家の屋根付き縁側で餌をあげている
野良猫の餌やりさんの親子野良猫の捕獲と去勢避妊の依頼を受けました。
ターゲットは、父猫 母猫 子猫(この子が排水溝に落ちていたのを発見され
地元の方に救出された事で色々な縁で、この動きに至りました)です。
父猫と母猫は、親猫が同じ兄妹猫のようです。(いわゆる近親相姦)
餌やりさんは、
親子猫が可愛くて、仕方なく 餌をあげてくれているようです。
7時に現場入りし、ほどなく 母猫の捕獲成功し 父猫の捕獲成功し
ついでに、父猫母猫の親と言われている「おじいちゃん猫」の3匹を
わずか2時間くらいで、捕獲することが出来ました。
ところが、いつもは母猫と一緒にいる 子猫が、一向に現れない。
(例え どんな小さな猫でも、母猫から色々と警戒するように
教育を受けているのだと思う。)
しかし、夜19時30分くらいに、子猫もお腹が空いて根負けしたか
ようやく姿を現し、捕獲に至る。
これで一安心。
例え数匹の猫でも、最後の一匹を捕まえるまでは
ある程度は通いつめないといけないので
3~4匹だとしても、ターゲットの猫を半日で捕獲に至った事は
非常に有難い。
母猫
子猫
父猫
飼い主いわく おじいちゃん猫 飼い主は おばあちゃん猫だと思っていたよう
4匹とも、ねこ組に一晩 待機させ、翌日、病院に連れていく運びなのですが
一つ、気になることが。。。。
子猫の小さい身体で、去勢避妊の手術が受けられるかどうか?
そこで、今までも何度が当ブログで登場している
金田親子に、子猫の画像を送って相談。
結論と致しましては、子猫が去勢避妊の手術を受けること自体は
可能な大きさでしたが、優しい金田親子は 子猫の将来を想って
なんとか譲渡できないか色々と奔走してくれるような提案をしてくださいました。
すでに、たくさんの行き先のない猫を保護していて、お世話も大変な
金田親子に更なる負担をかける事に対しては、個人的に気が引けるが
自分たちの負担よりも、子猫の将来を真剣に案じてくれる金田親子が
あえて、申し出て下さっているのだから、間に入ってお手伝いさせて
頂いている 私たちが断る理由はない。
翌日、依頼主に
子猫だけは、譲渡に向けて こちらサイドで 預る旨を電話で相談した。
元々、依頼主ご自身、子猫を どこか飼ってくれるところを
探していた経緯があるので、その他のささやかな条件さえクリアできれば
OKを頂けると一部 考えていましたが、、、、、、
そうはいかず。。。。
頑なに拒否。。。(猫あるある)
この雰囲気で 譲渡に至るまでの最低条件*譲渡に向けて発生する病院検査などの
最低必要経費など、とても出来ない感じでしたので
「お金のことも、私たちで何とか致します。お金のご心配も必要ありませんので
子猫の幸せを想って*野良だと 寒さ暑さ 病気 事故などあることを説明
子猫だけは譲渡の方向で動かせて頂けないでしょうか」
と言いはしましたが、
先方は、愛護精神というよりは
子猫を見て楽しみたい癒されたいという愛玩精神のほうが
勝っているようで、、、頑なに拒否。
一応は
「一度 保留にして 考えさせてください。。。。」、、、と。
1時間後 依頼主から電話が来たのですが
相手は旦那さん。
いきなり、こちらが 何か 無理やり去勢避妊手術をする為に
連れ去ったかのような、、、
こちらが何か金儲けしているような (こっちは頼まれたからやっているのに)
「猫 今、全部 すぐ返してください」
という言われ様。
私が、こりゃ、、譲渡は無理だな、、、と思い
分かりました、去勢避妊手術が済みしだい、子猫含め
全頭、お戻しいたします、、、と 言っても
依頼主旦那さんも 興奮気味に
「今すぐに 返してください」
(捕獲した猫たちの去勢避妊はしなくて良いのニュアンスで)
言い草 言われよう。。。
ここで、人間として、未熟な私は ここで
ブチ切れ、、、
「アンタ 態度の悪い人だね~~~」と言ってしまう。
相手は相手で
「なんだと~~~~」
幸い、その電話の場に
ねこ組 相方のぬこさんと 金田親子が居て
私では埒が明かないので
金田親子 J平さんに
に電話をかわってもらった。
すると どうでしょう。。。
まるで 私がヒンズー語で インド人とが鳴りあっていたかのような通じ合わない会話が
J平さんと依頼主の旦那は 「通じる日本語」で
まるでカフェでサンドウィッチとエスプレッソを注文するかのように余分な
力みもなく、フラットに話し、すんなりと相手に了承してもらっているではないか。
(譲渡ではなく4頭手術を済ませて 翌日リリースの件)
分かってはいることですが、やはり
感情や 怒り 恐怖が先立ち 会話すると駄目だね~~~。
結局の所は、全頭 依頼主元にリリース
私が行って 揉めると不味いので、金田親子に
リリースの為に行って頂き、無事に終了いたしました。
さて、、、と。。。
私は、なぜ 電話で 感情に支配され
ワナワナ震えるほど 怒り心頭だったのでしょうか。。。。
ぬこさんは、私が電話で興奮しているのを客観的に眺め
「こいつは いつも口だけで まだまだ人間として未熟だな」
とほくそ笑んでいたらしい。(前日は”街のダニ””と言われたし 散々な言われかただ)
私が理性をなくし 感情に支配された理由。
一つは睡眠不足。猫の捕獲前後は生活リズムが狂うので
慢性的に睡眠不足になる。脳が通常稼働してくれない。
これは身体的な理由。
核となる理由は、
フザけんじゃね~ こちらとて 忙しいなか 暑いなか
そもそもは、そちらサイドから頼まれて、
前日から色々と出向いて準備して 当日も朝から夜まで 張り込んでやって
ビタ一文 儲けるどころか 色々と持ち出しでやってるんだよ
それが 感謝の言葉どころか
こちらを連れ去り犯 扱いかよ やってられね~よ
(半日 依頼された猫たちを捕獲する為に 依頼主の家先でずっと
私たちが張り込んでいるのを、知っているからこそ腹立たしい)
...って いう
素直で剥き出しな、あまりにも人間らしい感情というか、、、
つまりは
私の人間レベルというか寛容さのレベルの
”地金”が現れたというか
メッキが剥がれたというか、、、、
スーパーボランティアの尾畠さんからみたら
はい。
ボランティア失格~~~~~決定です。
本当に、奉仕(この言葉のニュアンスがあまり好きでないですが)
とかボランティアってのは
少しでも 認められたい 感謝されたい 理解されたいという
気持ちの「隙」のスペースがあると駄目なんだな~と思った。
自虐ではないですが、私のボランティアレベルなんて その程度の話ですよ。
(言い訳がましいが、人を介していない、自分たちで見つけた
純粋な対 野良猫に対しては多少大変でも、黙々と出来ると思うのだが、
間に人間が入ってくると
色々と未熟ゆえの良からぬ感情が芽生えてくるのだ)
高みに達している動物愛護のボランティアの方は、
プロセスがどうであれ、最終的に 「それが動物の為になれば良い」で
決着いたしますが、私の場合、現状
依頼されてくる方の 態度がフザけていたら相手にしないでしょう。。。
(経験値が浅いので 今まで 幸いそういうことはありませんが。)
ま~ 私の心の中にある 寛大数値を最大限に引き上げてみると、
今回の依頼主さんも、子猫が連れてゆかれる、、、とパニックとなったのか
もしれませんし、私たちに対して 不信感を抱いていたのかもしれない
(普通の動物病院の数分の一で行う実費でさえ 私たちが儲けていると
思っているのかもしれない)
私にとっての 善や正義が
相手にとっての善や正義であるとは限らない。
(過激派のイスラム教徒の自爆テロでさえ
彼らは、本当に正義だと思っている)
話は 変わるが、都知事選で 小池百合子氏があれだけの
圧勝したことに私は 本当に驚いていた。
私は 都民ではありませんが、今回の都知事選を主に
インターネットで調べ 色々と情報を追っていました。
その詳細は割愛させて頂きますが
youtubeを中心に色々な情報を拾っていけば
小池氏に票を入れることは、私にとってはあり得ませんでした。
そして、現に、ネット界隈では 私が感じるような小池氏に対する
イメージ同様 8~9割が反小池の感じでした。
私は そこで 錯覚した。
ネットの声が 国民の代表の声であると。。。。
ところが どっこい。 結果は真逆。。。。
小池氏の圧勝も圧勝。。。。。
都民よ、、、、、大丈夫か、、、、
大変失礼ながらも、、、
覚せい剤か睡眠薬を常用しているのか???と思ってしまった。
(なぜ、小池氏がここまで、圧勝したかは 色々な識者の分析を
聞き、それでも腑に落ちない点があったものの、結局はそういうことか、、、と
一定の理解はできた。)
つくづく 思った。
これほど ネット社会の台頭が叫ばれているが
所詮、インターネットの世界は
まだまだ、狭い世界であると。。。。。。
私は この都知事選に関して 自分が居た狭い世界が
広い世界で通用すると思っていた。
完全なる間違い。
なぜ、いきなり 都知事選の話を絡めたかといえば
それが 「野良猫の去勢避妊手術の愛護」にも関わるからであります。
私たちは、野良猫の去勢避妊が猫の為にも
住人の為にも トータルで俯瞰すれば有用であると
思っているから、
それが 当然 「正しい」として
主張し 行動し 願わくば 共感して 共に動いてもらいたいとさえ
思うことがある。
ところが、私たちの 動物愛護における
「野良猫の去勢 避妊手術の重要性」は
日本国民からすれば、「何それ?」と言われるほど
極めて 狭い世界である。
(猫が好き 猫が可愛いと思う人は 非常に多いが
いったん、愛護という観点となると
ひたすらトーンはダダ下がり、大多数の人が無関心となり
私たちのように愛護活動に
携わる者は、一気にマイノリティーofマイノリティーの存在となる)
大多数の関心のない人に 熱をあげて、その重要様を説いても
まるで、私がウルドゥー語を話ているようかの反応になるのは
想像に容易い。
良い 悪いではない。
これが リアルな現実である。
みんな違う 自分の世界で
人生においてもは 皆が一様に異なる取り扱い説明書やルールブックで生きている。
一応 日本では法律はあるものの、
結局は 個々が個々の性格や信条、刻まれた脳の反復パターン(感情や好み 恐怖など)によって
各々が異なる自分のルールブックで生きている。
だからこそである。
私は、依頼主さんに、
子猫の幸せ=善 だと思い、
譲渡を薦め
依頼主さんは
自分の幸せ(子猫を愛玩動物として見守ってゆきたい)=善
と考えているのだから
そもそも、話が噛み合う訳がないのだ。(笑
言葉って、時には 虚しいものだか (安部さんや小池さんが話すイメージ優先の実のない言葉のように)
それでも 意思疎通には「言葉」が便宜上 一番、便利な訳ですから
謙虚な心と誠実な姿勢で言葉を尽くして
相手に理解して頂く 努力をしてゆかねばならないと思う。
本来は。。。
こんな良い風なことを書きながらも
やはり、、、ふざけた態度をとる人に対して
私はそうしてゆく 自信が全くないのだ。
おわり。
| Home |