないことを話したい。素直になれないくるみちゃんは「大っ嫌い」と返しますが、今まで心を開ける友達がいなかったくるみちゃんにとって爽子は初めて「ともだち」と呼べる存在になるのではないでしょうか。
今回でくるみ編の締めかと思ったら次回に続くようです。
- 関連記事
-
- 君に届け #15 ライバル
- 君に届け #14 くるみ
- 君に届け #13 恋
- 君に届け #12 恋愛感情
- 君に届け #11 とくべつ?
↓記事が役立ったら一票どうぞ。