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テーマ:京極堂シリーズ大好き!(44)
カテゴリ:京極夏彦
前作「百器徒然袋ー雨」を読んだのが今から5年前になるので,内容については何も覚えていない。記録を見ても内容を示す手がかりはなく,「普通の作家になってしまった。しかし,おもしろい。」とだけあった(再読して日記に書きましたので→こちらからどうぞ)。
今回, 京極夏彦の「百器徒然袋ー風」を読んで改めて感じたのだが,たしかに(って自分の覚え書きに納得してどないするんだという気もするが),「百器」のシリーズは作者京極夏彦にしては珍しく,「ふつうのミステリ」に部類分けされる作品だと思った。表紙に「探偵小説」と打ってあるが,「薔薇十字探偵」に惑わされてはいけない。 榎木津礼二郎は他人に見えないものが見えてしまう,「神」である。したがって,われわれ一般人は,彼の視線でものをみることはできない。 ならば,物語の「筋」から,榎木津元海軍将校を外してしまえばよい。そうすると, 五徳猫…「戸籍の詐取による人の入れ替え」と「被害者と加害者の入れ替え」 雲外鏡…「小道具を使った騙り」と「似た状況を作ることによる犯行現場のすり替え」 面霊気…「冤罪を仕掛ける罠」と「その罠を上回り仕掛け返す罠」 という,「探偵小説(推理までいかないかもしれないが)」おなじみのパターンが見えてくる。 神・榎木津が「見える」部分は,京極堂・中禅寺が「わかる」という形で(2話目では敦子が必要な下調べまでしている),あるいは助手・益田が動くという形で代替でき,物事の進行は薔薇十字探偵がいなくてもつじつまが合うようになっている。 では,このシリーズに榎木津礼二郎がいらないかというと,もちろんそんなことはない。 「榎木津を外せば同じ筋運びでごくごくあたりまえのミステリができあがる」というだけのことであって,このシリーズは彼で始まり,彼がかき回し,彼で終わる,彼のためのものなのである。 とまあ,あたりまえの結論になってしまったが,思わず笑いが声に出てしまう部分も多かった。 おもしろかったの臨場感は,夢追い人の寝屋(so-menさん)の記事で味わってください。 榎木津ファンは,cascadeさんの記事へ! officer104さんの榎木津,京極堂へのそれぞれ一言には納得させられました。 一方,「私はこの榎木津とまったく知り合いになりたくないです。」というswarrowtailさんに共感してしまう自分でもあります。(名,迷)探偵ってだいたいそうかもしれませんが…。 最後に今回気づいたことを1つ。 各話のサブタイトルはしりとりになっていたんだ!! 薔薇十字探偵の慨然/―薔薇十字探偵の然疑/―薔薇十字探偵の疑惑 慨然→然疑→疑惑 そこで-雨-をみると,やはり, 憂鬱→鬱憤→憤慨 と,しりとりになっている。すると,次は「惑溺」あたりから始まるのだろうか? その2では,この作品の「時」やその他の周辺事項について書いてみた。 時代・場所,登場人物をフリーページの京極夏彦メモ(百器徒然袋)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。 「京極氏の友人でもある多田克己氏(京極堂シリーズ・多々良勝五郎のモデルでもある)の妖怪解説書」について日々のあぶく(kiyu25さん)の記事がとても興味深いので,そちらもごらんください(その後「百鬼解読」を読みました。記事は→こちらをごらん下さい)。 ところで,京極堂シリーズ大好き!というテーマがありますので,よろしければご利用ください。 次の日記も読ませていただきました。 いろんなあしあと(serenn04さん) Daily Life with my son(maru012さん) もりっぺ★のほほ~ん(☆もりっぺ☆さん) ながら日記(danke3さん) kiwiって普段はこんなん?w(迷子のkiwiさん) イーヨーのミミ(深町りなさん) カラスの我楽多(瀧飛 烏さん) 未来の予定~ラビ的(みっつ君さん) 京極夏彦の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (京極夏彦)からごらんください。 楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/01/18 05:37:35 PM
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