iPhone:単3電池使用の予備電源 兼 充電器「多摩電子 T-5001」を使いこなすぞ。
自転車で移動中にiPhone4でGPS系のナビやロガーを使用していると、ただでさえ持続時間の長くないバッテリーがどんどん減ってしまうので、みなさんと同じように私も予備電源を用意することにしました。
私の求めた条件は、1)USBからだけではなくコンセントから充電できる、もしくはエネループが使えること 2)iPhoneのバッテリーがほぼ空になった状態から100%まで充電できること 3)携帯に便利な大きさで、なおかつ自転車に搭載しやすいこと の三つです。
この条件でいろいろ調べてみると、いちばん良さそうなのはSANYOの「eneloop mobile booster KBC-L2BS」でした。ただちょっと値段が高いのと、ちょうど私が探していた時期にアマゾンでも近くのショップでも品切れで入手できなかったため様子を見ていたら、偶然覗いたカメラ屋さんにあったのがこの単3形アルカリ乾電池式充電器「T-5001」(多摩電子工業製 inG.ブランド)で、ネットでの評判は少なかったけれどまあ使えるということだったし、アルカリ電池4本付きで1240円という手頃さだったので試しに買ってみたのです。
で、どうだったかというと「条件付きで、使える。そして思わぬところに利点があった」です。
今回はそのあたりを書いてみます。
結論は「使える。ただしメーカー保証外」となります。
メーカーサイトの商品ページにもパッケージにも書いてないし店員さんに聞いてもわからなかったのですが、じつはパッケージを開けて台紙の内側の説明書をよく読むと「単3形アルカリ乾電池以外は使用しないでください。充電式の単3形も使用できません」と書いてありました。
ただ、不思議なことに、どう見てもまったく同じ製品であるサンワダイレクトの「700-BTN001」の説明には「eneloop等の充電式電池も使用可能!」となってます。
こうなったら試してみるしかないということで、とりあえずやってみたところ、本体バッテリーが8%まで減った状態から100%まで、iPhoneを静止状態にして、およそ3時間ほどで充電できました。とりあえず良かった。これで条件 2)もクリアです。家にある単3エネループが活用できます。もちろん充電しながらの使用も可能です。ただしその場合は充電時間が長くなり、100%近くに達しないこともあります。
じつはこの「T-5001」、ときどき「充電機能はこのアクセサリではサポートされていません」という警告が出て、その後はまったく使えなくなってしまうのです。
これはアルカリでもエネループでも同じです。最初はいつ出るかわからなかったのですが、何度か試していくうちにほぼ再現できるようになりました。
どうやら新品の(新鮮な)アルカリやフル充電されたエネループなら大丈夫なのですが、いったん本体の充電に使ったものを外して、しばらく経ってから再度継ぎ足そうとするとこの警告が出る場合が多いようです。
そこで、私は使い方を統一することにしました。
本体のバッテリーをできるだけ(10%代まで)使い切る → エネループフル充電(または新品アルカリ電池)のT-5001をつなぐ → 本体が100%近くに復帰するまでT-5001を外さない → 本体の充電が完了したら外して終わり。帰宅してT-5001のエネループを再充電するか新品アルカリ電池にチェンジする。
今のところこのサイクルが最も効率が良く、エラーが起きません。本体の充電が100%近くまで復帰する前にT-5001を外して、また減ってきたからといってつなぐと、たいていの場合警告が出ます。それから充電中にバリバリ使うと警告が出やすい気がします。なのでそういうことをできるだけしないようにするわけです。ちょっと気を使いますが仕方ありません。
それにしてもこの警告、メーカーが推奨している単3形アルカリ乾電池でも出るので、いちおう多摩電子のお客様窓口に電話で問い合わせました。
窓口の回答は「iPhoneは要求する電圧のレベルが非常にシビアで、きっちり6V(1.5Vx4本)以上出てないと充電できないようです。したがって使いかけの電池だと警告が出てしまうことがあります。また充電式の電池は元々1.5V出ないものがあることから、公式には使えないと表示しています。使える場合もあると思いますが、きちんと充電できるとは言えないのです」ということでした。ご担当者の落ち着いた口ぶりから、この症状はすっかり把握してることがわかりました。
なるほどね。私の実感とも符合してますので、そのとおりなのでしょう。
とりあえず他のものに買い換える気もないので、この特性をアタマに入れつつ、しばらくは使っていこうと思います。立ち上げているアプリにもよりますが、私のような使い方なら本体とT-5001をあわせればほぼ一日使用できそうですし、不安なら予備の電池を持つなり出先で買うなりすれば良いだけのことなので、まあいいでしょう。このへんは入手が容易な単3形のメリットだと考えることにします。
それにもう一点。T-5001にはこれを使い続けたくなる「思わぬメリット」がありました。
条件 3)携帯に便利な大きさで、なおかつ自転車に搭載しやすいこと。これですね。
携帯性は問題ありません。過不足なくすっきりしたデザインです。それよりもとくに良かったのは自転車への搭載方法のほうです。いや、単なるラッキーなんですけどね。
予備バッテリーを使う場合、どうしても解決しなければならないのは、走行中使用したいときにそれをどこに設置するか、という問題です。
なんとなくハンドル周りやトップチューブ前方にスペースがとれないだろうかと考えていたのですが、ふと思ってサドルバッグに入れてみたら、ケーブルの長さが測ったようにちょうどピッタリだったのです。
ええそれだけです。
でもこういうのは非常に気分が良いのですよ。
T-5001は電池ケース部分とケーブルが一体型なので、もしも少しでも長さが足りなかったらアウトでした。iPhone4付属の純正ケーブルより約10センチ短いですから、危なかったです。
こんな具合にサドルバッグにT-5001を横向きに入れてケーブルを横に出し、シートチューブの上端あたりでベルト固定します。
そしてそのままトップチューブにまっすぐ沿わせて・・・
ヘッドチューブの上端でベルト固定し、iPhoneに向かって立ち上げるとこの状態。まさにジャストなおさまりです。
もちろんハンドルを左右一杯に切っても問題ありません。
フレームサイズやシートポストの長さが異なる方ではこうはいかないかもしれませんが、20"のTrek FXシリーズだとこうなるのです。
というわけで、この自転車への搭載方法問題は、簡単かつきわめて優雅に解決しちゃいました。
ちなみに二カ所のケーブル固定には、PC用のケーブル束縛バンドを使用したのですが、これも偶然手元に長さが合うモノが何本もあったので、一円も一秒も使わなくて済んでます。
すごく古いストックなので今あるかどうか知りませんが、たしかPowerBookの3400の頃に新宿西口のモバイル用品店で買ったBurstの「Smart Tie」というベルトで、長い方をヘッドチューブに、短い方をシートチューブに巻き付けました。
まさかこんなときに役に立つとは思ってなかったけど、大事に持ってて良かったです。日頃からやたらと物持ちの良い自分を誉めてあげたいと思いました。
さて、こうなるとあとはもう防水対策だけですね。こちらについてはいよいよ次のエントリーで、秘策(笑)をお目にかけたいと思います。
たいした内容じゃないのに毎度長々とすみません。今回も最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。
では。
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コメント
大変参考になりました。ありがとうございます。
投稿: twicch | 2012年12月27日 (木) 15時00分