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2013/02/10

第八十二回コラム「英国におけるファーマシーテクニシャンについて」

 渥美 景子,MSC

 米国には調剤業務などを担う「ファーマシーテクニシャン」(以下テクニシャン)が存在していることをご存じの方は多いと思います。しかし、詳しい業務内容を知っている方は少ないのではないでしょうか。英国でもテクニシャンが存在しており、調剤室の業務をはじめ、病棟業務なども行っています。今回のコラムでは、英国におけるテクニシャンについて取り上げたいと思います。

 <英国の薬局の人員構成>

 英国の薬局では「薬剤師」「テクニシャン」「アシスタント」が存在しており、テクニシャンは薬剤師監督のもと、アシスタントはテクニシャン監督のもと、それぞれ職責が異なる業務を実施しています。病院では薬剤師:テクニシャンまたはアシスタントがほぼ11、コミュニティーの薬局では、店舗の規模にもよりますが、ほとんどが薬剤師1人、多くても2~3人、そして通常薬剤師よりも多い人数のテクニシャンとアシスタントが配置されています。

 <テクニシャンの仕事内容>

 英国の薬局では調剤過程の大部分がテクニシャンによって行われています。テクニシャンが処方せんを受け取った後、処方監査(スクリーニング)は薬剤師が行う必要がありますが、それ以降薬袋のラベル作成、調剤、場合によっては監査、患者への投薬もすべてテクニシャンが行うことができます。監査は「場合によって」と記載しましたが、一般のテクニシャンは、監査は出来ません。チェッキング認定テクニシャン(ACTAccredited Checking Technician」であればその認定度合により条件は異なりますが、監査を行うことが出来ます。また、テクニシャンは調剤業務のみでなく、以前から在庫管理や持参薬確認業務なども行っています。2001年、英国政府は薬局内の薬剤師・テクニシャン・アシスタントの業務を表1のように規定しました。

表がアップされないため、続きはこちらからどうぞ。

「82_KA_2_2013.pdf」をダウンロード

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コメント

はじめまして。いつもブログ拝見させて頂いております。
現在薬学部5年の者です。
お忙しい中恐縮ですが、製薬会社、日本・英国の病院事情に精通されている渥美様に、質問したいことがあります。
よろしければ、メールアドレス宛にご連絡頂けないでしょうか?コメント上のため、名前を伏せておりますこと、ご容赦ください。
お手数おかけしますが、よろしくお願いいたします。

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