2018-03-16(Fri)
アイカツスターズ! #98 ゆずっとリリィ☆
自由人ゆず様が本当にやりたい事は。
もっと二人でアイカツしたい!
スターズ2ndシーズンのヤマ場たるアイカツランキングが無事終了し、残るは伝統のS4戦そしてひめ様との決着(?)であります。ってなトコでOPカットは朝靄の中を一人ランニングするリリエンヌ。朝っぱらから全力全開の猛獣が群雄闊歩する四ツ星キャラの中で、オンナノコ走りでトテトテ走る姿はいかにも虚弱キャラで売り出した子らしい。トテトテ走って木を見上げて暫し、すると同じく朝カツに励む猛獣共(笑)と鉢合わせ。
「わ~~~っ!」
「びっくりした!」
「一瞬心臓が止まりましたわ」
「油断大敵だゾ!」
件の木から突然飛び降りてきたゆず様は目論みどおりのリアクションにご満悦であります。相変わらずお茶目さんなんだから。ていうかあこにゃんこびっくりしすぎ(笑。そんな中リリエンヌだけは穏やかな笑顔を湛え多少の事では驚かないアイアンハートの片鱗をチラリ。これはゆず様の行動パターンを熟知するゆえの動じなさで、つまりそのリリエンヌが驚くほどの…という前振りでもあります。ベタだけどこういう仕込み好き。暫しの立ち話はS4戦の話題へ。リリエンヌは在籍最後のS4戦への意欲をアツく語り、3連覇が懸かったゆず様もまた気合いマシマシ! この絵面サタデーナイトか!(何
「ノー!ノー!ノー! ゆず先輩、連覇はこのハルカ☆ルカが阻止しま~す!」
すると植え込みから突然現れたハルカ☆ルカが虎を背負って阻止宣言! 対するゆず様は竜を背負って舞組竜虎の大決戦勃発であります。あははは! ド派手な対決構図の割りにわちゃわちゃ戦うこの二人、こんな良いキャラなのに実質ほとんど活躍しないまま終わってしまうなんてホントもったいなかった。ミッキー先輩の卒業分を補って余りある濃いぃ子だけに2ndシーズンでの大活躍を期待していたんですけどね。ハルカを上手く使い回せば実質空気だった舞組のお話を面白く描けただろうに。ううむ。
「ゆめ、ごめん。私 次のS4決定戦は出ないつもり」
「え?」
そんなこんなでS4戦の話題で盛り上がる中、最大のライバルであろうローラの不参加宣言に唖然ボーゼンでアバン引き。まあ理由は九分九厘判っちゃいるものの、まさか最初っから不参加で来るとは。
「私のハートが叫ぶんだ、行きたいって!」
ゆず様と組んで(><)こんなんなってるハルカがかわいい柔軟シーンにてローラの理由語り。それはもちろんブラックスターさんの誘いに乗った話で、いろいろ悩んだけど「ハートの叫び」で結論を出したという事でしたが…私はその結論へ至る経緯が見たかったのですよ。負け続けたローラがパッと出てきた謎Pの話に乗って、当初の目標だったS4にリベンジチャレンジしないまま渡英なんてまるで負け犬遁走みたいじゃないですか。もちろんローラ的にそうではないのは判っていますが、ならば「S4を蹴ってでも渡英」を決める覚悟の描写が無いとフアンの私ですらどうにもスッキリしない。2年に渡って「本当のライバル」とされてきたローラの最後がセリフ語りだけなんて切なすぎる。まあその辺は次回やるみたいですけど。
「やりたい事をやるのが一番だゾ!」
ローラの話を聞いたゆず様のいかにもなリアクションもまた以降への前振り。自分自身が多岐な進路に思い悩んだ時、いったい何を基準に選ぶのか?への答えをゆず様は最初から持っていたのですね。
「それでは今年度のS4決定戦の結果を発表いたします」
シーン変わっていつものホール。「S4決定戦 4日目 花の歌組」の掲示が映ったら即結果発表→各組全員連覇の発表であります。なんだこれ?なんだこれ? ダイジェストですら無い! これまで地味に触れられた小春ちゃんの発奮とか、今回冒頭のリリエンヌの意気込みとか、全て放り出して1コマで終了とはいくら何でもおざなりすぎて変な笑いが出た。しかも想定どおりとはいえ全員あっさり持ち上がりなんてドラマ要素が1mmも無い。まあ現役を脅かす後輩たちの仕込みがゼロだからこうなる事は自明でしたがそれにしたって。
「びっくりしたゾ、ハルカの急成長に!」
「慰めはノーサンキュー!」
「ゆずは卒業だからS4の座はハルカにあげるゾ!」
「オッケーオッケー! ハルカ もらえるものはもらっちゃいます!」
敗者ハルカへの言葉はテンプレみたいなものですが、肝心の「急成長」の絵面が全く浮かばないためいきなりそんなん言われてもサッパ実感がありません。その結果に至る経緯を描くのが「作品」ってものでしょう? 対するハルカのリアクションや舞組トップ移譲後のラッキー☆までせっかくいい味出してるのに全く響いてこない。その後の控え室シーンも「後輩たちの追い上げにヒヤヒヤ」やら「少しの差だった」やら上辺だけのセリフ語りに口あんぐり、1コマの描写も無いまま悟りの境地に達している敗者たちの弁にも口あんぐり。リリエンヌ&小春ちゃんのS4戦はこれで終わり!? だからそこまでの経緯を描くのが(以下略。ここまでで2話分くらいのプロット詰め込んでいるんじゃ?
さて先の控え室に人数が足りないと思ったらゆず様だけ記者に囲まれフラッシュの雨あられ、そりゃ3連覇は大したものですが世界トップ&3位で連覇を果たした子を完全スルーで取材殺到なんていったい? どうでもいいけど真ん中の記者さんのお胸がえらい事になっててちょっと笑った。レギュラーキャラにちょっと分けてあげて(笑。そしてさっきまで一緒だったハルカがさっそくハブられててまた笑う。来期は一緒にS4なのに。
「楽しいのが一番! なんだけど、どうするのが一番楽しいのかわかんなくて」
ゆず様がもらった箱一杯のスカウト名刺を肴にS4テラスの語り合い。多すぎる選択肢を前に悩み慣れていないゆず様は回路がショート! 動いていないと死んじゃう人みたいな普段だけに白丸目&煙を吹いて固まる姿はいかにも非常事態であります(笑。そしてそれを冷気でクールダウンするリリエンヌの対応力にも笑った。なるほどそんな使い道があったのか。
「私は四ツ星学園の高等部に進学いたします」
進路に悩むゆず様の一方でリリエンヌは高等部進学をキッパリと宣言します。自己ブランドを持つほどのデザイナー能力がある上に四ツ星で最初にツバサを出した実力者が学園残留ってのも何ですが、まあ四ツ星生のままでも存分にアイドルカツドウできていて、もし海外に出たくなっても留学扱いで行けるだろうからわざわざ学外に出る理由は無い(それ言うたらシマイ
「ならば行くべきです。あなたは世界中から求められているアイドルなのですから」
突然「別れ」の現実を突き付けられて動揺するゆず様へリリエンヌは「世界的ニーズ」を理由に背中を押すわけですが…「みんなに求められているから旅立つべき」という時点でゆず様の意思が第一義になっていない、つまり何より自分のハートを優先すべきという信念からズレてしまっているのです。とはいえ機微に敏感なリリエンヌがこんな詭弁など使わないはず、ならば何故そんな言い方をしたのか?
「ゆずは世界へ羽ばたくべきアイドル。いずれ別れる日が来る事は判っていましたから」
シーン変わって図書室にてドレス会議に花を咲かせるゆめ&小春ちゃんとリリエンヌのヒトコマ。これからもずっと一緒にアイカツすると言う二人を羨ましそうに見つめながら幼馴染みとの別れの覚悟を示すリリエンヌ。自己評価が低いリリエンヌはゆず様本人の意思と無関係に「別れ」を想定し斯くあるべきと思い込んでいるように見えます。そこには幼い頃からの関係性ゆえ「自分と一緒にいる事でゆずを縛ってしまう」自責を感じるものの、最も大切であろう「ゆずの気持ち」が抜け落ちているというジレンマ。そして一見達観しているリリエンヌ自身も本心とのジレンマに苦しんでいて、それを上書きすべく「世界的ニーズ」を自分への言い訳としていたのではあるまいか。
四ツ星学園を出て行く予定の子を入学パンフの表紙に据えるのは詐欺じゃないか?と思いつつ、学園長&デーブ先生は入学希望者殺到の皮算用にテンションストップ高でちょっと笑った。一方ゆず様は世界へ出るワクワクの裏側で止まらないモヤモヤに戸惑い俯き――
「答えは心の中にある!」
デーブ先生の一声と共にこれまで楽しかった事・嬉しかった事がフラッシュバックし、いつも隣に立っていた顔を思い浮かべると瞳がキラーン☆と輝いて進路けってーい! 思い立ったが即行動のゆず様らしく額のひえピタをペリっと剥がし学園長室を駆け出すのでした。
「楽しい事はたっくさんあったけど、リリエンヌとのアイカツが一番楽しかったから」
ゆず様が駆け出した先はもちろんリリエンヌの所。ビューッ!と走ってガッ!と止まって開口一番高等部への進学を伝え、絶句するリリエンヌへ上記の理由を伝えると驚きのあまり固まってしまいました。たいていの事では動じないリリエンヌをしてやったりのゆず様かわいい(笑
「ゆずの全速力に私は付いていけません」
「ゆずがたやすく登る木に私は登る事ができません」
「一緒にいては足手まといに…」
「リリエンヌが走れないならこうすればいいんだゾ☆」
ポテンシャル差を理由に身を引くリリエンヌでしたがゆず様にとってそんな事などどうでもいい、走れないなら背負って走る、登れないなら背負って登る、だってそれこそ自分の一番なのだから。でもおんぶ木登りは危ないから良い子は真似しちゃダメだゾ☆
「いつも見てる景色なのにリリエンヌと一緒だとすっごく綺麗に見えるよ」
二人並んで見下ろす夕暮れの景色。もうね、アナタのために身を引く覚悟だったのに強引に手を引かれてこんなん言われたらキュンキュンが止まらないって! ゆず様イケメンすぎ! というかこれって「月が綺麗ですね」と同じ意味でしょ!(感嘆符を止められん
「夢が叶ったらその後はもっとも~っと楽しい夢を見ればいいんだゾ☆」
夢が叶ったら終わりではない。これはスターズキャラ共通のテーマでありますね。例えばS4の夢を叶えた者も破れた者も、デザイナーの夢を叶えた者も次の夢を追って羽ばたいて行くのです。中等部で叶えた夢のさらに先、リリエンヌの奥底にはきっと「ゆずとずっと一緒」という夢もあったでしょう。貪欲に夢を追うイケメンゆず様の名言はリリエンヌのハートを強く揺さぶり…遠慮や引け目など全て吹き飛ばしてくれた頼もしい相棒へ向けた素直な笑顔は非常に美しかった。嗚呼ゆず様イケメンすぎる。
シーン変わって「重大発表」を匂わせたイベント会場、いつもの広いグラウンドにいかにもなステージセットが設えられ、客席にはマスコミ&四ツ星生がずらっと整列して件の発表を待っていました。しかし広い敷地なのにぎゅうぎゅう詰めで綺麗に整列してるなあ。
「ゆずはリリエンヌとアニマるゾ☆」
「すなわち二階堂ゆずと私白銀リリィはユニットを組む事をここに宣言します」
「ユニット名は…」
「ゆずっとリリィだゾ☆」
ほどなく現れたゆず様はライオンの着ぐるみ、続いてウサぐるみのリリエンヌが現れて突然のユニット宣言であります。世界中からのオファーを蹴って親友とのユニット結成、蹴ったチャンスはまた作ればいい、何せ二人一緒なら無敵なのだから。
というわけでユニット結成披露ステージへ。久しぶりツーショットのコーデチェンジシーケンスは色違いの「シャインスターズコーデ」、ここでリリエンヌがボトムのカードでトップスが変わるという異次元技を見せて異能っぷりをアピールしていました(違。いやはやこんなミス初めて見た。
そして始まったステージ曲はステージセットどおり「アニマルカーニバル」でした。やはり当然新曲は無理だったか。初出の第42話ではゆずエンヌのデュオだったものの、それ以降はあこのソロ曲として扱われてきた曲だけに、あこってば2ndシーズンでことごとく横取りされてしまった感ががが。
ムービーは第42話ver.のバンクと新規映像が半々くらい? いやドレスが違うので実際はオール新規映像、正確に言えばカメラ割りマンマで衣装差し替えのみのカットが半分くらいって事です。要所要所にエフェクト&SEが追加され、アイドルオーラも進化して華やかさマシマシ、ランキングファイナルステージ各曲のキラキラ過剰エフェクトに比べれば地味なものですがおっさん的にはこのくらいで抑えてくれた方が画面が見やすくて良いかも。いやリリエンヌのノースリーブトップスの眩しさに目が眩んだけど(笑。それはともかくダンス能力の差がきちんと再現された個別モーションには思わずニヤマリ、やはりアイカツムービーはこうでないと。SpAはクール&ポップのノーマルアピール、そういやポップのやつは久しぶりに見た感じ。もしかして第17話以来じゃ?
心底楽しそうな笑顔でステージを締めた二人を見守るみなさんもまた笑顔に。世界進出の宣伝効果を逃したおっさん二人も笑顔であります。いや揃って高等部に入ってくれるのだからある意味目論みどおりなのか(笑。ってなトコへ突然暴走トラック(笑)が乱入!
「ヘイ! お届け物だよベイビー!」
おおお! アンナ先生ってば大型免許持ってたのか!(そこか。そして荷台のウイングがガーッ!と開くと山積みのダンボール、こそっと紛れてるハルカ☆ルカは何?と思ったら――
「新ユニット結成のお祝いだそうだよ」
箱の中身はエルザビーフ、傍らのハルカはロースト用の着火係でした。直火かよ! なるほど荷台カットをよく見ると確かに薪を抱えてる(笑。というわけで賑々しいまま「ゆずっとリリィ」のお披露目イベントは幕、これからも仲良くアニマってください…という安定のゆずエンヌ回ではありましたが、正直な所シリーズ終了残り3話の大詰めでやるお話では無かった感じ。まあ年明けから続いたアイカツランキング関係を含めて2ndシーズンではほとんど見せ場が無かった二人のフォローであり、そもそも卒業間際の進路問題がお話の焦点なのでこのタイミングしかできないっちゃそうなのだけど、それでも本筋に絡まないサブキャラメインの話をシリーズクライマックスに持ってくる構成は如何なものかと。このまま3rdシーズンに続くならともかく。
さて予告によれば次回はローラの総決算? ローラも大好きなキャラなのでぜひぜひ綺麗に締めてほしいトコです。そして無慈悲に流れるアイカツフレンズのCMに少々ハートブレイク。本当に終わっちゃうのか。嗚呼。ってなトコでフレンズ第4話あらすじにあるスタッフ表記に思わず声を上げてしまった。おそらくこの第4話でハマると思う(笑
↓記事が役立ったら一票どうぞ。
もっと二人でアイカツしたい!
スターズ2ndシーズンのヤマ場たるアイカツランキングが無事終了し、残るは伝統のS4戦そしてひめ様との決着(?)であります。ってなトコでOPカットは朝靄の中を一人ランニングするリリエンヌ。朝っぱらから全力全開の猛獣が群雄闊歩する四ツ星キャラの中で、オンナノコ走りでトテトテ走る姿はいかにも虚弱キャラで売り出した子らしい。トテトテ走って木を見上げて暫し、すると同じく朝カツに励む猛獣共(笑)と鉢合わせ。
「わ~~~っ!」
「びっくりした!」
「一瞬心臓が止まりましたわ」
「油断大敵だゾ!」
件の木から突然飛び降りてきたゆず様は目論みどおりのリアクションにご満悦であります。相変わらずお茶目さんなんだから。ていうかあこにゃんこびっくりしすぎ(笑。そんな中リリエンヌだけは穏やかな笑顔を湛え多少の事では驚かないアイアンハートの片鱗をチラリ。これはゆず様の行動パターンを熟知するゆえの動じなさで、つまりそのリリエンヌが驚くほどの…という前振りでもあります。ベタだけどこういう仕込み好き。暫しの立ち話はS4戦の話題へ。リリエンヌは在籍最後のS4戦への意欲をアツく語り、3連覇が懸かったゆず様もまた気合いマシマシ! この絵面サタデーナイトか!(何
「ノー!ノー!ノー! ゆず先輩、連覇はこのハルカ☆ルカが阻止しま~す!」
すると植え込みから突然現れたハルカ☆ルカが虎を背負って阻止宣言! 対するゆず様は竜を背負って舞組竜虎の大決戦勃発であります。あははは! ド派手な対決構図の割りにわちゃわちゃ戦うこの二人、こんな良いキャラなのに実質ほとんど活躍しないまま終わってしまうなんてホントもったいなかった。ミッキー先輩の卒業分を補って余りある濃いぃ子だけに2ndシーズンでの大活躍を期待していたんですけどね。ハルカを上手く使い回せば実質空気だった舞組のお話を面白く描けただろうに。ううむ。
「ゆめ、ごめん。私 次のS4決定戦は出ないつもり」
「え?」
そんなこんなでS4戦の話題で盛り上がる中、最大のライバルであろうローラの不参加宣言に唖然ボーゼンでアバン引き。まあ理由は九分九厘判っちゃいるものの、まさか最初っから不参加で来るとは。
「私のハートが叫ぶんだ、行きたいって!」
ゆず様と組んで(><)こんなんなってるハルカがかわいい柔軟シーンにてローラの理由語り。それはもちろんブラックスターさんの誘いに乗った話で、いろいろ悩んだけど「ハートの叫び」で結論を出したという事でしたが…私はその結論へ至る経緯が見たかったのですよ。負け続けたローラがパッと出てきた謎Pの話に乗って、当初の目標だったS4にリベンジチャレンジしないまま渡英なんてまるで負け犬遁走みたいじゃないですか。もちろんローラ的にそうではないのは判っていますが、ならば「S4を蹴ってでも渡英」を決める覚悟の描写が無いとフアンの私ですらどうにもスッキリしない。2年に渡って「本当のライバル」とされてきたローラの最後がセリフ語りだけなんて切なすぎる。まあその辺は次回やるみたいですけど。
「やりたい事をやるのが一番だゾ!」
ローラの話を聞いたゆず様のいかにもなリアクションもまた以降への前振り。自分自身が多岐な進路に思い悩んだ時、いったい何を基準に選ぶのか?への答えをゆず様は最初から持っていたのですね。
「それでは今年度のS4決定戦の結果を発表いたします」
シーン変わっていつものホール。「S4決定戦 4日目 花の歌組」の掲示が映ったら即結果発表→各組全員連覇の発表であります。なんだこれ?なんだこれ? ダイジェストですら無い! これまで地味に触れられた小春ちゃんの発奮とか、今回冒頭のリリエンヌの意気込みとか、全て放り出して1コマで終了とはいくら何でもおざなりすぎて変な笑いが出た。しかも想定どおりとはいえ全員あっさり持ち上がりなんてドラマ要素が1mmも無い。まあ現役を脅かす後輩たちの仕込みがゼロだからこうなる事は自明でしたがそれにしたって。
「びっくりしたゾ、ハルカの急成長に!」
「慰めはノーサンキュー!」
「ゆずは卒業だからS4の座はハルカにあげるゾ!」
「オッケーオッケー! ハルカ もらえるものはもらっちゃいます!」
敗者ハルカへの言葉はテンプレみたいなものですが、肝心の「急成長」の絵面が全く浮かばないためいきなりそんなん言われてもサッパ実感がありません。その結果に至る経緯を描くのが「作品」ってものでしょう? 対するハルカのリアクションや舞組トップ移譲後のラッキー☆までせっかくいい味出してるのに全く響いてこない。その後の控え室シーンも「後輩たちの追い上げにヒヤヒヤ」やら「少しの差だった」やら上辺だけのセリフ語りに口あんぐり、1コマの描写も無いまま悟りの境地に達している敗者たちの弁にも口あんぐり。リリエンヌ&小春ちゃんのS4戦はこれで終わり!? だからそこまでの経緯を描くのが(以下略。ここまでで2話分くらいのプロット詰め込んでいるんじゃ?
さて先の控え室に人数が足りないと思ったらゆず様だけ記者に囲まれフラッシュの雨あられ、そりゃ3連覇は大したものですが世界トップ&3位で連覇を果たした子を完全スルーで取材殺到なんていったい? どうでもいいけど真ん中の記者さんのお胸がえらい事になっててちょっと笑った。レギュラーキャラにちょっと分けてあげて(笑。そしてさっきまで一緒だったハルカがさっそくハブられててまた笑う。来期は一緒にS4なのに。
「楽しいのが一番! なんだけど、どうするのが一番楽しいのかわかんなくて」
ゆず様がもらった箱一杯のスカウト名刺を肴にS4テラスの語り合い。多すぎる選択肢を前に悩み慣れていないゆず様は回路がショート! 動いていないと死んじゃう人みたいな普段だけに白丸目&煙を吹いて固まる姿はいかにも非常事態であります(笑。そしてそれを冷気でクールダウンするリリエンヌの対応力にも笑った。なるほどそんな使い道があったのか。
「私は四ツ星学園の高等部に進学いたします」
進路に悩むゆず様の一方でリリエンヌは高等部進学をキッパリと宣言します。自己ブランドを持つほどのデザイナー能力がある上に四ツ星で最初にツバサを出した実力者が学園残留ってのも何ですが、まあ四ツ星生のままでも存分にアイドルカツドウできていて、もし海外に出たくなっても留学扱いで行けるだろうからわざわざ学外に出る理由は無い(それ言うたらシマイ
「ならば行くべきです。あなたは世界中から求められているアイドルなのですから」
突然「別れ」の現実を突き付けられて動揺するゆず様へリリエンヌは「世界的ニーズ」を理由に背中を押すわけですが…「みんなに求められているから旅立つべき」という時点でゆず様の意思が第一義になっていない、つまり何より自分のハートを優先すべきという信念からズレてしまっているのです。とはいえ機微に敏感なリリエンヌがこんな詭弁など使わないはず、ならば何故そんな言い方をしたのか?
「ゆずは世界へ羽ばたくべきアイドル。いずれ別れる日が来る事は判っていましたから」
シーン変わって図書室にてドレス会議に花を咲かせるゆめ&小春ちゃんとリリエンヌのヒトコマ。これからもずっと一緒にアイカツすると言う二人を羨ましそうに見つめながら幼馴染みとの別れの覚悟を示すリリエンヌ。自己評価が低いリリエンヌはゆず様本人の意思と無関係に「別れ」を想定し斯くあるべきと思い込んでいるように見えます。そこには幼い頃からの関係性ゆえ「自分と一緒にいる事でゆずを縛ってしまう」自責を感じるものの、最も大切であろう「ゆずの気持ち」が抜け落ちているというジレンマ。そして一見達観しているリリエンヌ自身も本心とのジレンマに苦しんでいて、それを上書きすべく「世界的ニーズ」を自分への言い訳としていたのではあるまいか。
四ツ星学園を出て行く予定の子を入学パンフの表紙に据えるのは詐欺じゃないか?と思いつつ、学園長&デーブ先生は入学希望者殺到の皮算用にテンションストップ高でちょっと笑った。一方ゆず様は世界へ出るワクワクの裏側で止まらないモヤモヤに戸惑い俯き――
「答えは心の中にある!」
デーブ先生の一声と共にこれまで楽しかった事・嬉しかった事がフラッシュバックし、いつも隣に立っていた顔を思い浮かべると瞳がキラーン☆と輝いて進路けってーい! 思い立ったが即行動のゆず様らしく額のひえピタをペリっと剥がし学園長室を駆け出すのでした。
「楽しい事はたっくさんあったけど、リリエンヌとのアイカツが一番楽しかったから」
ゆず様が駆け出した先はもちろんリリエンヌの所。ビューッ!と走ってガッ!と止まって開口一番高等部への進学を伝え、絶句するリリエンヌへ上記の理由を伝えると驚きのあまり固まってしまいました。たいていの事では動じないリリエンヌをしてやったりのゆず様かわいい(笑
「ゆずの全速力に私は付いていけません」
「ゆずがたやすく登る木に私は登る事ができません」
「一緒にいては足手まといに…」
「リリエンヌが走れないならこうすればいいんだゾ☆」
ポテンシャル差を理由に身を引くリリエンヌでしたがゆず様にとってそんな事などどうでもいい、走れないなら背負って走る、登れないなら背負って登る、だってそれこそ自分の一番なのだから。でもおんぶ木登りは危ないから良い子は真似しちゃダメだゾ☆
「いつも見てる景色なのにリリエンヌと一緒だとすっごく綺麗に見えるよ」
二人並んで見下ろす夕暮れの景色。もうね、アナタのために身を引く覚悟だったのに強引に手を引かれてこんなん言われたらキュンキュンが止まらないって! ゆず様イケメンすぎ! というかこれって「月が綺麗ですね」と同じ意味でしょ!(感嘆符を止められん
「夢が叶ったらその後はもっとも~っと楽しい夢を見ればいいんだゾ☆」
夢が叶ったら終わりではない。これはスターズキャラ共通のテーマでありますね。例えばS4の夢を叶えた者も破れた者も、デザイナーの夢を叶えた者も次の夢を追って羽ばたいて行くのです。中等部で叶えた夢のさらに先、リリエンヌの奥底にはきっと「ゆずとずっと一緒」という夢もあったでしょう。貪欲に夢を追うイケメンゆず様の名言はリリエンヌのハートを強く揺さぶり…遠慮や引け目など全て吹き飛ばしてくれた頼もしい相棒へ向けた素直な笑顔は非常に美しかった。嗚呼ゆず様イケメンすぎる。
シーン変わって「重大発表」を匂わせたイベント会場、いつもの広いグラウンドにいかにもなステージセットが設えられ、客席にはマスコミ&四ツ星生がずらっと整列して件の発表を待っていました。しかし広い敷地なのにぎゅうぎゅう詰めで綺麗に整列してるなあ。
「ゆずはリリエンヌとアニマるゾ☆」
「すなわち二階堂ゆずと私白銀リリィはユニットを組む事をここに宣言します」
「ユニット名は…」
「ゆずっとリリィだゾ☆」
ほどなく現れたゆず様はライオンの着ぐるみ、続いてウサぐるみのリリエンヌが現れて突然のユニット宣言であります。世界中からのオファーを蹴って親友とのユニット結成、蹴ったチャンスはまた作ればいい、何せ二人一緒なら無敵なのだから。
というわけでユニット結成披露ステージへ。久しぶりツーショットのコーデチェンジシーケンスは色違いの「シャインスターズコーデ」、ここでリリエンヌがボトムのカードでトップスが変わるという異次元技を見せて異能っぷりをアピールしていました(違。いやはやこんなミス初めて見た。
そして始まったステージ曲はステージセットどおり「アニマルカーニバル」でした。やはり当然新曲は無理だったか。初出の第42話ではゆずエンヌのデュオだったものの、それ以降はあこのソロ曲として扱われてきた曲だけに、あこってば2ndシーズンでことごとく横取りされてしまった感ががが。
ムービーは第42話ver.のバンクと新規映像が半々くらい? いやドレスが違うので実際はオール新規映像、正確に言えばカメラ割りマンマで衣装差し替えのみのカットが半分くらいって事です。要所要所にエフェクト&SEが追加され、アイドルオーラも進化して華やかさマシマシ、ランキングファイナルステージ各曲のキラキラ過剰エフェクトに比べれば地味なものですがおっさん的にはこのくらいで抑えてくれた方が画面が見やすくて良いかも。いやリリエンヌのノースリーブトップスの眩しさに目が眩んだけど(笑。それはともかくダンス能力の差がきちんと再現された個別モーションには思わずニヤマリ、やはりアイカツムービーはこうでないと。SpAはクール&ポップのノーマルアピール、そういやポップのやつは久しぶりに見た感じ。もしかして第17話以来じゃ?
心底楽しそうな笑顔でステージを締めた二人を見守るみなさんもまた笑顔に。世界進出の宣伝効果を逃したおっさん二人も笑顔であります。いや揃って高等部に入ってくれるのだからある意味目論みどおりなのか(笑。ってなトコへ突然暴走トラック(笑)が乱入!
「ヘイ! お届け物だよベイビー!」
おおお! アンナ先生ってば大型免許持ってたのか!(そこか。そして荷台のウイングがガーッ!と開くと山積みのダンボール、こそっと紛れてるハルカ☆ルカは何?と思ったら――
「新ユニット結成のお祝いだそうだよ」
箱の中身はエルザビーフ、傍らのハルカはロースト用の着火係でした。直火かよ! なるほど荷台カットをよく見ると確かに薪を抱えてる(笑。というわけで賑々しいまま「ゆずっとリリィ」のお披露目イベントは幕、これからも仲良くアニマってください…という安定のゆずエンヌ回ではありましたが、正直な所シリーズ終了残り3話の大詰めでやるお話では無かった感じ。まあ年明けから続いたアイカツランキング関係を含めて2ndシーズンではほとんど見せ場が無かった二人のフォローであり、そもそも卒業間際の進路問題がお話の焦点なのでこのタイミングしかできないっちゃそうなのだけど、それでも本筋に絡まないサブキャラメインの話をシリーズクライマックスに持ってくる構成は如何なものかと。このまま3rdシーズンに続くならともかく。
さて予告によれば次回はローラの総決算? ローラも大好きなキャラなのでぜひぜひ綺麗に締めてほしいトコです。そして無慈悲に流れるアイカツフレンズのCMに少々ハートブレイク。本当に終わっちゃうのか。嗚呼。ってなトコでフレンズ第4話あらすじにあるスタッフ表記に思わず声を上げてしまった。おそらくこの第4話でハマると思う(笑
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