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     これまで何度かやった、Google Scholarの被引用数表示機能を使って、書籍について被引用数の多い順に並べたものの最新版である。年末にやるはずだったがずれ込んでしまった。

     遺漏が少しでも減るように、今回はWikipediaのList of philosophers(1611人)とList of economists(966人)にいる者について残らず調べることにした。
     この作業によって新たにランクインしたのは、B.G.グレイザー, A.L.ストラウスの『データ対話型理論の発見―調査からいかに理論をうみだすか』、アレクシス・ド・トクヴィルの『アメリカのデモクラシー』、ロナルド・ドゥウォーキンの『権利論』の3つだけだが、何でもやってみるものである。

     Google Scholarの被引用数表示機能を使ったので、昔の文献ほど不利な扱いになることなどは言うまでもない。
     
     また《名著》ということと、邦訳が手に入りやすいという理由から書籍に限ったので、被引用数が多くても論文は拾っていない。
     あと、いかに偉大でも、文学作品は被引用関係を明確にする習慣がないので、西洋世界の思想書の名著リストのようなものになった。これも前回通りである。

     それでも、いつか/これから何を読もうか迷った時のために、何かの役に立つかもしれない。



    (参考記事)
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    順位前回の順位訳書名(邦訳が無い場合は英語書名) 著  者著  者被引用数
    (2014)
    11科学革命の構造 トーマス・クーン 60734
    2圏外データ対話型理論の発見B.G.グレイザー, A.L.ストラウス55127
    32想像の共同体 ベネディクト・アンダーソン 48831
    48Mind in Societyエリ・エス・ヴィゴツキー 46968
    53正義論 ジョン・ロールズ 46877
    65Social foundations of thought and actionアルバート・バンデューラ 40183
    76監獄の誕生 ミシェル・フーコー 36643
    87現実の社会的構成 ピーター・バーガートーマス・ルックマン 31003
    99国富論 国の豊かさの本質と原因についての研究アダム・スミス30221
    104行為と演技 アーヴィング・ゴッフマン 29927
    1110制度・制度変化・経済成果 ダグラス・C.ノース 29539
    1212ディスタンクシオン ピエール・ブルデュー 29008
    1311人間性の心理学 アブラハム・H.マズロー 28619
    1416レトリックと人生 ジョージ・レイコフマーク・ジョンソン 28184
    1519分離不安ジョン・ボウルビィ 27606
    1618哲学する民主主義 ロバート・D.パトナム 27198
    1720孤独なボウリング ロバート・D.パトナム 27195
    1817The Constitution of Society アンソニー・ギデンズ 27075
    1915集合行為論 マンサー・オルソン 26732
    2014幼児期と社会 エリック・H.エリクソン 26596
    2131哲学探究 ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン 25966
    2224ジェンダー・トラブル ジュディス・バトラー 25474
    2323資本主義・社会主義・民主主義 ヨーゼフ・A.シュンペーター 24661
    2421つきあい方の科学 ロバート・アクセルロッド 24279
    2525種の起源チャールズ・ダーウィン24119
    2627Outline of a Theory of Practiceピエール・ブルデュー 24001
    2722資本論カール・マルクス23990
    2826言語と行為 ジョン・L.オースティン 23526
    2941性の歴史 ミシェル・フーコー 22772
    3029精神・自我・社会 ジョージ.H.ミード22686
    3134モダニティと自己アイデンティティ アンソニー・ギデンズ 21748
    3232文法理論の諸相 ノーム・チョムスキー 21666
    3330論理と会話ポール・グライス21663
    34圏外経済発展の理論 ヨーゼフ・A.シュンペーター 21004
    3533危険社会 ウルリッヒ・ベック 20834
    3637社会理論の基礎 ジェームズ・コールマン 20810
    3740雇用・利子及び貨幣の一般理論 ジョン・M.ケインズ 20660
    3835民主主義の経済理論 アンソニー・ダウンズ 20460
    3938人的資本 ゲーリー・S.ベッカー 20439
    4036社会理論と社会構造 ロバート・K.マートン 19751
    4144Society and the Adolescent Self-Image モリス・ローゼンバーグ 19250
    4242The Rise of the Network Society マニュエル・カステル 18820
    4345行動の機構 ドナルド・O.ヘッブ 18594
    4465生態学的視覚論 ジェームズ・J.ギブソン 18387
    4557科学的発見の論理カール・ポパー 18242
    46101民主主義と教育 ジョン・デューイ 18151
    4746オーガニゼーションズ ハーバート・サイモンジェームズ・マーチ 17977
    4839ゲームの理論と経済行動 フォン・ノイマンオスカー・モルゲンシュテルン 17838
    4947ポストモダニティの条件 デヴィッド・ハーヴェイ 17778
    5056スティグマの社会学 アーヴィング・ゴッフマン 17641
    5148経営行動 ハーバート・サイモン 17636
    5255自由と経済開発 アマルティア・セン 17616
    5353暗黙知の次元 マイケル・ポランニー 17273
    5451ポストモダンの条件 ジャン・F.リオタール 17254
    5558知の考古学ミシェル・フーコー 17222
    5650言語行為 ジョン・R.サール 16601
    5759社会体系論 タルコット・パーソンズ 16379
    5861認知意味論 ジョージ・レイコフ 16223
    5970精神の生態学 グレゴリー・ベイトソン16061
    6049プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 マックス・ウェーバー 15948
    6154グラムシ獄中ノート アントニオ・グラムシ 15918
    6263システムの科学 ハーバート・サイモン 15615
    6362対人関係の心理学 フリッツ・ハイダー 15511
    6460大転換 カール・ポランニー 15472
    6566さまよえる近代 アルジュン・アパデュライ 15107
    6664統率・束縛理論ノーム・チョムスキー 15034
    67圏外アメリカのデモクラシーアレクシス・ド・トクヴィル14914
    6843知覚の現象学 M.メルロ=ポンティ 14878
    6968個人的知識 マイケル・ポランニー 14650
    7079美徳なき時代アラスデア・マッキンタイア14565
    7169文法の構造 ノーム・チョムスキー 14548
    7271経験と教育 ジョン・デューイ 14539
    7372Bodies that Matter ジュディス・バトラー 14404
    7452コミュニケイション的行為の理論ユルゲン・ハーバーマス14192
    7567経済と社会マックス・ウェーバー14142
    7673ミニマリスト・プログラム ノーム・チョムスキー 13864
    7774Human Problem Solving ハーバート・サイモン 13646
    78圏外Frame analysisアーヴィング・ゴッフマン 13550
    7976言葉と物ミシェル・フーコー 13310
    8075社会的選択と個人的評価 ケネス・アロー 13272
    8183千のプラトージル・ドゥルーズフェリックス・ガタリ12975
    8277脱工業社会の到来 ダニエル・ベル 12880
    8381アナーキー・国家・ユートピア ロバート・ノージック 12586
    8478A Treatise on the Family ゲーリー・S.ベッカー 12489
    8588グラマトロジーについてジャック・デリダ12392
    8698人間の進化と性淘汰チャールズ・ダーウィン12011
    8794公共性の構造転換ユルゲン・ハーバーマス11981
    88圏外夢解釈ジークムント・フロイト11968
    8987Political Liberalism ジョン・ロールズ 11913
    90圏外権利論ロナルド・ドゥウォーキン11875
    9192危険・不確実性および利潤 フランク・H.ナイト 11709
    9285社会分業論エミール・デュルケム11672
    9390真理と方法 ハンス・G.ガダマー 11642
    9496文明の衝突 サミュエル・P.ハンチントン 11611
    9593資本主義と自由 ミルトン・フリードマン 11482
    9691心の概念 ギルバート・ライル 11434
    97109人間本性論デイヴィッド・ヒューム 11376
    98圏外思考の方法ジョン・デューイ 11258
    9986存在と時間 マルティン・ハイデガー 11182
    100圏外The logic of practiceピエール・ブルデュー11115
    10195意味の復権ジェローム・S.ブルーナー 11073
    102圏外歴史の終わりフランシス・フクヤマ 11038
    10313Judgement under Uncertainty ダニエル・カーネマン 10778
    104圏外再生産 : 教育・社会・文化ピエール・ブルデュー, ジャン=クロード・パスロン10744
    105圏外文化と帝国主義エドワード・W.サイード10721
    10689権威主義的パーソナリティテオドール・アドルノ10666
    107人間行動の形成と自己制御アルバート・バンデューラ 10663
    10897可能世界の心理ジェローム・S.ブルーナー 10596
    109圏外生成音韻論概説N.チョムスキー,M.ハレ10321
    110102科学と人間行動バラス・F・スキナー10242
    111107リヴァイアサントマス・ホッブズ10208
    112100法の概念ハーバート・ハート10185
    113103The Architecture of Cognition ジョン・R・アンダーソン 10003
    114圏外精神分析入門ジークムント・フロイト9990
    115104哲学と自然の鏡 リチャード・ローティ 9904
    11699地に呪われたる者フランツ・ファノン9888
    117圏外社会理論の最前線アンソニー・ギデンズ 9866
    118圏外自殺論エミール・デュルケム9838
    119圏外Langage et pouvoir symboliqueピエール・ブルデュー9784
    120106有閑階級の理論―制度の進化に関する経済学的研究ソースティン・ヴェブレン9658
     
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