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注目のTD-LTE

 先日上海にNGMNコンベンションで出張したおり、お目にかかりお話をさせていただいた日経エレクトロニクスの中道記者がTD-LTEについて記事を書かれていますので紹介します。日経エレクトロニクス6月28日号P71よりP78。

 次世代移動体通信LTEにはFDDベースのLTEと、TDベースのLTEとがあります。いずれも標準規格として認められていますが、TD-LTEの現状と将来については、中国独自の規格として軽視される傾向がありました。実はかく云う私もこのコンベンションに参加するまで、その一人だったのですが、いまはそれが思い込みであったと反省してます。

 中道記者の記事:「中国だけじゃない世界に広がるTD-LTE。中国政府が推進するTD-LTEが、世界で普及する兆しを見せ始めた。 背景には巨大な中国市場に参入したいという企業の思惑がある。(中略)日本企業はTD-LTEの動向をにらみつつ製品開発をしてゆく必要がありそうだ。」と記事の冒頭に書かれていますが、まったくその通りと思います。 とても、丁寧に取材をなさった上、記事を書かれていますので、ぜひご一読する価値があると思います。 中国は世界を動かすということを実感させられます。


 

LTE第3回パテントプール会議

LTEの第三回のパテントプール会議が米国ワシントンDCにて先週開催されました。 世界中から登録された有力企業32社から50人以上のご参加をいただき、3日間にわたり熱心な討議がひらかれました。
日本からも有力数社がご参加をいただき、世界中の方々と討議に加わられました。

残念ながら、会議自体の内容には触れることはできませんが、このような熱心な討議に見て思うのは、欧米からのご参加者は当然として、とくに中国韓国のご参加の方々(若い方々が多い)が理路整然としっかり英語でご意見を出されることです。国際会議での通訳なしの世界ですので、そのなかで英語でどれだけみずからの主張をしっかりといえるかが大事かということです。 英語自体に流暢である必要はまったくありませんが、しっかりとした論理で主張を行わないと、その議論から浮いてしまうことになり、主張が無視されることにもつながってしまいます。

以前にも書きましたが、専門知識の深さは当然として、英語力、論理的な思考はこれから国際的にご活躍される方々には必須の素養と思います。

ワシントンDC市内の風景を
IMG_0695.jpg

上海NGMNコンファレンスに参加しました

 先週2日から4日まで上海で開かれていたNGMN(次世代移動体通信ネットワーク協会)のLTEコンファレンスに参加してきました。全世界オペレータ、ベンダーから400名ちかくの専門家の方々があつまり、LTEのビジネス、技術など現状と今後につき熱心な討議が行われました。弊社もパテントプールの推進団体のひとつとして、欧州と日本チームが合同で参加してご関係の方々とお話をしました。日本からもドコモほか数社がご参加されていましたが、やはり地元中国のチャイナモバイル、フアウェイ、ZTEなど多数の参加と、欧米・韓国の有力企業の多数参加が目立ちました。日本勢の姿は残念ながら少数でした。
上海
 今回のコンファレンスでもっとも印象的だったのは、TD-LTEの着実な進化と、欧米勢の積極姿勢でした。どちらかというと、TDは中国だけと勝手に思い込んでいただけに、今回そのTDの技術的なメリットには十分に納得させられました。データとの親和性とECO SYSTEMという点が進んでいることがよくわかりました。

 実に久しぶりに上海を訪問したのですが、そのあまりの変化のスピードに驚かされました。都市自体は大変豊かになって美しくなっているのですが、ただ人々が忙しくとてもイライラしているようで、なにか疲れるような感じを持ったのは私だけでしょうか。きっとここで生活するには大変な自己主張のエネルギーがいるのではないでしょうか。

最後に美しい夜景を。
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toshifutamata

Author:toshifutamata
東京大学政策ビジョンセンター客員研究員。国際知的財産戦略研究。ライセンシング戦略。パテントプール。標準化戦略。中国・韓国知財動向研究。日本知財学会会員。

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