2018-03-23(Fri)
アイカツスターズ! #99 ふたりの忘れ物
夕陽の浜辺で思い出した「忘れ物」。
未来の私は絶対負けない!
第27代S4が決まったトコでS4城のお引っ越し。とはいえ4人中3人は持ち上がりなので動きは無く、S4戦には勝ったものの中等部を卒業するゆず様が城を出て、次点トップのハルカが新S4として入城する運びであります。ってな引越ドタバタに紛れて巨大トーテムポールを持ち込むハルカ、引越の挨拶代わりのプレゼントと満面笑顔を振りまいていましたが…こんなん「いやげもの」なんてレベルじゃないぞ! しかも勝手に部屋へ運び込まれちゃ普段穏やかな淑女あこも大炎上やむなし(笑
「ごめーん、話してる時間ないんだ!」
「ごめん、忙しいから後で説明する!」
そんなドタバタの一方で忙しく駆けずり回るゆめ&ローラの図をチラリ。コマ撮りでもブレるほど超高速で走り抜けるゆめに一瞬遅れるリアクション演出に笑いつつちょっと感心。確かに超速の物体相手だとこういう動きになるよね。弾けるドアに鼻を打たれるあこもいい味、やはりこういう役は最後まであこ専任なのか(笑。などなど二人の奇行に置いてけぼりの三人が唖然ボーゼンでアバン引き、いったい何を駆けずり回っているのやら?
「大変だと思うけど歌組の事、ゆめの事、幹部として支えてあげてほしいんだ」
まずローラは愛理&ナナちゃんへ幹部の引き継ぎをしていました。初期から出ている歌組メンツの二人なれど幹部承認するほど活躍が無かったため突然の登用に少々ポッカリ、というか春から3年生の彼女たちに幹部仕事を頼むというのは道義上どうなのだろう。まあ後を任せられる後輩を全く見かけないので仕方ないかもですが。いやそれ以前に幹部の任命はトップ直々に行うのでは? この絵面だとローラが勝手に引き継ぎ(任命)しているように見えるけど。
「ローラがイギリスでもミューズとして活躍できるように四ツ星学園としてもバックアップをよろしくお願いします!」
対するゆめはローラのフォロー。イギリスの資料収集に走り回り、さらに渡英後のフォローについて学園長へ頭を下げ…四ツ星本体の経営すらロクにできない学園長へそれは無理筋というものでしょう(笑えん。ってなゆめたちの成長にしみじみ目尻を下げる教師たち、とはいえ2ndシーズンでは教師らしい描写がほぼ無かっただけにどうしても取って付けに見えてしまう。ひょっとしてこの人たちは「親(教師)は無くとも子(生徒)は育つ」の体現ではなかろうか?と勘ぐってしまうほどに。
「国産高級昆布1年分!」
ゆめのフォローに走り回った反面 自分の荷造りがお留守だったローラは全く片付かない部屋でどんより、すると割烹着を着込んだ家政婦ーズのみなさんがやってきて、ってなトコへたくさんの餞別を抱えたゆめが登場! 先のシーンで本屋をうろついていたのは留学ガイドや英会話テキストを漁っていたのでした。久々の酢コンブネタは今や懐かしい気分に。そういや幹部登用後のローラ部屋って初公開かも? 部屋の調度はスパイスベアが鎮座ましますシングルソファーとカラーボックス、後はチェスト・机・ベッドが置いてある程度で女子の匂いがあまりしません(笑。二段ベッドの裏に貼ってたメタルドールのポスターがパネル加工されて飾られていたのはなかなかじんわり来ます。何せローラが自分のスタイルに気付くきっかけになったものですから。そんな設定だけに劇中での登場を期待したけど結局その後ノータッチで残念無念。
「ローラ、忘れ物は無い?」
家政婦パワーであっという間に片付いた部屋を見回し何やらしみじみなローラ、ってなトコで真昼の問い掛けを聞くとさらに考え込んでしまいます。
「何か大事な事を忘れてるような気がして、ずっとモヤモヤしてて…」
「私もこの頃ずっとそういう気分なんだ!」
新しい1年を直前にしてすっきりしない二人。なるほど今回サブタイどおりの胸中は十中八九「本当のライバルの決着」だと思ったのだけれど。
そんなモヤモヤを引きずりながら夜道を帰るゆめ。見上げた星空に一番星(道標)が輝いていない辺り迷える心境を表していますね。芸コマ。ってなトコへすばる君が登場。というかいつの間にか男子部敷地に来てしまったゆめへ声を掛けたわけですが。
「ちょうど良かった。言いたい事があったんだ」
神妙な口ぶりでいったい何を? と思ったらランキング優勝とS4戦連覇のお祝い、そして突然の別れを告げるのでした。と言っても物理的なお別れではなく気持ちの問題で、大きく成長したゆめと肩を並べるべくアイカツに集中したいとの事でした。嗚呼すばる君ってばゆめをそこまで…。
「わかった、ライバルだもんね!」
なーんてすばる君一世一代の告白を華麗にスルーしちゃうゆめ。あらあらまあまあ。目を見て話せず視線を逸らしたり水面越しに語ったり、意外(?)とシャイなすばる君が勇気を振り絞って気持ちを伝えたってのにこの有り様でございます。するとすっくと立ち上がったすばる君はゆめの前に立って右手を伸ばし…肩でも抱くかと思ったらほっぺをびろーん! 脈ゼロの相手へ「続きは~」と言った所で全く伝わらず、ただただつねられて怒ってるゆめへ淋しい瞳を向けて立ち去るのでした。ああ不器用な。ってな一部始終をこっそり見ていてからかうみなさん、男同士でこれはバツが悪い(笑。しかしかなた君は人の事笑ってる場合じゃないでしょうに。あと登場当初ゆめにフラグを立ててた望王子は結局何も無いまま終わるのか。何なんだよもう。
朝靄の朝カツにてゆめと行き会ったローラはモヤモヤの原因探し・忘れ物探しに誘ってゴー! このキャッキャシーンがナントモ仲良くて響く。本当のライバル云々言う割に2ndシーズンではゆめ&ローラの絡みがそれほど無かったため余計響きます。メーターさんも同じ思いなのか作画も気合い入ってました(笑。そこから二人の思い出巡り、第29話の直接対決、第35話で「あの力」について語り合ったハーバー、そして第49話にてひめ様と約束した浜辺…などなど全て1stシーズンで描かれたドラマって辺りビミョーにモヤモヤします。要するに2ndシーズンではここへ至るに取り上げるドラマが無かったという事ですから。ってなトコへひめ様がひょっこり登場。
「私もここに来る度思い出していたのよ」
するとローラが背中をポンと押して宿命のツーショットへ。S4戦で負けて以来頑張り続けた今の私と再び勝負してほしい、対するひめ様もまたこの1年で培ったものを懸けて可愛い後輩の実力を見極めたい。というわけでゆめ&ローラのエピソードと思いきやここで突然ゆめvsひめ様のステージバトルが決まってしまいました。え? それって次回大トリのネタじゃなかったの!? ってな具合に少々ポカーンとしながらCMへ。
Bパートはさっそくゆめひめ対決の会場であります。さくさく。いつもの四ツ星メンツが固唾を呑んで見守る客席をチラリと映し…対決ライブの報せを聞いて駆け付けてきたアリアも参戦! ゆめひめ共に縁が深いアリアとしては途中下船してでも駆け付けたいステージではありますが、こう簡単に戻ってきちゃうと別れの云々がすっかり茶番に。まあ一時のきららなどもフツーに日本に来ていたので今さらなんですけど。
そういやアリアも2nd後半の目玉だったのに思いの外 印象に残らないキャラで終わってしまった感じ。四ツ星に入ってアリスちゃんと共に後輩カツドウに励む立ち位置と思いきやそれもなく、さりとて学園対抗の形でゆめに意識改革をもたらすわけでもなく、ふわふわとお花を出してふわふわ回っているうちにお船に乗って去ってしまった。まさか決勝トナメにすら残らず終わるとは。そもそもひめ様が連れてきたアリアを何故VAに入れたのか今になっても理解に苦しむ。
「私のアイカツの原点はひめ先輩だから!」
本番直前の控え室にてゆめ&ローラの短い会話。ゆめは自身の原点と向かい合えるワクワクに胸を躍らせ、そのワクワクがローラのヒントになればと伝え…というシャイニングラインの前振りをチラリ。なるほど今回サブタイはそういう事だったのね。
「奇跡の輝きをあなたに!」
そしてゆめひめ並んでコーデチェンジへ。ここへ至るにもう少しドラマがあれば感慨深いヒトコマでしょうけど、昨年のS4戦以来この丸一年大した進展もなく、2nd終盤でパッと出てきてパッと対決では単なるノルマ消化のようにしか見えず辛いトコ。毎回レビューを書いてる私ですらこんな印象なのだから、フツーに見ているだけのお友達はこのラスボス決戦(?)をどう見るのやら。ゆめは太陽のドレス「エターナルレインボーコーデ」、対するひめ様は月のドレス「エターナルプリンセスコーデ」へ着替えてキメ。初披露の月のドレスは淡い色使いがひめ様にドンズバで、黄金の翼の煌めきもスペシャル感アリアリでした。今回限りで終わりなんてもったいない。
月と太陽が並んで現れる壮観かつ荘厳なステージオンから――
「月のドレスよ。うふふ、驚いた?」
驚くゆめへお茶目な笑顔を湛えるびっくり箱のひめちゃんかわいい。ってなトコから始まった対決曲は大方の予想どおり「スタートライン」でした。2年続けたストーリーのコンセプトテーマであるこの曲はゆめひめ対決の曲として最も相応しい、やはりスターズはスタートラインで始まってスタートラインで締めるのだなあ…と頭では理解しながらも今いち気分が上がらないのはやはり途中のドラマがスッポ抜けているせいか。経緯も何も判らない月のドレスを引っさげて、そろそろ最終回だからはい最終決戦、みたいな流れでは感激の前にポカーンとしちゃいます。
映像自体はさすが最上位ドレスのデュオステージだけにキラキラMAX、イントロ入りのドッカーン!やそこからのオーラ発動まで目映いほどのエフェクトがステージを飾っていました。もはやキラキラすぎておっさんには目が眩む(笑。背景の月がサビ入りのドッカーン!で太陽に変わるギミックはいかにも月vs太陽の対決っぽく、今やひめ様と双璧を成すゆめの実力が伝わってくる演出でもあります。曲頭では「やっぱりスタートラインか」と思ったけれどサビ入り辺りから何やらしみじみ見入ってしまった。ホントに終わってしまうのだなあ。
目を閉じて静かに結果を待つゆめの横顔が妙に美人で驚き。気合い入ってます。例によって左右から伸びたグラフがセンターに差し掛かり、次の瞬間告げられた結果は――
「勝ったのは…虹野ゆめ!」
閉じた目を開いて見ても信じられずに固まるゆめ、すると隣のひめ様が自分の事のように大喜び! 目を掛けていた後輩が自分を越えてくれた、先人にとって何よりの恩返しを全身で喜ぶひめ様…昨年のS4戦で勝ち逃げしてしまったモヤモヤもこれで解消されたでしょう。しかし衆人環視のステージ上で何と大胆な(笑。まあ勝敗自体は既定路線であり、上でグダグダ書いた理由によって絵面ほどの感慨が無かったのは結構残念。一年来の決着を盛り上げる下ごしらえがあまりに少なすぎました。ううむ。
「ほんとだ、ゆめ…ワクワクして大事な事思い出したよ」
ってな師弟対決(?)の感動を目の当たりにしたローラは先のとおり自分の忘れ物に気付きます。観客が退けて空っぽになったホールを感慨深げに眺めるひめ先輩は寄ってきたゆめとヒトコトフタコト、続いて現れた感激アリアをあやしながら、ナチュラルにローラへバトンを渡すのでした。この気遣いはさすがひめ様。
「月と太陽が揃えば最強よ。私と組みなさい」
一方船上で決戦を見ていたエルザ様は相変わらずの調子でひめ様を誘い、今度は月のドレスを手中にすべく立ち上がった。「奪ってみせる」の言葉尻と裏腹に嬉しそうな表情は漂う大洋に標を見つけたが如く輝き、そんな笑顔を見守るレイさん&きららも一安心でありましょう。でも月&太陽ユニットなら今回ステージの二人で組んだ方がいろいろ話が早いような気が(笑
「ゆめのステージ最高だった! 間違いなく一番星だ~!」
「だけど…次に勝つのは私!」
例の浜辺で夕陽に叫ぶ胸の内、ゆめのステージを見て思い出した「忘れ物」とは本当のライバルへの感謝と越えたい思い。追って追われて互いに高め合う、ひめ様を追って高みに立ったゆめを今度は私が追い落とす。その強い決意は互いの瞳を熱く滾らせ、正面切って眼光を交じらせるとその勢いでゴッツンコ! ってなトコから再戦の指切りを交わし仲良く寄り添って締め。夕陽を望む優しい空と寄り添う二人のロマンチックが止まらない。嗚呼。
今回はむしろこの話がメインと思っていたので二人の思いに一安心しつつ、まさか丸二年に及ぶ関係をこれで纏めて旅立っちゃわないよね?という危惧が。とはいえこのタイミングでローラが勝っても負けてもビミョーな幕引きなので、あえて白黒付けず未来に託す形で締めた方が綺麗に収まるかもしれない。というわけで次回ついに最終回、はたしてどんな形でお話を纏めるのか楽しみだけどかなり寂しい今日この頃です。
今回の新規アイキャッチはひめ様の謎コーデ。センターのキャラ絵はコーデ含めて1stシーズンのままなのにカード図柄だけ差し替えられている不可思議なアイキャッチでした。
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未来の私は絶対負けない!
第27代S4が決まったトコでS4城のお引っ越し。とはいえ4人中3人は持ち上がりなので動きは無く、S4戦には勝ったものの中等部を卒業するゆず様が城を出て、次点トップのハルカが新S4として入城する運びであります。ってな引越ドタバタに紛れて巨大トーテムポールを持ち込むハルカ、引越の挨拶代わりのプレゼントと満面笑顔を振りまいていましたが…こんなん「いやげもの」なんてレベルじゃないぞ! しかも勝手に部屋へ運び込まれちゃ普段穏やかな淑女あこも大炎上やむなし(笑
「ごめーん、話してる時間ないんだ!」
「ごめん、忙しいから後で説明する!」
そんなドタバタの一方で忙しく駆けずり回るゆめ&ローラの図をチラリ。コマ撮りでもブレるほど超高速で走り抜けるゆめに一瞬遅れるリアクション演出に笑いつつちょっと感心。確かに超速の物体相手だとこういう動きになるよね。弾けるドアに鼻を打たれるあこもいい味、やはりこういう役は最後まであこ専任なのか(笑。などなど二人の奇行に置いてけぼりの三人が唖然ボーゼンでアバン引き、いったい何を駆けずり回っているのやら?
「大変だと思うけど歌組の事、ゆめの事、幹部として支えてあげてほしいんだ」
まずローラは愛理&ナナちゃんへ幹部の引き継ぎをしていました。初期から出ている歌組メンツの二人なれど幹部承認するほど活躍が無かったため突然の登用に少々ポッカリ、というか春から3年生の彼女たちに幹部仕事を頼むというのは道義上どうなのだろう。まあ後を任せられる後輩を全く見かけないので仕方ないかもですが。いやそれ以前に幹部の任命はトップ直々に行うのでは? この絵面だとローラが勝手に引き継ぎ(任命)しているように見えるけど。
「ローラがイギリスでもミューズとして活躍できるように四ツ星学園としてもバックアップをよろしくお願いします!」
対するゆめはローラのフォロー。イギリスの資料収集に走り回り、さらに渡英後のフォローについて学園長へ頭を下げ…四ツ星本体の経営すらロクにできない学園長へそれは無理筋というものでしょう(笑えん。ってなゆめたちの成長にしみじみ目尻を下げる教師たち、とはいえ2ndシーズンでは教師らしい描写がほぼ無かっただけにどうしても取って付けに見えてしまう。ひょっとしてこの人たちは「親(教師)は無くとも子(生徒)は育つ」の体現ではなかろうか?と勘ぐってしまうほどに。
「国産高級昆布1年分!」
ゆめのフォローに走り回った反面 自分の荷造りがお留守だったローラは全く片付かない部屋でどんより、すると割烹着を着込んだ家政婦ーズのみなさんがやってきて、ってなトコへたくさんの餞別を抱えたゆめが登場! 先のシーンで本屋をうろついていたのは留学ガイドや英会話テキストを漁っていたのでした。久々の酢コンブネタは今や懐かしい気分に。そういや幹部登用後のローラ部屋って初公開かも? 部屋の調度はスパイスベアが鎮座ましますシングルソファーとカラーボックス、後はチェスト・机・ベッドが置いてある程度で女子の匂いがあまりしません(笑。二段ベッドの裏に貼ってたメタルドールのポスターがパネル加工されて飾られていたのはなかなかじんわり来ます。何せローラが自分のスタイルに気付くきっかけになったものですから。そんな設定だけに劇中での登場を期待したけど結局その後ノータッチで残念無念。
「ローラ、忘れ物は無い?」
家政婦パワーであっという間に片付いた部屋を見回し何やらしみじみなローラ、ってなトコで真昼の問い掛けを聞くとさらに考え込んでしまいます。
「何か大事な事を忘れてるような気がして、ずっとモヤモヤしてて…」
「私もこの頃ずっとそういう気分なんだ!」
新しい1年を直前にしてすっきりしない二人。なるほど今回サブタイどおりの胸中は十中八九「本当のライバルの決着」だと思ったのだけれど。
そんなモヤモヤを引きずりながら夜道を帰るゆめ。見上げた星空に一番星(道標)が輝いていない辺り迷える心境を表していますね。芸コマ。ってなトコへすばる君が登場。というかいつの間にか男子部敷地に来てしまったゆめへ声を掛けたわけですが。
「ちょうど良かった。言いたい事があったんだ」
神妙な口ぶりでいったい何を? と思ったらランキング優勝とS4戦連覇のお祝い、そして突然の別れを告げるのでした。と言っても物理的なお別れではなく気持ちの問題で、大きく成長したゆめと肩を並べるべくアイカツに集中したいとの事でした。嗚呼すばる君ってばゆめをそこまで…。
「わかった、ライバルだもんね!」
なーんてすばる君一世一代の告白を華麗にスルーしちゃうゆめ。あらあらまあまあ。目を見て話せず視線を逸らしたり水面越しに語ったり、意外(?)とシャイなすばる君が勇気を振り絞って気持ちを伝えたってのにこの有り様でございます。するとすっくと立ち上がったすばる君はゆめの前に立って右手を伸ばし…肩でも抱くかと思ったらほっぺをびろーん! 脈ゼロの相手へ「続きは~」と言った所で全く伝わらず、ただただつねられて怒ってるゆめへ淋しい瞳を向けて立ち去るのでした。ああ不器用な。ってな一部始終をこっそり見ていてからかうみなさん、男同士でこれはバツが悪い(笑。しかしかなた君は人の事笑ってる場合じゃないでしょうに。あと登場当初ゆめにフラグを立ててた望王子は結局何も無いまま終わるのか。何なんだよもう。
朝靄の朝カツにてゆめと行き会ったローラはモヤモヤの原因探し・忘れ物探しに誘ってゴー! このキャッキャシーンがナントモ仲良くて響く。本当のライバル云々言う割に2ndシーズンではゆめ&ローラの絡みがそれほど無かったため余計響きます。メーターさんも同じ思いなのか作画も気合い入ってました(笑。そこから二人の思い出巡り、第29話の直接対決、第35話で「あの力」について語り合ったハーバー、そして第49話にてひめ様と約束した浜辺…などなど全て1stシーズンで描かれたドラマって辺りビミョーにモヤモヤします。要するに2ndシーズンではここへ至るに取り上げるドラマが無かったという事ですから。ってなトコへひめ様がひょっこり登場。
「私もここに来る度思い出していたのよ」
するとローラが背中をポンと押して宿命のツーショットへ。S4戦で負けて以来頑張り続けた今の私と再び勝負してほしい、対するひめ様もまたこの1年で培ったものを懸けて可愛い後輩の実力を見極めたい。というわけでゆめ&ローラのエピソードと思いきやここで突然ゆめvsひめ様のステージバトルが決まってしまいました。え? それって次回大トリのネタじゃなかったの!? ってな具合に少々ポカーンとしながらCMへ。
Bパートはさっそくゆめひめ対決の会場であります。さくさく。いつもの四ツ星メンツが固唾を呑んで見守る客席をチラリと映し…対決ライブの報せを聞いて駆け付けてきたアリアも参戦! ゆめひめ共に縁が深いアリアとしては途中下船してでも駆け付けたいステージではありますが、こう簡単に戻ってきちゃうと別れの云々がすっかり茶番に。まあ一時のきららなどもフツーに日本に来ていたので今さらなんですけど。
そういやアリアも2nd後半の目玉だったのに思いの外 印象に残らないキャラで終わってしまった感じ。四ツ星に入ってアリスちゃんと共に後輩カツドウに励む立ち位置と思いきやそれもなく、さりとて学園対抗の形でゆめに意識改革をもたらすわけでもなく、ふわふわとお花を出してふわふわ回っているうちにお船に乗って去ってしまった。まさか決勝トナメにすら残らず終わるとは。そもそもひめ様が連れてきたアリアを何故VAに入れたのか今になっても理解に苦しむ。
「私のアイカツの原点はひめ先輩だから!」
本番直前の控え室にてゆめ&ローラの短い会話。ゆめは自身の原点と向かい合えるワクワクに胸を躍らせ、そのワクワクがローラのヒントになればと伝え…というシャイニングラインの前振りをチラリ。なるほど今回サブタイはそういう事だったのね。
「奇跡の輝きをあなたに!」
そしてゆめひめ並んでコーデチェンジへ。ここへ至るにもう少しドラマがあれば感慨深いヒトコマでしょうけど、昨年のS4戦以来この丸一年大した進展もなく、2nd終盤でパッと出てきてパッと対決では単なるノルマ消化のようにしか見えず辛いトコ。毎回レビューを書いてる私ですらこんな印象なのだから、フツーに見ているだけのお友達はこのラスボス決戦(?)をどう見るのやら。ゆめは太陽のドレス「エターナルレインボーコーデ」、対するひめ様は月のドレス「エターナルプリンセスコーデ」へ着替えてキメ。初披露の月のドレスは淡い色使いがひめ様にドンズバで、黄金の翼の煌めきもスペシャル感アリアリでした。今回限りで終わりなんてもったいない。
月と太陽が並んで現れる壮観かつ荘厳なステージオンから――
「月のドレスよ。うふふ、驚いた?」
驚くゆめへお茶目な笑顔を湛えるびっくり箱のひめちゃんかわいい。ってなトコから始まった対決曲は大方の予想どおり「スタートライン」でした。2年続けたストーリーのコンセプトテーマであるこの曲はゆめひめ対決の曲として最も相応しい、やはりスターズはスタートラインで始まってスタートラインで締めるのだなあ…と頭では理解しながらも今いち気分が上がらないのはやはり途中のドラマがスッポ抜けているせいか。経緯も何も判らない月のドレスを引っさげて、そろそろ最終回だからはい最終決戦、みたいな流れでは感激の前にポカーンとしちゃいます。
映像自体はさすが最上位ドレスのデュオステージだけにキラキラMAX、イントロ入りのドッカーン!やそこからのオーラ発動まで目映いほどのエフェクトがステージを飾っていました。もはやキラキラすぎておっさんには目が眩む(笑。背景の月がサビ入りのドッカーン!で太陽に変わるギミックはいかにも月vs太陽の対決っぽく、今やひめ様と双璧を成すゆめの実力が伝わってくる演出でもあります。曲頭では「やっぱりスタートラインか」と思ったけれどサビ入り辺りから何やらしみじみ見入ってしまった。ホントに終わってしまうのだなあ。
目を閉じて静かに結果を待つゆめの横顔が妙に美人で驚き。気合い入ってます。例によって左右から伸びたグラフがセンターに差し掛かり、次の瞬間告げられた結果は――
「勝ったのは…虹野ゆめ!」
閉じた目を開いて見ても信じられずに固まるゆめ、すると隣のひめ様が自分の事のように大喜び! 目を掛けていた後輩が自分を越えてくれた、先人にとって何よりの恩返しを全身で喜ぶひめ様…昨年のS4戦で勝ち逃げしてしまったモヤモヤもこれで解消されたでしょう。しかし衆人環視のステージ上で何と大胆な(笑。まあ勝敗自体は既定路線であり、上でグダグダ書いた理由によって絵面ほどの感慨が無かったのは結構残念。一年来の決着を盛り上げる下ごしらえがあまりに少なすぎました。ううむ。
「ほんとだ、ゆめ…ワクワクして大事な事思い出したよ」
ってな師弟対決(?)の感動を目の当たりにしたローラは先のとおり自分の忘れ物に気付きます。観客が退けて空っぽになったホールを感慨深げに眺めるひめ先輩は寄ってきたゆめとヒトコトフタコト、続いて現れた感激アリアをあやしながら、ナチュラルにローラへバトンを渡すのでした。この気遣いはさすがひめ様。
「月と太陽が揃えば最強よ。私と組みなさい」
一方船上で決戦を見ていたエルザ様は相変わらずの調子でひめ様を誘い、今度は月のドレスを手中にすべく立ち上がった。「奪ってみせる」の言葉尻と裏腹に嬉しそうな表情は漂う大洋に標を見つけたが如く輝き、そんな笑顔を見守るレイさん&きららも一安心でありましょう。でも月&太陽ユニットなら今回ステージの二人で組んだ方がいろいろ話が早いような気が(笑
「ゆめのステージ最高だった! 間違いなく一番星だ~!」
「だけど…次に勝つのは私!」
例の浜辺で夕陽に叫ぶ胸の内、ゆめのステージを見て思い出した「忘れ物」とは本当のライバルへの感謝と越えたい思い。追って追われて互いに高め合う、ひめ様を追って高みに立ったゆめを今度は私が追い落とす。その強い決意は互いの瞳を熱く滾らせ、正面切って眼光を交じらせるとその勢いでゴッツンコ! ってなトコから再戦の指切りを交わし仲良く寄り添って締め。夕陽を望む優しい空と寄り添う二人のロマンチックが止まらない。嗚呼。
今回はむしろこの話がメインと思っていたので二人の思いに一安心しつつ、まさか丸二年に及ぶ関係をこれで纏めて旅立っちゃわないよね?という危惧が。とはいえこのタイミングでローラが勝っても負けてもビミョーな幕引きなので、あえて白黒付けず未来に託す形で締めた方が綺麗に収まるかもしれない。というわけで次回ついに最終回、はたしてどんな形でお話を纏めるのか楽しみだけどかなり寂しい今日この頃です。
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