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結果的に、前回のブログの続きとなりました。

犬猫みなしご救援隊の熊谷市一斉TNRが無事に開催され

一息ついていた頃、S市多頭猫のTNR目的で中心になって動いた

理恵ちゃんから電話があった。

S市餌やりおばあさん多頭現場の並びの工場の敷地で、

産まれたての乳飲み子3匹を工場経営社長のお嬢さんが保護したという連絡でした。

(最初4匹いましたが1匹は、亡くなった模様でした)


前回の書いた内容と重複いたしますが、

個人的に、TNRは現代社会においての野良猫の動物愛護という

観点で、無駄に苦しんで外で死んでだり、殺処分されたりしてゆく猫を減らしたり

猫の生涯の様々な健康の面で、かなり有効的な手段となり得ていると思います。

しかし、その一方 TNRには それに携わる人の猫に対する愛情や知識の差、(杜撰な捕獲 放置 杜撰なリリース)

それに携わる動物病院の去勢避妊手術の技術の差により、


(世のは信じられないくらい酷く杜撰な

手術を施し、TNR目的の手術で路上で亡くなっていく野良猫が少なくない)


猫の為と称した行為が

結果的に人間サイドのエゴにしか思えない様な、

猫にとっては「虐待」でしかないような杜撰なTNR活動が少なからず日本のどこかで

行われていると思います。


そして、前回の記事で書いたように、

私がTNR活動で一番 理不尽に思い

恐れを感じる事は、

捕獲した猫が授乳中であることを知らず、

結果的に子猫と長時間引き離してしまう行為です。

「生まれてこないほうが猫にとっては幸い」という TNRの根幹といえる信条の為に

現在 生まれ、生きている 猫や子猫の命に極めて危険な状態に晒すという可能性を考慮すれば、

TNRこそ、正義であり善であるというテンションには、なりきれない、、、というのが

前回書いたとおり、私の正直なTNRに対する思いです。



ただし、野良猫の全体数を考慮すれば 授乳中の母猫は全体数の中の一部で

それに当たる確率は少なめですし、そもそも その可能性に怯え、

慎重に慎重を重ね、現場の情報収集をし続ける事自体が

なかなか難しいので、それを考えていたら、積極的なTNR活動自体が

困難になるという難しさがあります。


だからこそ、いわゆるTNR活動を広げてゆくには

その裏に潜み得る負の要素には

目をつむり敢行(あえて行う)してゆくしかないのが実情であり

最悪、ある程度の犠牲は致し方ないのでは、、、とも ふと頭をよぎったりします。

(母猫と子猫にとっては迷惑でしかないのだが。。。。)


さて、この3匹の乳飲み子を工場のお嬢さんが保護されたのは、

私と理恵ちゃんが 現場近くの野良猫7匹のTNRを完了して 無事にリリースした

時間と大差がないたタイミングでした。


その状況を考慮すると、、、、

タイミングや状況がズレていたら


 授乳中の母猫とその子猫たちを 引き離し この子たちを
 死なせていた可能性もあるし


 もし私と理恵ちゃんが母猫を捕獲していたら
 TNR前夜か当日付近に 私たちの手元というか
 捕獲機の中で、子猫を産んでいた可能性もあるので


それを考えると、なんとなく猫に対する道義的な責任を回避できたような
気がして、そこは本音をいえば 良かった。


さて、この生存していた乳飲み子たち。

保護した工場のお嬢さんの話によると、母猫が戻ってこない様で

どうやら育児放棄の可能性が否めません。

母猫がいない間、お嬢さんが きちんと3時間置きに

ミルクをあげてケアしてくれていました。

この工場のご家族の方々 犬を飼ってらっしゃるし

動物に対する愛情はある方たち。

でも 家の環境や仕事の都合で子猫たちの面倒を見ることは

難しい状況。。。。


そこで理恵ちゃんが、犬猫みなしご救援隊の有料の終生飼養を

ご家族の方に薦めてくれました。

ご家族も優しい方たちですし、理恵ちゃんの薦め方も上手だったので

ご家族の方は快く、この3匹の子猫を犬猫みなしご救援隊の施設に有料で

預けることに快諾してくれました。


こうなったら私たちにとっては 話は早いし 安心です。

要は、子猫たちを無事に、施設までに届けさえすれば良いのだから。

ただし、乳飲み子は 体力がなかったり、ましてこの暑さ

施設に連れていく前の

熱中症や栄養不足による死亡が気になりました。

翌日の午前10時にS市の現場に到着した

私と理恵ちゃん。

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ダンボールに入った3匹の子猫たちは

私の心配をよそに、元気に動き回っていた。

目はまだ開いていないが

目ヤニもないし ノミも沸いていない

とても綺麗で元気な状態でした。

おそらく工場のお嬢さんがすぐに保護し

ずっと面倒を見てくれていたからだと思います。



私たちは、子猫たちを引き取り

工場経営のご家族の皆さんに挨拶をした。


この工場のご家族の方、元々 動物は好きでしたし

動物愛護の観念をもってらっしゃった方でした。


これ以上、バンバンと子猫を工場で産んでいかれると

対処に困るので

今後は、自分たちで 近所の野良猫の去勢避妊活動をしていく


と言ってくださいました。

この 一言が 私達にとって一番の収穫といって良いと思います。

メス中心の7匹の猫の去勢避妊手術が出来たこと。。。

3匹の子猫を保護できたこと..。。。

など動物愛護の観点で足跡は残せたものの、

この現場が放置状態ですと、

いずれ、また猫が増えてしまうでしょう。

私たちボランティア個人の代わりに

現地の住民の方々の中で

TNR活動に参加してくださる方が出来たこと

これが大きいと思います。


この工場のご家族の方々に、そのような意識を

もって下さったこと自体に、

このS市の現場に行けた成果というかご縁を強く感じた次第でした。


動物愛護の世界は、

とかく、頑張っている方の一部に

ほとんどのシワ寄せが行くと周囲を見ていて思います。

多くの猫のNPO団体は、儲かることはないと思いますが

猫を介して、お金が入ってくるシステムが多いからまだいいです。


その分 個人は大変です。この活動をやっていて 事実上 支援金というのは

ほぼ期待できません。

世の人たちの 動物愛護ボランティアは

タダで解決してくれたり 動いてくれたりする 都合の良い人

という認識が多いと思います。


生きている物を扱うのだから、最低限 必要経費や実費は発生するんだけどね。

人間の性なのか、日本人の特性なのか不明ですが、

猫に携わっていても 自分の財布から金を出すのが嫌なようで、、、、、、


どういう訳か、頑張っている個人に全てのシワ寄せが行く構造が

以下のピラミッドグラフとなります。

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頂点の黄色は体力 精神力 時間 お金 睡眠 スペース 環境
ほとんどの面で青色吐息状態の頑張っている個人

その下のオレンジ色は、動物愛護意識自体はあり
何か緊急なことがあったら、必要とあらば活動に参加したり 必要とあらば
大金でなければ快くお金を出してくれたりする人たち
(私は動物愛護予備軍とめいめいする)

その下の青は、TNRなどの愛護活動とは無関係に
ただ餌をあげて猫を増やしている餌やりや
どこどこに助けて欲しい猫がいるからと
場所だけを指定して、それ以上のことはしようとしない
情報専門の人 

その下の緑は、スローガン専門で実際には
ほぼ何もしない行政


このバランスのオレンジの部分 層をぐっと広げること。。。

つまりタイトルにあるよう

野良猫の愛護活動の輪を広げるには

それに携わる人の裾を広げるしかない


この裾というのが

このピラミッドのオレンジ色の部分です。


このオレンジ色の 動物愛護予備軍を増やすには???

頑張っている個人が 全責任を全負担を丸被りしない。

全てをやってあげない。

依頼してきた人 相談してきた人に、労力なり金銭なり
何等かの役割を担ってもらう

という断固とした態度が必要なのです。

相談者 依頼者に情報を提供する以外の何等かの

負担を担ってもらって、自分たちの中で行動して解決していくという

意識をもってもらいたいのです。(かといって それも相手次第ですがね 笑)

、、、、とはいえ

結局、頑張っている個人は

猫を人質に取られているようなものですから

それもなかなか難しかったりするのですが。。。。。。。

一所懸命やっている猫を中心とした動物愛護の世界は

アリ地獄のようなもんです(笑 

抜けられません。


ま、そんなこんなで

工場の家族の方々が 意識をもってくれたことで

一安心し、

理恵ちゃんと猫を連れて施設に向かった。

途中 途中で ミルクも与えました。
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(世の中には 子猫には牛乳をあげればいいんでしょという
 人が多い。人間用の牛乳は子猫が消化できず
 嘔吐 下痢 死亡に直結するから NG!!
 子猫用のミルクを適正の温度 適正な量 適正な時間で
 飲ませることが必須。)


無事に犬猫みなしご救援隊の施設に子猫を譲渡することが

出来て、一安心。 (中谷さんやスタッフの方々には、多大なお世話の労力をかけますが)


理恵ちゃん、、、色々と お疲れ様でした!!!っっ


& いろいろと御馳走様っっ


終わり
















先日、 埼玉県 熊谷市&犬猫みなしご救援隊による

一斉TNRが無事に開催することが出来ました。

熊谷市江南農業センターで行われる TNRは、今回で3回目。

コロナ禍や梅雨時の悪天候の中、どれだけの野良ちゃん捕獲することが出来るかと

当初は危惧もされましたが、

今回主催の現場運営をされていた渡邊さんの粉骨砕身 滅私奉公の奮闘、

携わった仲間たちの協力のもと、何とか 84匹の野良ちゃんの去勢避妊手術を

行うことができました。


今回の熊谷TNRの様子、

詳しくは 犬猫みなしご救援隊の中谷代表のブログ みなしご庵
7月16日 熊谷一斉TNR


 で是非 御覧頂きたく思います。


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現場は主に 受付部隊 と捕獲機やキャリーケースの洗浄&運搬部隊  

手術前の麻酔と術後の捕獲機に戻す部隊と メインのオペ室の部隊、4部隊の連携によって

構成される。 どれ一つ、ミスが許されない現場の連携によってのみ、成り立ちます。



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お楽しみのお弁当。いつも現場には、スタッフが熱中症にならないように

クーラーボックスで冷やされた多種多様なドリンク系

やお菓子 差し入れの団子等で満たされています。 


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写真 中谷さんブログより拝借


熊谷市 環境課の視察  中谷さんも絶賛の 埼玉県 熊谷市の環境下の職員
間違いなく 埼玉県で動物愛護に一番 積極的な市です。



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写真 中谷さんブログより拝借


& 他の市町村視察 東松山とか鴻巣とか

何となく 来て 中谷代表の話を聞くだけでなく
本当に真剣に取り組んでほしい。。。
以前は、近隣市町村や市議が視察に来たときに
希望をもって見ていたが、結局 いつもその場限り。
見るだけ~ 来るだけ~ 仕事やっている感だけの「演出」じみた
感じがするので、私は、もはや冷ややかな目で見てしまう。
多分 中谷代表も同じだと思う。?
、、、、とはいえ、こういうのは時間がかかるので
いずれ、花開くことを信じる胆力が必要なのだろう。
仲間のチームMKは 何度も近隣行政に はしご外されまくり
毎度 辛酸を舐める思いをしている。




熊谷市は、今後も犬猫みなしご救援隊とタッグを組んで

継続的に 熊谷市内でTNRを行って欲しい!!と

言ってくれる理由は よく分かる。


だってさぁ~

熊谷市は、行政で使っていないような

古い箱 (庁舎や公民館)を 1日 使わせてくれるだけで

熊谷市は 1円も払わないで

最高の医療スタッフによるオペ
最高の薬(生ワクチン 最高のノミとり薬)を

熊谷市の野良猫にTNR手術を施してもらえる!!

熊谷市の野良猫問題の軽減に繋がる!!

住民の苦情も減る!!

熊谷市は休眠状態の施設を1日 使わせるだけで

あとは、犬猫みなしご救援隊とボランティアスタッフが全部 やってくれる。

そりゃさ~~~、、、

熊谷市が積極的にTNRに協力してくれる姿勢は至極当然でしょ。


しかし、こんな単純な原理が 他の市町村じゃ 通用しないんさ。

どの市町村も スローガンでは 愛護が大切

野良猫の去勢避妊手術が大切といいつつ、

いざ、「箱」を1日 かしてくれと頼んでも

ごにょごにょ 理由をつけてかしてくれない。

お金を払うから、貸してくれと言っても 貸してくれない。

わたしゃ~~~ 空いている施設一つかさない

役人気質ってのが 本当によく分からんよ。


ま、とにかく

このコロナ禍 & 梅雨の悪天候のなか

無事に84匹の野良ちゃんの

去勢避妊手術を行うことが出来て 良かったです。

熊谷拠点の渡邊さんを中心とした スタッフの皆さま、

本当にお疲れ様でした。

上記にも記載いたしまししたが
 
詳細の様子は 中谷代表のブログ みなしご庵でご覧くださいね!!



さて、今回の 熊谷市TNRで、

ねこ組は、色々な現場の事情があり ねこ組が

近所の野良猫を連れてゆくことが出来ませんでした。

おこちゃんも、前回のブログで書いた 保護子猫のレオの

お世話で手を離すことが出来ず、今回 おこちゃんはTNRには直接参加せず

後方支援に回りました。


そこで、今回は 仲間の理恵ちゃんが 相談を受けていた

埼玉県S市の現場の捕獲の手伝いに私が行くことに致しました。


ま~ これも 書くと 長~~~~~くなるので

詳細は割愛しまくり、

ごくごく簡単な記述に抑えておきます。


現場はS市 単身高齢おばあちゃん 餌やり 庭現場

猫の頭数は推定 十数匹

今まで 子猫がたくさん産まれ 死んでいっている

その状況を見かねて、近所に住む方が

伝手を通して 理恵ちゃんにヘルプの要請を頼んできました。


登場人物は


A 現場猫の状態を憂い依頼者してきた姉妹

B 猫に餌をやっている 猫が増えた発生源の 餌やりばあさん

C ここは私道だからと、猫の捕獲に いちいち条件をつけてくる嫌な感じの家族

D 猫のことを憂い、様子を見たり 餌や水をあげてくれている家族経営の小さな工場
  (夫婦揃って 野良猫に対して理解がある。現場の子猫を何匹か里親にだしてくれたことがある。
   娘に愛護意識があるよう)


理恵ちゃんと私は A姉妹から依頼を受けた結果

色々あって とにかく現場に向かった。

理恵ちゃんが B 餌やりばあさんに話をつけた。

餌やりばあさんは色々ごねたが、金の問題がクリアしたら

急に大人しくなった。 とにかく猫が可哀想だからと 安価な餌だけは

庭であげて、猫を増やしまくっている発生源。

猫が可哀想→餌あげる→増やす

→猫が増えるのは困る、でも去勢避妊手術は金がかかるからしたくない

→金の問題がクリアしたら急に大人しくなり協力的になる

、、、という ま~典型的な多頭型餌やりさんのタイプです。


C 猫に困っている様子はありつつ、ここは私道だから、、、とか

  音をあまりたてないでくれとか、、いちいち 条件を出してくる

  縄張り意識が高いな~と思った 面倒くさい娘が 捕獲時に

  いちいち、ちょっかいを出してくる。私は イラっとする。


D 並びの工場経営の夫婦の方は 身なりが怪しい 私と理恵ちゃんを訝しい
  
  様子で品定めをするように見ていたが、どうやら この夫婦 動物に対する愛情や理解は高く
 
  私たちが怪しい者でないと分かると 現場で活動がしやすいように色々と協力してくれた。



そんな中、私と理恵ちゃん 依頼者姉妹の姉の協力の元

昼から夕方まで 何とか 7匹の猫を捕獲できた。


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およそ 似たような顔や柄。血族だ。


一匹 捕獲時に パニックになって 捕獲機に顔面衝突し

口から 結構 血がダラダラとしていた。

その結果 歯がぐらついたのだろう。

ばい菌が入って、後々 口内の悪化になることを避けるために

去勢避妊時の 抜歯をしてくれた。


捕獲時に口内を怪我し また抜歯をされたやせた猫。

私たちは、良かれと思って 人間サイドがしていることだが

猫にとっては恐怖でしかない。

良かれと思ってしていても、結果こうして 猫の口内を怪我させ

抜歯させることになった。 猫に対して 申し訳ない気持ち、、、、

罪悪感に近い 嫌な気持ちが残る。


また 現場は情報が入り乱れ

やれ 少し大きめの子猫がいる よちよち歩きのやっと立ったばかりの

小猫がいるだの、、、と  私が見たわけでないから

定かではないですが 見ただの 見てないだの、

色々な情報が錯綜する。

これだけ猫がたくさん居たら 実際 生後の月数が異なる

猫がいても不思議じゃない。

生後 2~3か月の子猫で 餌場 水場が分かれば

数日 母猫がいなくなり寂しい思いをしても、何とか生き抜いて

くれる希望は十分に持てる。


しかし、、離乳したか していないかの

間もない よちよち歩きの子猫ならば、、、、、

おそらく、母親がいない間 (現に母親を捕獲したとしたら、、、心の中で 離乳まじかなら母猫捕まってくれるなと願う)

生き抜いてくれるかどうかでは、定かではない。。。。。


だから、私は 離乳してない可能性がある子猫絡みの 

捕獲案件は、通常よりもずっと、慎重になりますし、

正直にいえば余り、したくはない。


これから生まれてくる命に無駄な苦しみや無駄死にをさせない為に(TNR目的の神髄)

授乳中の母猫をTNRしている間に

取り残された 今 生きている 子猫を死なせてしまう可能性があるという矛盾。

多分、私たち愛護に携わる人間は これに対する 明確な答えは持ちあわせていないと思う。

究極にいえば 猫は1年中 出産する。 安全な空白地帯といえる時期はほんのわずかだ。

しかも、乳が張った状態の母猫は、お腹に子を孕んでいるいる状態か

それとも授乳中なのか、見定めが困難である。

一度 捕獲した 母猫を授乳中の可能性があるからといって

リリースしたら 二度と捕獲できる保証はない。


つまり、TNRは、

お腹にいる子を堕胎させる 覚悟と

母猫と授乳中の子猫が離れ離れの間の最悪の事態を想定し受け入れる

覚悟がなきゃ、、、、

もしくは、そこんとこに 意図的に鈍感にならなきゃ

現状 不可能な訳です。




以前は、TNRこそが 野良猫問題を全面解決する

唯一の正義であり 善だと思っていた。

ただ、例外なく全ての事象には 表と裏がある。

絶対的な善も悪も存在しない。 人間が見たいものを見ているだけ

感じたいことを感じているだけで、、物事には絶対に二面性があるようになっている。

TNRには、苦しみの果てに死んでゆく野良猫を減らす

最も有効的な手段であることは間違いないですし その他にも

猫の健康面においても、たくさんのメリットがあります。


しかし、上記に記載したように

TNR目的で 一時的に親子離れ離れになり 子猫が死ぬケース

また 日本には 杜撰な動物病院や獣医がたくさん居て

野良猫だから杜撰に扱われているのか

獣医自体の技術な未熟なのか不明なのですが、雑だったり荒っぽい

去勢避妊手術が原因で 術後に亡くっている事例が

少なからず存在しています。

また、基本的には 手術時に麻酔をかけ 

身体を切る訳ですから、 

猫は一晩 休ませて翌日にリターンが鉄則ですが、

世の中には、手術した当日 すぐにリターンするような

認識が甘い ボランティアが たくさんいます。

そんでもって そういう猫たちも、ふらふらした状態ですから

色々なアクシデントが重なり 亡くなったり。


TNRを遂行することによって、

今度 苦しみの中、無駄死にのように

亡くなっていく まだ生まれてこない命をなくす

代わりに、今 ある命を死なす可能性がある

という事を いちいち 考えたら 神経が衰弱して永遠にTNRは出来ない。

しかし そこを完全スルーしてTNRこそが 唯一の正義であり 善であるという

テンションにも なれない。。。。

適正な知識のある人が適正に捕獲し、適正な病院で 適正な手術や処置をされ

適正にリターンされた猫に限り、初めてTNRが真に猫の為になり得るのではないかと思う。



そんな訳で

私は 今回の よちよちの子猫がいた、、という

定かでないはないが あったその情報が耳に入ったとき

凄く 嫌~~~~な気分になったが、

それを気にしていたら

出産時期が常にズレているような この多頭現場に

手をつけることなど、永遠に出来ないだろうと思い、


「よちよちの子猫は見間違いだろう」

「子猫といっても 自力で餌を食べられる程度であろう」

「仮によちよちが本当でも 母猫が戻ってくるまで
 なんとか生き抜いてくれるだろう」

、、、と極めて 人間サイドにとって都合のよい無理くり解釈のもと


7匹の猫の捕獲とTNRを敢行したのでした。



抜歯した猫には、痛い思いをさせて申し訳なかったですが

手術 翌日、無事にリターンすることが出来ました。

子猫が待っているかもしれない、、、という可能性があるので

私と理恵ちゃんは、出来るだけ早めに時間を擦り合わせて

午前中に高速道路でぶっ飛ばし、現場に向かいました。



猫をリターンする前に

B 猫に餌をやっている 猫が増えた発生源の 餌やりばあさん

C ここは私道だからと、猫の捕獲に いちいち条件をつけてくる嫌な感じの娘

D 猫のことを憂い、様子を見たり 餌や水をあげてくれている家族経営の小さな工場
  (夫婦揃って 野良猫に対して理解がある。現場の子猫を何匹か里親にだしてくれたことがある。
   娘に愛護意識があるよう)

の方 全員に リターンの確認をしました。

ちょっと予想外だったのでしたが、

絶対に 猫嫌いだな、、、と思っていた

嫌な印象を持っていた cの娘の家の母親が出てきたのですが、

どうやら、この家 すでに隣の餌やりばあさんの 瀕死の子猫2匹を保護して

家で保護猫として迎えてくれていた様なのでした。

それを聞くと、

最悪の印象であった、この家の印象も随分と異なってくる。


餌やり ば~さんは無責任ではあるが、

猫が可哀想だから餌をあげてくれている訳だし。。。

工場の夫婦オーナーさんの家族も動物愛がありそうだし。。。


みんな悪意はないのだが、、、、、、

なんで、、どこもかしこも こんなん なっちまうんだろう。。。。。

(結局 正しい知識の浸透と負担が少ない中の
 地域の協同が必要なのだが)


まだ おそらく 未去勢 未避妊の猫たちは、

最低でも 数匹は残っている筈だ。

とはいっても、高速道路とガソリン代かけて

行かなければならない現場に

残り頭数不明の現場に私たちが 行くことは

現実的に難しい。 

ただでさえ 色々とあるのに 泥沼化して

自分たちの足元が手薄になったら元も子もない。

その現場の 半分くらい 半分以上 TNR出来たことに、

どれだけ意味があるのか、(無意味ではないと思う)

この現場に、

永遠にボランティア団体が入り続けることは良くないと思う。

猫にまつわる動物愛護で

ボランティア=ただで動いて解決してくれる人


という 認識が地域住民の間で根づくのは、

当事者意識 問題意識が希薄になるので

良くないと思う。





野良猫問題は、その地域の行政が中心となり

その地域や住民たちの一定の共通問題 共通認識

協同でなければ、

いくらボランティアが 一時的に介入しても、

それは時限つきの限定の効果でしか、なり得ない可能性もある。


動物愛護、、、、

本当に難しいよ。。。


この現場に入って 7匹の猫の手術ができ(雌が多かったから)

住民の人たちにも 多少は色々啓発的な活動は出来たような

気がするから、多少、自己満足的な要素はあるにしても、

私たちにとっても 住民にとっても 猫の環境にとっても

トータルのバランスで考慮すると

この現場に入れて 良かったと思っています。



帰りに 理恵ちゃんと

コストコにいって
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妙にコストコが合う 理恵ちゃん


帰りに理恵ちゃんにラーメン奢ってもらって
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コストコのビーフガーリライスを

お土産にもらって、帰りました。

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コストコ ビーフガーリックライス 

マジ 旨かった! おこちゃんと半分こ頂きました!




理恵ちゃんも お疲れでした~~~!!