ところで二大政党制でいいのか…という疑問
まずは現在、入院・加療されている『晴天とら日和』管理人の「とらちゃん」さまにお見舞い申し上げます。一刻も早い快復をお祈りいたします(T_T)
ここ数日来の、政治とカネを巡る問題(って、結局どんな問題?)を眺めて感じることは社民党の存在感が薄いこと(+_+)
しょせん民主党内の問題と言ってしまえばそれまでですが、国民新党の亀井金融相は喋りまくっています。必ずしも正しいと限らない話も含めて情報発信には成功したようです。
下世話で恐縮ですが、民主党の混乱は社民党が主導権を握るチャンスだと思います。たとえばここで(しつこいですが)企業・団体献金の廃止で発破をかけるとか…(ーー゛)
そもそも旧自由党を権力基盤とするはずの小沢幹事長が、民主党内でここまで勢力を伸ばしたのは左派の政策を取り入れたから。
永住外国人の参政権とか選択的夫婦別姓とか…もちろん民主党内にそれを受け入れる余地があったからですが、しかし「保守」の小沢氏が受け入れることに意味があったわけです。
例えばですが「菅直人代表」だったら支持者の賛同を得ることが難しかったことでしょう。人事と政策、両面で左派色が強くなりすぎてしまいます…(^_^;)
元自民党幹事長で「保守」の小沢氏だったから、無党派層も安心して左派色の強い政策を受け入れたのです。それと引き換えに民主党は左派層の支持を得ることに成功しました。
左派だって民主党という大政党に自らの政策を売り込むことに成功したわけですから万々歳でした。
ただし民主党は決して左派政党ではありません…あくまでも選挙対策上の擬態。そこが混同してはいけないところです(^_^;)
なぜ「保守」の小沢氏が左派色の強い政策を取り入れることができたのか…それを可能にしたのが「政権交代可能な二大政党」というマジックワードです。
もともと「政権交代可能な二大政党」は保守陣営が言いだしたこと。湾岸戦争後、政治の意思決定を迅速なものにするために財界主導の議論で進められました。
そして「政権交代可能な二大政党」を実現するために、主流派の黙認のもと小沢氏は左派層に手を伸ばす…それは左派に共感したからではありません(少し大雑把にまとめての話)。
状況が変われば切り捨てられてしまう可能性も少なくない中で、左派はいつまで「小沢一郎」に頼るのか?ここは考えて良いところです(^^)
要するに現在の民主党が左派色を強めていても、それはあくまで選挙対策上の話。民主党本来の姿は「財界主導」の「保守政党」なのです(あくまでも大雑把な話ですが)。
そして、それと逆のことを自民党内でやったのが小泉純一郎元首相でしょう。こちらはイラク戦争も追い風になり、右派の主張を取り込むことに成功しました(-_-メ)
小沢氏主導の元で左派の支持を取りつけ極限まで肥大化した民主党。同様に小泉氏主導の元で右派の支持を取りつけ、やはり極大化(あの郵政選挙!)した自民党。
今の政局は、極限まで肥大化した二大政党が、議論のやせ細った土俵の上で、一ミリの妥協が命取りだとばかりにガチンコ相撲を続けている…そんな姿でありましょう。
そして検察はすでに「右派」に吸収されている、そう考えても良さそうです(^^♪
しかしこんな非妥協的な政治状況は国民にとっても不幸なことです。今の政治に必要なものは行事の役目を果たす第三極。
検察の横暴を止め、小沢氏もたしなめ、同時に国民のために良い政策を提言する。右とか左ではなく現場の知に則って発言をする。そんな勢力が強くなる必要があります。
例えば湯浅誠氏や伊勢崎賢治氏のような。だから、奮起しろって!社民党!!(^o^)
大寒の 雨は愁いが 増すばかり
といっても、今はマスコミもひどいからなぁ…(*_*)
お粗末さまでした(^o^)
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