「つくばサイクルシェアリング実証実験」に参加しそこねた話
どうも、タニグーです。
今日、所用で筑波研究学園都市に行くことになったので、それならば今月いっぱい実施中だというサイクルシェアリングの社会実験に参加(=体験)してみようじゃないのと、静かに意気込んで出かけたわけです。
これです↓
つくば市│つくば市サイクルシェアリング実証実験(2月1日~28日)
https://www.city.tsukuba.ibaraki.jp/13/883/10076/014525.html
これはつくば市が「より良い自転車のまちつくばを目指して」行う、なかなか大切な実験なのです。たぶん。
しかし結論から言うと(というかタイトルで言ってますが)、思ったように参加することはできませんでした。
今回はそのあたりの話です。
---
研究学園都市に到着した時点で、所用の約束の時間まで一時間少々余裕があったので、さっそくiPhoneで利用サイトにログインし、周辺5カ所のポートのどこに何台空きがあるかチェックしました。
利用可能な自転車数 0台。
え、 ここも空いてないのか。
そうか、駅で借りて目的地まで利用。
それがいちばんありそうなパターンだしね。
それなら「イーアスつくば」で借りよう。
ここがいちばん近いし。
うわー、ダメだ。
よくわからないけど繁華街ではなさそうだし、意外と空いてるんじゃないか…と思ったけどここも0台。
いや、もしもここに空きがあっても遠くて時間的に無理なんだけど、念のため…
あ、…やはり0台。
なんと全滅。
まさか1台も空いてないなんて…。
こんなに人気があるんだと、正直びっくりしました。
広くて整然とした街の中を自転車が走っているのはほとんど見かけないのに、実はそうとう使われているらしい。そうかそうなのか。それなら仕方ない。ぼくは乗れないけど、自転車がそれだけ乗られてるってことは喜ばしいことではないか。
そう思うほかありませんでした。
でもきっと、短時間利用がメインだろうし、朝イチで借りた人の返却があるかもしれないので、時間の許す限り待ってみようかと、「イーアスつくば」に行ってみることにしました。
新しくて巨大なショッピングモールです。
あそこなら多少待つことになっても時間潰せるし。
じつは中に入るのは初めてです。
三越もあるのね。おしゃれだなあ。
これは入り口の目の前にある駐輪場。
もちろん無料です。
他にもこういった駐輪場が、施設の周囲に大小いくつもあります。
とにかく広いモールなので、大規模な駐輪場が一カ所に固まっているよりずっと便利だと思います。
その広い敷地の中を、事前に印刷してきた地図を見ながらシェアサイクルのポートを探して歩きます。
あったあった。
建物の脇の駐輪場に、目印ののぼりが立ってます。
実証実験の説明パネル。
細々と書いてありますね。
買い物にきてる人は読んでるかな。
ここでこういうことをしてるんだけど知ってますか?これがなんだかわかってますか?というあたりも知りたいです。
・・・そんなことより、自転車あるじゃん。
それも5台も。
自転車はいわゆるママチャリです。
さっき確認してからほんの10分ほどの間に、こんなに返却されたの?
それとも空き情報が間違ってたの?
常識的にはおそらく後者だろうなとは思いましたが、時間もないことだし、あれこれ考えずに早速借りてみることにしました。
この貸し出しの仕組みがユニークなんです。
1.専用駐輪場にある自転車後部のQRコードを携帯電話等で読み込む。
↓
2.メールが作成されるので、そのまま空メールを送信。
↓
3.自転車番号と鍵番号が返信され、貸出手続き完了。
↓
4.メールで届いた鍵番号で自転車の鍵(前後輪)を開錠し、利用する。
ということになってます。
ぼくの端末はiPhoneだからケータイのようにバーコードを読むことはできないので、いつも使っている「NeoReader」というアプリを利用しました。
するとアプリ内に、送信先のメールアドレスとタイトルと本文が取り込まれるので、面倒だけどそれをコピペして、事前登録してある携帯メールアドレスから送信します。
これで鍵番号が返送されてくるはず……なのですが、いつまでたっても何も来ません。
コピペの際にミスをしているのかと、何度かやり直してみましたがダメでした。
時間がないので焦ります。
仕方ないので表示されているサポートに電話をしました。
そしてわかったことは…
「いま自転車の再配置作業を行っているため、もうしばらく利用できません」
--- えええええ、それはまったく知りませんでした。
「会員の方には一昨日メールしたのですが」
--- ぼくは昨夜登録したばかりなので。
「利用画面にログインすると、お知らせが表示されるはずですよ」
--- え、ほんと?ぼくが見逃したの?よく見てるつもりなんだけど…
「利用の再開はお昼頃を予定しています」
--- あと1時間か。でも時間がない。今日はあきらめます。。。
というわけで、結局利用できなかったのです。
がっくりこん。
今回はこれがないと困るという用があるわけじゃなし、実際にやっているところを垣間見ることはできたから良いかと。
今度はそう思うしかありません。
しかし、「ログインするとお知らせが表示される」というのが少々ひっかかりました。
手元の画面は、いかにも実験用の仮画面らしく、シンプルすぎるほどの情報量で、何度見直しても「お知らせ」なんてありません。
サポートの人が言ってることはわからないままだったけど、まあこれも実験だから仕方ないのかなと思うことにして、用事に戻りました。
そしてさきほど、これじゃネタにもならないけど、いちおう記録のためにブログ書くかと、サイトを立ち上げてみると…
これのことか。きっとここに書いてあったんだ。
(← http://www.cc-cycle.chodai.co.jp/tsukuba/pc/ からログイン後の画面)
ぼくは昨夜の登録時からログインにはiPhoneを使っており、PCサイトからログインしなかったので、このページは見ていません。
地図や詳しい情報は冒頭にあげた市のサイトからダウンロードして読んでいたし、利用登録の際にはバーコードを読むところからすべて携帯端末での手続きで流れるので、完全に見落としていたのです。
せめて携帯ログイン後の画面に「お知らせ」を表示してくれていたら読んだだろうけど、それがない以上、「いまはシステム全体を利用できない状態」だと知る術が、現地にはありませんでした。改善すべき点ですね。
こういうことを洗い出すのも実証実験の大切な役割だと思うので、何らかの方法で運営者にお伝えしようとは思います。
というわけで、自転車の利用はできなかったけど、小さな課題をひとつ炙り出したということで、陰ながら参加した意味はあったかもしれません。
ちなみに、筑波研究学園都市周辺の表通りはほとんどが自歩道で、とくに幹線道路沿いの歩道はラインとペイントで歩行者用と自転車用に区分されているようです。車道に自転車レーンのようなものは見受けられません。
そのせいかどうか、今日この街の中で見かけた数十台の自転車の100%が、歩道を走行していました。買い物ママさんのママチャリも、ヤングな男女のクロスバイクも、ガチガチにキメたおじさんローディも、一台残らず、すべてです。
元々人の少ない地方都市のそれも平日の昼前という時間だとはいえ、ただの一台も車道を走る自転車がないというのも、これまた特殊だなぁとは感じました。
これが朝夕の通勤通学タイムだとどうなのか等々、あらためて自分の目で見たい気もしますが、それ以前に、この町の道路の作り方も他の都市同様に、自転車という存在を想定していなかったようにしか見えませんし、そもそも自転車に乗ってる人も非常に少ないので、だいたい想像がつきます。
JAXAをはじめ、最先端の研究施設が立ち並ぶ先進都市も、道路に関しては先進的でもなんでもないみたいです。
この環境で「より良い自転車のまち」を目指すつくばがこれから何を見せてくれるのか、自転車乗りとして、同じ茨城県民として、期待したいところです。
では。
↓ランキング参加中。クリックしていただけると喜びます。
にほんブログ村 人気ブログランキング
↓グーグル先生のおすすめはこちら
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント