「杉並病」についてのメモ

昨日(3日)は大阪府寝屋川市の「寝屋川病」についてでしたが、その時にちょっと出ていた「杉並病」について。
雪どけ水は「寝屋川病」もごく最近まで知りませんでしたが、「杉並病」はもっと知りませんでした。
ふうん、こんな問題があったなんて。しかも他人事ではない…ゴミ処理場は全国どこにでもあるのですから、これは全国どこにでも起きうる問題です(・へ・)
寝屋川は民主党・樽床伸二議員とかかわりが深く、杉並の前区長は日本創新党・山田宏氏。松下政経塾出身者にはエコ利権みたいなものがあるんじゃないかと邪推をしたくなります。
あ、そういえば政経塾出身ではないけれどエコユリ(自民党・小池百合子氏)なんて呼ばれる議員もいたなぁ…(*_*)
まずはウィキペディアから引用。
(引用はじめ)
杉並病
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%89%E4%B8%A6%E7%97%85
杉並病(すぎなみびょう)は、東京都杉並区の不燃ごみ中継施設「杉並中継所」周辺で発生した健康被害である。
この施設は、収集した不燃ごみを江東区の処理施設に運搬するに当たり、圧縮・積み替えを行うため建設されたものである。1996年の操業開始以降、付近で異臭や住民の体調不良が多く発生した。2002年、住民の申請により公害等調整委員会が被害の原因は杉並中継所の操業に伴って排出された化学物質である旨の裁定を行い、都は損害賠償を行っているが、健康被害は継続している。
尚、杉並中継所は2009年3月31日をもって廃止された。今後の中継所跡地利用に関しては未定である。
症状・原因
症状は呼吸器系・目・皮膚など多くの臓器にわたる。呼吸困難となり入院を余儀なくされたという重症例もある。
原因物質は判明していない。市民団体は廃プラスチック処理の過程で生じるプラスチック由来物質であると主張している。一方、東京都は排水に含まれる硫化水素であるとしている。
(引用ここまで)
確かに寝屋川市で起きている健康被害に似ています…。ただ杉並区は施設を閉鎖したのですね。営利企業に丸投げした寝屋川市とはそこが違います。
もう一つ今度はブログから。杉並区議・松尾ゆり氏のブログ『杉並わくわく会議・松尾ゆり』から引用。同じ「ゆり」でも違いますなぁ(^o^)
ちなみに記事は2年前のものです。
(引用はじめ)
杉並病は終わらない
http://suginami-waku2.net/2008/07/post_106.html
7月6日に「杉並病をなくす市民連絡会」の健康調査報告集会がありました。報告の中で会の私たちが申し上げたことは、「杉並病被害はあいかわらず続いている。それは、新しく引っ越してきた人たちが、井草にきてから症状が始まった、と何人も証言していることからも明らか」ということ。そして「中継所は廃止されることになったが、それは杉並病の解決に直結するものではない。健康調査、原因究明、被害者の救済・治療などが行われないかぎり杉並病は終わらない」ということでした。
またプラスチック・リサイクルの広がりによって、各地で第二第三の杉並病が発生していることも指摘しました(寝屋川市では「寝屋川病」と称するようになっています)。この日は支援科学者のグループからも参加してくださり、多くの示唆をいただきました。
これに先立つ6月25日の清掃・リサイクル特別委員会では、杉並中継所の廃止について区からのコメントがあり、私も確認のため質問しましたが今年度中(2009年3月まで)に廃止するとのことです。このことは東京新聞などでも報道されました。
4月から23区のプラスチックごみが「可燃ごみ」に分類されるようになり、大幅に減量されています。杉並でも容器・包装プラとペットボトルは資源回収、その他プラは焼却となったため、「不燃ごみ」は4分の1に減っています。この変更を受けて23区のごみを管理する「一部事務組合」では10カ所ある不燃ごみ中継施設のうち、杉並中継をふくむ5所を廃止する方針を打ち出しています。
廃止になった場合の問題点として一つは、不燃ごみをどこへ持って行くのかということです。杉並中継所にごみを持ち込んでいる中野・練馬区も同じ問題に直面します。江東区へ直送するのか、近隣に残る中継所に持ち込んであいかわらず圧縮を続けるのか。この点について「他の中継所で圧縮を続けるのですか」と質問したところ「中継所は圧縮はしていません」という仰天の答弁が返ってきて絶句しました。これは訂正していただくべきだと思います。
もう一つは、中継所の施設の後利用です。この施設はもともと都のものだったのを「清掃事業のための施設」という条件で委譲されたものであり、他の用途に使うわけにはいきません。「清掃事務所の移転・集約」などを検討しているとのことでしたが、昨年の「環境清掃審議会」では「プラリサイクルのための施設を区内に」という文書が出されたことがあって問題になったことがあります。プラ圧縮(プラリサイクルの中間施設では収集されたプラスチックを約4分の1に圧縮しています)が別の形で続けられるのであれば、杉並病の悪夢は消えることがありません。この点については、警戒が必要だと思います。
(引用ここまで)
その後はウィキペディアで指摘されたような経緯をたどったのだと思われます。つまり施設は閉鎖されたが健康被害はまだ続いたまま…。
2010年代にまだ公害病なんてものが存在するとは…。正直過去の遺物だと思っていました。しかも環境を謳った施設から(_ _)
ともあれ今日のところはメモ書きのみ。これは当然、杉並・寝屋川以外の土地でも発生が予想されます。今後もチェックしていく必要があるでしょう。
環境は大事だと思いますが、健康被害が発生するのでは、せっかくの施設もゴミにたかる害虫としか言いようがありません。
リケン虫だな…(-_-メ)
利権蹴り(リケンケリ)
【結論】クリーンは怪しい【警戒】
お粗末さまでした(^o^)
テーマ : 環境・資源・エネルギー - ジャンル : 政治・経済
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コメント
No title
この廃棄物処理空気汚染公害と同じ健康被害が、千葉県野田市の産廃処理施設周辺2kmぐらいで起きています。県も業者も作業の実態を明確に答えてくれません。空気の調査も正確な方向をしていませんが、普通にはない有機青酸化合物も数種類、検出されました。。市の健康調査に1万人あまりの人が回答しました。建材などプラスチックを含むごみ処理では、どこでも同じことが起きる可能性があるので、しっかり調べて欲しいものです。
千葉県野田市のごみ処理空気公害は今
始めて投稿したけれども届いたかなあ?
野田市で同じような公害が産廃処理施設から起きていることのお知らせでした。今までのごみ処理汚染で見落とされていた問題が、広く起きていると思われてなりません。被害者はたいへんな苦しみで、だんだん重くなって今す。
野田市で同じような公害が産廃処理施設から起きていることのお知らせでした。今までのごみ処理汚染で見落とされていた問題が、広く起きていると思われてなりません。被害者はたいへんな苦しみで、だんだん重くなって今す。
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2011年なのに公害病ってありえねぇだろ!!
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