機動戦士ガンダムOO 2nd season 第02話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[機動戦士ガンダムOO]
『ツインドライヴ』
完成目前にしてツインドライヴが起動に達せずにいるOOガンダムにエクシアの太陽炉が届けられた。
一方、刹那はニール=ディランディの弟・ライル=ディランディとソレスタルビーイングから姿を消していたスメラギ=李=ノリエガと接触を果たす。
着実に集まるソレスタルビーイングの戦力。そこへ王留美からリークされた情報でプトレマイオス2の位置を掴んだアロウズが強襲をかける。
セラヴィー1機しかない現ソレスタルビーイング。はたして、OOは安定稼働の壁を突破することが出来るのか―――。
<あらすじ>
イオリア=シュヘンベルグによってTRANS-AMと共に託されたツインドライヴシステム論。二基のGNドライヴが同調し合うことによって、発生させるGN粒子量を二乗させることが可能なツインドライヴこそがソレスタルビーイングのフラグシップ機・OOガンダムの最重要システムである。
最終決戦後に刹那と共に行方をくらましたエクシアを除く各ガンダムとOガンダムの太陽炉まで用いた起動実験はことごとく失敗。安定稼働領域に達しない同調率のため、全ての組み合わせを試しても成功はしなかった。
そんな折、刹那と共に再びソレスタルビーイングの手に戻ったエクシアの太陽炉。シミュレーション上で最も同調率の高いOガンダムの太陽炉と共にOOに搭載された二基の太陽炉による起動実験が始まろうとしていた。
しかし、王留美の手によってリボンズに流された情報を手にしたアロウズは、OOガンダム起動実験間近のソレスタルビーイングの新しい母艦・プトレマイオス2の位置を掴み奇襲をかける。
一方、刹那は地球へと降下。
カタロンで活動を続けていた元ガンダムマイスター・ニール=ディランディの弟・ライル=ディランディと接触を果たし、彼をロックオン=ストラトスとして迎え入れる。
さらに、最終決戦後ソレスタルビーイングを脱退し酒に溺れる日々を送っていたスメラギ=李=ノリエガにも接触し、半ば強制的に宇宙へと連れ戻していた。
アロウズの強襲と重なったスメラギの帰還。
酒に溺れても衰えぬ戦術予報により窮地を脱した刹那は、起動実験直前のOOに乗り込む。
刹那を救ったOガンダムの太陽炉と、
刹那と共に闘ったエクシアの太陽炉を積み、
刹那はOOへと乗り込む―――。
感想・考察はOPENからどうぞ。
<感想・考察>
OOガンダム
起動の最後の鍵は刹那の熱意w TRANS-AMとツインドライヴ特有の二乗効果による時間差と言うのが劇中の読みでしたが、おそらくそうなのでしょう。機械に対して熱意じゃ動かないでしょう。脳波とか感知する操縦システムとかを使っているのならいざ知らず。
まぁ、それはさておいて。
ツインドライヴ理論については劇中で説明があった通り。二基が同調することで生み出すGN粒子量は、単機に対して二倍ではなく、二乗となるシステムです。
普通に二基揃えるのとは違うわけです。
複数基のGNドライヴを積む機体としては、GNドライヴ[T]だったもののアルヴァトーレが挙げられるでしょう。あの金色MAです。ただ、それとOOは異なるわけです。
仮に単一太陽炉で100の粒子が生み出せると仮定した場合、アルヴァトーレのように普通に二つの太陽炉を使っただけでは、100+100で「200」のGN粒子量にしかならない。
でもOOはその計算式ではない。
OOの場合、二つの太陽炉が同調することで、100×100で「10000」のGN粒子量を生みだすわけです。まぁ、ただこれはあくまで理論上のことで、実際の同調率が80%そこそこだったところから考えれば、10000の80%で「8000」が今のOOが生み出せるGN粒子量と言うこと。
ここが重要。
単に相乗効果で二乗のGN粒子を生み出すシステムではあるものの、今回のOO初出撃シーンが出撃直後を除けば割と地味だった。普通の新型MSならここで終わりでしょう。でも、そこに同調率と言う概念を組み込んだことでOOは先に別の展開を持つわけです。
つまり、同調率が100に達した場合に見せる性能。
旧ガンダムで言うTRANS-AMに該当する切り札がおそらくツインドライヴを積むOOにもあると思われます。まぁ、それが出るのはまた終盤でしょうけど。
ちなみにGN粒子量の膨大さを考えると、OOの拡張性の幅は無限に広がります。エクシアの設計思想を受け継いだ接近戦仕様のOO単体だと、GNソードにまとわせるGN粒子量が増大することで切れ味が格段に増してます(ジンクスⅢの武器を装甲ごと切り裂いている。消耗品とは言え、突撃を前提としたランス(突撃槍)の形状の武器の硬度はおそらくかなり高いはず)。
さらに言えば、GNビームも威力が増しているはずで一撃の破壊力は確かに高い(ただ、すでにこの時代では高圧縮しビーム状となったGN粒子を拡散させる技術も確立されているみたいですが)。加えて言うと、セラヴィーにGN粒子を供給できるならセラヴィーはGNバズーカ使いたい放題になるはず。
GN粒子量が膨大なので単なる放出で、それがGNフィールドの代用ともなる。相手の疑似GN粒子ビームを力技で押し切る粒子量なので、その莫大な量は推して測るべし。
何よりTRANS-AMの制限が大幅にカットされる。
TRANS-AMはオリジナル太陽炉とガンダム各部のGNコンデンサーによって蓄積されたGN粒子を一気に開放することで急激な性能向上を促すシステムですが、同時に蓄積されたGN粒子を使い果たすと、性能が一気に落ちてしまった。
ただ、性能が落ちると言うのは描写が正しくないと思う。
正確には、GNドライヴが生み出すGN粒子発生量がTRANS-AMで急激に消耗するGN粒子量に対して圧倒的に少ないため、粒子量が一定値に達するまで性能が落ちるものでしょう。感覚としてはSEEDの核駆動MSがいったんバッテリーに電力を貯めてから使用している感じに近いはず。
では、GNドライヴによる粒子発生量が文字通りケタ違いのOOならどうなるのか?
今回の劇中、OOはTRANS-AMによる強制起動をかけたにも関わらず、直後に出撃。OOのあの性能が本来予定していた機体性能に対してどの程度発揮していたかは不明ですが、アロウズパイロットが思わず「何だ、あの(驚異の)性能は」とセリフがあったように、OOの性能は既存兵器の性能―――オリジナル太陽炉を積むエクシアと対峙し圧倒した彼らがそう言うほどの性能を発揮していたと言うことは確実。
つまり、OOはTRANS-AM使用による反動が全くない、ないしほとんどないと考えられるわけです。
四年前は切り札だったTRANS-AMが、OOにとってそれは「切り札」ではなく単なる「強いカード」程度にしかなっていない。これは大きな強みでしょう。
下手をすれば、TRANS-AMの長時間使用もしくは短時間スパンによる連続使用が可能と言う可能性も考えられるわけですし。
TRANS-AMの制約解放、そして同調率80%を超えた90、100%に達した時に見せるOOの性能が、一つの注目になりそうです。
セラヴィー
手持ちはGNバズーカⅡ。以前のヴァーチェが用いていたGNバズーカに比べると、連射性能がかなり重視されているように思えます。実際、対MS戦にまで視野を広げた時、ヴァーチェの手持ち武装では連射が効きませんでしたからね。
そして背部のGNキャノンとドッキングすることで、以前のバーストモードを取ることが出来るようです。GN粒子はあの背中の“顔”で圧縮するようです。
そうなると、あの“顔”そのものがGNドライヴないし、その圧縮装置なのでしょう。
前回はGNフィールドを強化したことから、単に粒子量を増幅したのだと思いましたが、もしGN粒子を強化する=GNフィールドとして展開したGN粒子を圧縮すると言うことならば、あれは圧縮装置となる。
一応理にかなった装置でしょう。
ヴァーチェはおそらくGN粒子の圧縮をバズーカ、ないし太陽炉そのものに行わせていたことで非常に効率が悪かった。
それに対してセラヴィーでは専用の圧縮装置を備えることで圧縮速度を急激に上昇させているわけですから。
ただ、機動性の低さは相変わらず。前に出るタイプのMSではありませんが……まぁ、単機しかいませんから致し方ない展開ですかね。
プトレマイオス2
新型母艦。カタパルトは回転式ではなくて固定式になったようです。さらには武装も追加装備されているようで、今度の母艦は旧プトレマイオスに比べればかなり戦闘を行うことも可能なようです。
今回使われたのは機雷。発射されたミサイルはデュナメスが装備していたGNミサイルっぽい。センサーに対して妨害を与えていたことを考えると、機雷はGN粒子を圧縮・固定したものを内包したものなのかもしれません。複数のGN粒子を内蔵した機雷によってセンサー系がやられ、触れてしまうと圧縮したGN粒子が解放され、着火。爆発したのではないか、と。
まぁ、今回の展開でしばらく母艦の活躍は序盤はないでしょうが、母艦の活躍も観てみたいですね。
スメラギ=李=ノリエガ
予想通り過ぎる。
明確には語られませんでしたが、多くの犠牲の上に成り立った平和と秩序がアロウズに代表される地球連邦政府だとするならば、スメラギからすれば酒に逃げたくもなるでしょう。
戦術予報士の名前の通り、彼女の本来の仕事は戦闘が始まる前に終わっている。それでも、最後まで戦い続け、実質ティエリア以外のマイスターとガンダムを犠牲にし、トレミーのクルーも半分近く犠牲にしてしまった責任を感じてしまうのも致し方ないことかもしれません。
それだけ責任感の強い女性である、と言うこと。
同時に仲間を喪うことを極端に怖がっている女性でもある。
彼女がユニオンではなく、ソレスタルビーイングにいる理由も昔逢った何かの出来事が原因のようですが、ことごとく彼女にとって“犠牲”と言うものは付きまとうものなのでしょう。
犠牲を無駄にしないために糧として立ちあがる。
言葉とすればカッコいいけど、そんなに楽なものではない。
そう言ったものを伝えようとしているように思えました。そう考えると、割と精神的に一般人から逸脱していることが多いガンダムマイスターとの対比も相まって、スメラギはリアルな女性の精神と言った感じがします。
ビリー=カタギリ
イマイチ解りませんが、ビリー=カタギリと劇中のカタギリ司令ないしリボンズの言うカタギリは同一人物? だとすれば、物語としては大きな伏線でしょう。スメラギがソレスタルビーイングで活動を再開すれば、カタギリにとっては敵になる。
最後はロミオとジュリエット状態になるのではないかとさえ思うがwww
ライル=ディランディ
ティエリアが、彼とは違うと断言したように、違うところが一期との違いであり、見せ場の一つなのでしょう。
すでに別の組織に属してそこで活動しているライルにとってソレスタルビーイングは、兄・ニールのように骨を埋める覚悟のような場所ではなく、ただ自分の属するカタロンにとって利益を生むか不利益となるか判断を下し、利用できるようなら利用するだけ。
ライルにとっての転機はおそらく中盤以降、ソレスタルビーイングがカタロンも攻撃対象に入れた場合でしょう。その場合、ライルにとっては自分が属するカタロンに攻撃は出来ない。だが、中盤くらいまでくるとライルもライルでソレスタルビーイングに少しずつ愛着を持ったりしてしまうと、そこでの駆け引きがきっと面白くなると思う。
余談。
リボンズ、ツインドライヴシステムを知らず。
それはそうでしょう。TRANS-AMと共にもたらされたのなら、その情報を手に入れることが出来るのはオリジナル太陽炉を保有するトレミー組のみですから。
ヴェーダにあるシステムなら、TRANS-AMも一期で見抜かれていたはずでしょうし。
イオリアにとって、リボンズと言うイレギュラーでさえ、想定の内、と言うことかもしれません。
そう考えると太陽炉の生みの親にして、この戦術眼は恐るべき才能としか言いようがない。
沙慈、割と早く軟化。
一期の情報が正確に沙慈に伝わっていくため、割と早く刹那たちトレミー組とは軟化しそうですね。OPで登場した戦闘機のようなものに沙慈が乗るとすれば、スメラギvsビリーと同じくらい沙慈vsルイスは色んな意味でアツイ戦いになりそう。
次回『アレルヤ奪還作戦』。
<TB先 参照リンク(URLアルファベット順)>
赤字はTBが現在弾かれてしまっているBlog様です。また、
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想像以上に見切り発車だった00開発に噴いたw
確かに演出として刹那の掛け声に同調してピンチを乗り越えましたが、案外パイロットの意思が必要なのかも。
そうだったらロマンがあるじゃない(挨拶)
リボンズの不満顔は楽しかったです。ザマァ。
常時エクシアのTRANS-AM級以上の性能を発揮する00には痺れました。
でも二乗を叩き出すのなら他のガンダムとの性能格差が心配(汗)
有る意味昔のガンダムとその他以上の性能格差だwww
同調率100%に到達した時の00の力は見物ですね、擬似GNドライヴではツインドライヴ構想は絶対に実現出来ませんし。
ライルの裏切りフラグ楽しみー。