海外駐在員の華々しい日常(笑)

プリズン・トリック

気の悪い3連休は読書に限ります。

今回は、処女作で江戸川乱歩賞を獲得した、この作品を選んでみました。
どこかの書評レビューにて、評判がとても良く、東野圭吾もベタボメだったので、まあハズさ無いかな。と。


プリズン・トリック (講談社文庫)プリズン・トリック (講談社文庫)
(2012/01/17)
遠藤 武文

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巻末には、江戸川乱歩賞の作品選考委員による、他の候補作も含め、選評が掲載されているんですね。
そこには、判で押したように「志を買った」的な内容でした。

実際、私の感想も、「面白かったけど、読みにくい」と云うモノ。
新たな文体を狙ったのか、作者のスタイルなのか分かりませんが、1人称と云うか、感情移入すべき人物がコロコロ変わるんですよ。しかも、登場人物の名前が覚えにくい。キャラが立っていない事と、そもそも、苗字が似てると云うのも問題。海外作品ではたまにありますが、この点を苦にする事が少ない私が苦労しました。
これが、複雑な人間関係や、複数の事件のプロットを不透明にして行きます。もう、途中で登場人物の関係図を作っちゃおうかと思うぐらい。

まあ、それでも、幾つもの謎が、最終章に向かって、ドンドンと明らかになって行く様子は、久々にミステリーを読んだ私には、新鮮でした。「あ、やっぱりミステリーもイイね」と云う感じ。
ただ、トリックの幾つかは、なかなか強引でしたけどね。

そして、先日の「
イニシエーション・ラブ」同様、最後に衝撃の事実。今回は、本当に最後の1行。
そこから、新たに展開するワケでは無く、そこで終わり。余韻を持たせると云うか、謎を残したまま、次作を期待させるのか。
シリーズになったのかな?と思ってググって見ると、この続きが講談社のサイトにPDFで出てるそうな。流石に、反響(クレーム?)が大きかったのかな。
で、私も見に行ったら、既にリンク切れ。うー、気になるー。
更に調べると、文庫版の巻末に収録されてるみたい。

と云うわけで、文庫版を探さなければ。
立ち読みで済ます予定(笑)
  1. 2014/07/23(水) 12:00:00|
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